2024年 クリスマス特集 第1弾

加山さんのCDアルバム「WHITE CHRISTMAS」の音源を紹介します。
タイトルをクリックすると音源(歌詞付)が聴けます。

クリスマス・アルバムは名のあるアーティストたちは必ずリリースしていると言ってもいいだろう。フランク・シナトラ、ナット・
キング・コール、エラ・フィッツジェラルドなどのスタンダード歌手。、ベンチャーズやビーチ・ボーイズなどのグループ。フィル・
スペクターは自らのプロデュースでコンピレーションを発表しているほど。

前作「FOR THE GOOD TIMES」 で大人の歌手としての力量を見せつけた加山雄三がクリスマス・スタンダードを集めたアルバムを
リリースしたのは当然のこと。今回もアダルト・サイドとファミリー・サイドとコンセプトを分けての収録。

まずアダルト・サイドの1曲目はクリスマス・スタンダードの極みともいうべきアーヴィング・バーリンの名曲「WHITE CHRIS
TMAS」。もともとは映画「スキング・ホテル」(1942年)ビング・クロスビーが唄ったものだが、第二次大戦中に戦地に赴いた米軍
兵士の郷愁を誘って大ヒット。映画から生まれた曲としては最高のヒット・ナンバーと言える。加山ヴァージョンの「WHITE CHRIS
TMAS」はビング・クロスビーの正調ではなく、どちらかというとフランク・シナトラやベリー・コモのような堂々たる風格をもって
唄い上げる感じだ。特に2コーラス目がいい、A②「O HOLY NIGHT」は通常アルバムなどでは讃美歌と架かれているが、19世紀に
フランスのアドルフ・アダムという人が作曲し、1858年に英国人ジョン・サリヴァン・ドワイトが、英語詩をつけて完成したという。
ほかにもA⑤「O LITTLE TOWN OF BETHLEHEM」などの讃美歌をスタンダード歌手の風格で唄い上げる。

ファミリー・サイドはぐっと楽しく、スインギーなB①「JINGLE BELS」、子供たちのコーラスも楽しいB②「赤鼻のトナカイ」、
B④「諸人こぞりて」などのお馴染みのクリスマス・ソングに混じって、加山雄三オリジナルのクリスマス・ソングが2曲収録されて
いる。B③「ぼくのクリスマス」は66年にシングル・リリースしている弾厚作作曲・岩谷時子作詞・森岡賢一郎編曲の黄金トリオの
作品を再録音。オリジナルはコミック・ソングのようなアレンジだったが、このヴァージョンは子供たちのコーラスと唄う正調「ぼく
のクリスマス」。そして、ファンにとって何よりのプレゼントだったのがB⑤「クリスマス・イヴ」、クリスチャンの加山ならではの
しっとりしたクリスマス賛歌であり、弾厚作らしいラヴ・ソングとなっている。聖夜にふさわしいバラエティに富んだクリスマス・
アルバムである。

 

 
 Adult Side

 

 
 1.WHITE CHRISTMAS
 2.O HOLY NIGHT

 

 
 3.THE FIRST NOEL
 4.O COME ALL YE FEITHFUL

 

 
 5.O LITTLE TOWN OF BETHLEHEM
 6.SILENT NIGHT HOLY NIGHT

 

 

 

 
 Family Side

 

 
 7.JINGLE BELLS
 8.赤鼻のトナカイ

 

 
 9.ぼくのクリスマス
 10.諸人こぞりて

 

 
 11.クリスマス・イブ
 12.SANTA CLAUS IS COMIN' TO TOWN

 

 
 13.SILVER BELLS~SILENT NIGHT HOLY NIGHT

 

 

 

 

 

 

2024年12月15日新設