2006 
   第4回湯沢フィールド音楽祭 
 

          

7月22日に第4回湯沢フィールド音楽祭が開催されました。去年に続いて私は今回も福井のSさんご夫妻とともに車で現地に乗り込み十二分に楽しみました。その模様をレポートします。

「2006湯沢フィールド音楽祭」のコンサートにつきましては写真そしてビデオ撮影は禁止されてましたので、プライベートのスナップを中心に掲載しました。

今回もアマの部の最後はカントリー・クロップスの演奏でした。
メンバーが舞台上に出てきて楽器のセッティングをしていると、舞台下手から見たことのある3人組が手をつなぎながら中央まで進み、Uターンして舞台袖に引っ込みました。そうです、こうせつさん、さださんそしてイルカさんの3人がただ一緒に出てきただけなのですが会場は大盛り上がりです。加山さんもその光景を見てただ笑うだけです。
加山さんは今年も学友達の演奏にとても気を使いながら時には満面に笑みを浮かべながら気持ち良さそうに演奏していました。最後の曲の「アット・ザ・ハップ」ではキーボードを演奏してくださいました。何を演奏しても絵になる若大将でした。

3人組と加山さん

引き続き加山さんはステージに残って「湯沢町特別観光大使 委嘱 発表・任命式」が行われ、湯沢町長から加山さんに任命状の盾と花束が贈呈されました。大使任命にご満悦の加山さん、ハイパー・ランチャーズの演奏で「湯沢旅情」を4番までお客さんと一緒に歌って会場全体でお祝いしました。
4時になって花火を合図にしてプロの部が始まりました。
加山さんは「山の歌はあまりないんだけど」と言いながら「ランニング・ドンキー」「ブーメラン・ベイビー」を唄ってくれました。

続いて南こうせつさんが登場、最初の曲(「夏休み」?間違ってたらごめんなさい)から会場のお客さんとの掛け合いで大盛り上がりのステージは、今年もさださんと一緒に唄った「神田川」(お約束のイントロギャグを今年も披露してくれました)まであっという間に終わってしまったように感じました。

加山ミュージアムの菊池さんと

中村あゆみさんがバラードの「抱きしめたい」等3曲を元気に唄った後はワイルド・ワンズの登場となりますが、楽器の配線の不具合が発生してしまいすぐには始まりそうにありませんでした。そこへ加山さんが登場「ライブではいろんなことが起こるんですよね、ニューヨークのカーネギーホールの公演でもあったんですよ、”海 その愛”を唄い始めたらマイクが下がってきて唄えなくなったので、もう一度最初から唄いなおしました。以前NHKの番組でもこんなことがありましたって英語で言ったらアメリカ人のお客さんもわかってくれました。」と場を持たせます。
間もなく不具合も直ってステージが始まりますが、冒頭加山さんは11月のワイルド・ワンズの日本武道館のコンサートの告知をされ「今日、ここに来ていらっしゃる皆さんが全員一人ずつ連れて観に来てくれればあの武道館を一杯にできますのでよろしくお願いします、私もバックアップします」とお客さんにお願いされました。
4人は武道館のリハーサルの意味も含めて「青空のある限り」「花のヤングタウン」「愛するアニタ」そしてタイガースの「君だけに愛を」(島さんが熱唱されました)等懐かしい曲を熱演され最後は「思い出の渚」で締めくくりました。去年とは違ってGSを充分堪能できたステージでした。

天候不順?第4回湯沢フィールド音楽祭    

福井のSさんご夫妻とともに車で金曜日の深夜にキャプテン・コーストに到着。小雨が降っていました。駐車場入り口ではすでに何組かの人たちが陣取っていました。シトシト雨は一晩中降り続き涼しいくらいでした。
会場入り口前へは午前7時に移動したのですが、これよりちょっと前に嬉しい再会がありました。去年場所取りをしてあげたおばあちゃんが来てくれました。おばあちゃんは私たちのために場所取りをしてくれていました。その心遣いに感謝しながら私たちは一緒に入場を待ちました。おばあちゃんの作ってくれた”おこわ”や漬物を食べながら・・・。いつしか雨も上がっていました。
10時ころになると会場から演奏が聞こえてきました。どうやらリハーサルのようです。こうせつさん、イルカさんそしてワイルド・ワンズの歌声が聴けてちょっと得をした気分になりました。

12時になると花火を合図に入場となりました。アマチュアの部が始まる頃には太陽が輝きだして暑いくらいになりましたが、すぐに太陽は雲間に隠れそよ風が吹き出し絶好のコンサート日和となってきました。
加山さんは挨拶の中で「願いは通じるものです。雨が止むようにお願いしていたら太陽が顔を出し、暑いので雲ってくださいとお願いしたらちゃんとその通りになりました」と自然に感謝されました。

小雨模様そして肌寒い朝を迎えました。

カヤマニアとの再会、寂しい再会も・・・。

会場では久しぶり(といっても4ケ月ぶりですが)にお会いするカヤマニアの方々とご挨拶。大阪、奈良、名古屋、福岡そして東京と各方面から来られてました。減量した私にビックリされながら再会を喜んでいただけました。
その中のお一人から1枚の写真を見せていただきました。4月に急逝された”天理の若大将”さんの加山さんとのツー・ショット写真でした。カーネギーホール公演後のレセプションで撮ったものでした。その場にいて撮っている場面を見ていた私はあらためて彼のいない寂しさを痛感しました。そして彼の分まで今回の音楽祭を楽しもうと思いました。
”天理の若大将”さんのご冥福をお祈り申し上げます。

ステージ上では出番を終えた加瀬さんが加山さんに「実は今日加山さんには内緒のシークレット・ゲストを呼んであります」と告げます。
果たしてそのゲストは次男の山下徹大さんでした。「このコンサートにぜひ参加したかったんだ!親父には内緒で練習してたんだ」加山さんの「俺の好きな曲は唄わないよな?」という問いかけに「あぁ、唄わないよ」と言ってハード・ロックを2曲唄い、最後は徹大さん作詞作曲の「hanabishi(花火師)」という曲を唄ってくれました。これは徹大さんが監督をしたインディーズ映画「花火師」という映画のエンディングに使った曲だそうです。曲の最後に合わせて信宏さんが花火を打ち上げるという趣向もありましたよ。

ここでゲストが全員ステージへ、加山さんの夢(自分のステージを観てみたいという)を叶えようということで加山さんは客席へ(中央後方に設けられたイス席)
さださんが「旅人よ」、イルカさんが「お嫁においで」を唄ったあとこうせつさんが「白い砂の少女」を唄い加山さんに「僕の唄は何点ですか?」と「100点」にご満悦でしたが、中村あゆみさんの「二人だけの海」に120点をつけたとたん「加山さんは女性に甘いんだから・・・」と不満顔でした。

左が福井のSさん、右が東京のKさんです。

最後は舞台に戻った加山さんも一緒になってワイルド・ワンズと「さらばオーシャン」を唄って楽しいコーナーはおしまいとなりました。

フェステバルも終盤に近づき舞台にはイルカさんが登場、「サラダの国から来た娘」「私の青空」を披露します。去年も感じたのですが、今年もあの小さな身体で見事に存在感溢れるステージを見せてくれました。「エニー・キー・OK」というお父さんとの思い出を英語の詩で作った曲も唄ってくれました。この頃から雨が降り出しました。イルカさんは会場のお客さんを気遣いながら「なごり雪」を最後に唄われました。私は「”なごり雪”じゃなくて”なごり雨”だなぁと思いながら聴き入っていました。

雨はさださんが登場する頃には強くなってきました。さださんは加山さんに「いやあ、こうせつさんが勝ってしまいましたねえ」といかにも残念そうでした。
最初の曲は今年も加山さんがリクエストして「案山子」でした。二人のデュエットはいつ聴いてもいいです。特に加山さんの優しい歌声が心に響きました。

さださんは「僕が唄っている間に雨を止ませますから、ですから降ってる間はずっと歌いますから」とジョークや長崎の祈りのコンサートを今年で止める理由、若いときの借金の苦労話等を交えながら「精霊流し」「秋桜」「天然色の化石」を唄ってまだ雨は降っていましたが加山さんにバトン・タッチしました。

加山さんは「光進丸」からスタートです。8月に行われる無人島コンサートの話題に触れ、桑田さんが加山さんの唄をよく知っているのにビックリされたそうで、コンサートで唄うのに「熱風」というあまり知られていない曲をリクエストされたと言っておられました。その「熱風」と「チャコの海岸物語」を唄ってくれました。
そして「君といつまでも」のイントロが夜空に響き始めた頃には雨も弱くなり始め、「蒼い星くず」「夜空を仰いで」「夜空の星」のメドレーを聞き終わる頃には雨も上がってしまいました。

大源太の希望の大橋で記念撮影

最後はゲスト全員が集合、加山さんが”来年も来てくれるか〜?”と聞くと全員が声をそろえて”は〜い!”と答え、お客さんにも”来年も来てくれますか〜?”と聞くと会場全体で”は〜い!”と答え大盛り上がりとなったところで「サライ」をみんなで合唱しました。
フィナーレの花火は時折霧に霞んで見ずらかったものもありましたが、会場全体をひとつにするには充分でした。お客さんの満足した顔がそれを物語っていたように思います。
加山さん、ゲストの皆さん楽しい時間をありがとうございました。また来年、必ず来ますよ〜!
ちょっと得した気分

音楽祭を満喫し岩原(イワッパラ)のホテルに宿泊した私達は、翌日加山さんのゆかりの場所をめぐることにしました。
サマーキャンプや「湯沢旅情」でお馴染みの大源太を散策した後、昼食を食べにJR湯沢駅近くの”中野屋”(以前TVで放送された「うちくるスペシャル」で加山さんがへぎ蕎麦を美味しそうに食べていた店です)に行ったのが幸運の始まりでした。
お店は超満員で我々6人は20分ほど待たされて部屋に案内されました。我々がTV放送のことを聞くと店員さんが”今、隣に加山ファミリーが来ていらっしゃいますよ”と教えてくれました。私はすぐにトイレに行くふりをして確認してみると信宏さんと真悠子さんがそれぞれ友人達と一緒に来ておられました。もちろん、写真やサインをもらうこともしませんでした。同じ店に一緒にいただけでプチ幸せを感じることができました。そのせいか私はへぎ蕎麦を3人前も食べてしまいました。

お土産を買いに駅へ、買い物を済ませたところで”爆弾おにぎり”を売っているお店を発見、TVで加山さんがほお張っていたこのおにぎりは1個がご飯1合という大型おにぎりです。夕飯用に注文(具は”たらこ”にしました。加山さんは”ちびきゅう味噌”(きゅうりと獅子唐が入ってます)が大好きだそうです)すると店員さんが手際よく握ってくれました。多い日には200個作るそうです。温かいご飯に海苔の香りが香ばしくすぐにでも食べたい欲求を抑えるのに苦労しました。(夕方、富山に帰って食べましたが冷めても美味しかったですよ)

買い物を終えて駐車場に戻ろうとしたのですが下りのエスカレーターが故障していました。仕方なく階段を使って降りると”湯沢観光協会”の看板が眼に入りました。そしてあるヒラメキが、「”湯沢フィールド音楽祭”のポスターありませんか?」と聞くと「ありますよ」という返事、大きいポスターとA4サイズのものそれぞれ4枚を無料で頂戴してしまいました。品切れして追加注文したのが残っていたそうです。ここでもプチ幸せを感じました。

このポスターには2005年の観客席の写真があったのですが、今回ご一緒したOご夫妻がバッチリ写ってました。Oさんからメールで知らされて初めて気がついたのですが、私の目に入ってきたのはすぐ後ろにいた在りし日の”天理の若大将”さんの姿でした。来年も必ず湯沢に来て”天理の若大将”さんと一緒に音楽祭を楽しもうと誓いました。

大爆弾おにぎりを一人で食べた人いるとか!?

さださんの下がOさんご夫妻、その斜め後ろの黒いTシャツが在りし日の天理の若大将さん

写真を追加しました。こちらからどうぞ!

06年08月05日新設
06年08月11日更新