南）え〜え、立たないでください。じゃ、歌います。
　「ひめ風」というユニットをちょっと前からやってまして。1970年の初めの頃に３人で
　「かぐや姫」というグループをやっておりました。それを解散しまして、僕はソロに
　　なりましたが、しょうやんは「風」を。そこで「かぐや姫」と「風」を合わせまして、
　　きょうは「ひめ風」というユニットで。何か質問があれば・・・。

南）「22才の別れ」というかぐや姫をやっていた時に作った歌をやってみました。
　　加山さんが55周年ですかね、我々が中学生、高校生の頃にリアルタイムで加山さんの
　　大ブームがありました。僕もショーやんも大分県の田舎の方で育ってファッションに
　　しても音楽にしても入ってくるのは、東京でブームが起こってだいたい１年後に
　　入ってくる。すごい憧れてて、加山さんはすごいなと。洗練されたファッションで
　　あるとか、生き方とか。映画でしか知らなかったんですけど。そういう中で、きょう
　　この舞台に立てるのは夢のような感じだね。

伊勢）この世界入ってよかったなと思う。

南）しょうやんと二人、高校時代から一緒なんですよ。

伊勢）本当は「ひめ風」に決まる前、僕は「部長と部員」って言ってたんですけど却下
　　　されたんです。

南）そのころ、音楽部の僕は部長で、部員だったんですよ。しょうーやんは加山さんの
　　歌が大好きで、合唱部だったんですけど、練習が終わると加山さんを良くギター
　　弾いてましたね。

伊勢）もちろん皆さんご存じだと思いますけど、弾厚作作品というのにも、どれくらい
　　　お世話になったか。

南）何が好きだった？

伊勢）全部。あの頃から、加山さんは若大将で今も若大将で。それに比べて我々は。

南）歌おうか？今の静けさ、保たれているうちに歌った方が・・・。
　　これは40年前の歌になります。東京へ出てきて作った歌です。小さな石鹸がカタカタ
　　鳴った。

伊勢）今は石鹸じゃなくて、ボディーソープ。カタカタじゃなく、チャッポン。

南）どうもありがとうございます。雰囲気のいい優しいオーラが漂っています。
　　昨日はももクロちゃんが出たりと若いアーティストの人たちが大騒ぎで、１曲目から
　　３時間立ちっぱなしだったそうです。
　　きょうは僕たちに近いというか、加山さんに近い世代の方がこのコンサート会場に。
　　大半なんでしょうか。１曲歌うごとにお互いが深いため息で。人生に疲れ切ったなあ
　　って、それもまたすごくいい感じです。このあとどんどんリズムが出てきますので、
　　その時に若い方たちは、鬱憤を晴らしてください。でも、僕たちにもリズミックな曲が
　　ありますので。ひめ風最後の歌になりますけど。（会場からえ〜っえ！！）
　　みんなで役割分担がありますので、このあとにさだまさしが喋る時間取っておいてくれ
　　と言われたので僕らは喋る時間を少な目にして、まさしにあげましょうというような
　　ことでございます。では、ひめ風最後の唄です。ささやかなこのじんせ〜い！

最高！いいなあ。
ほんとによく来てくれてありがとう。

伊勢）感動です。

この前は「カントリーロード」を一緒にやった
けど、きょうは何をやってもらえます？

南）きょうはね。加山さんの歌でフォークっぽい
　　歌があるんです。

フォークっぽい？

伊勢）僕らの出会いの歌なんです。

南）そうだっけ？

伊勢）音楽部の部室で、君ギター弾けるの？って。
　　　一緒にやろうって。

何だろう！？

伊勢）「旅人よ」。

嬉しいじゃないですか。

南）「500マイル」かと思った。

伊勢）弾ける？って聞かれて初めて弾いたんです。田舎でテレビ見てたんです。

「恋は紅いバラ」は五右衛門風呂に入ってて聴いたって。それすごい面白いと思った。

南）小学校の頃、蒔きで沸かす五右衛門風呂を・・。

説明しなくたって大丈夫だよ。

南）前に若い子が居たんで。

あっ、ほんとに若いね。

南）脱衣所にいつでもトランジスタラジオを置いていてヒット曲をやる番組があって、当時
　　から洋楽が好きで。それに混じって、♪アイラブユー、イエスアイドゥ〜♪
　　何、この人！？てっきり外タレだと思った。そしたらね、加山雄三だって。
　　それが「恋は紅いバラ」、加山雄三さんでございました。

じゃ、とにかく最初にコラボったという「旅人よ」を行ってみよう、「旅人よ」！

「旅人よ」が終わって。

bose）二日目ですけど、昨日とはまったく違う会だと。

南）だからボーズさんが最初にあおっていたのが気になって。
　　みんな立て、立てって言ったんで。

いきなり出てきて第一声が、「座ってていいんです」って。

bose）お話も面白いし。でも、きょう絶対時間押しますね。とにかく伊勢さんが加山さん
　　　のファンで、二人がここに呼ばれたのが良かったねって、ここまで成功された方が 　　　まだそんなこと言うんだと思って。ほんとに加山さんのすごさが際立っていると
　　　いうか、大ボス出てきたって。

ダメだよ、最後まで居なきゃ。最後まで居なよ。

南）加山さん、肩に食い込むから。さっきもここへ僕を案内するのに僕の首を。
　　力が無茶苦茶強いんです。

bose）その辺も誰も逆らえないですね。

そういう捉え方するかね！？

「ひめ風」のお二人は退場されました。

２０１６年０８月１８日新設