水谷 豊
 カリフォルニア・コネクション

水谷)鈴木雅之さん、実は20年ほど前になりますが、刑事ドラマの主題歌を歌っていただ
   きました。役者としてもそのドラマにゲスト出演していただいて一緒に芝居をした
   仲なんですけども、久しぶりにお会いして、きょう初めて知りました、鈴木雅之
   さん僕の年下だったんです

   加山さんの55周年記念若大将FESTIVAL、
   僕にとってほんとに言葉にならないくら
   い光栄なんですね。僕、加山雄三さんの
   大ファンだったんです。僕、今言葉使い
   間違っています。大ファンだったんじゃ
   なくて大ファンなんです。
   当時映画と言えば2本立てで入れ替え制
   で、まず加山さんの映画を見て、もう
   1本見てそしてもう1回加山さんの映画
   を見て映画館を出ました。

   そのくらい加山さんが好きでした。皆さんは加山さんイコール若大将だと思うと
     思うんですけど、実はたくさんの映画に出演なさってまして、1966年山本周五郎
   原作、監督が巨匠黒澤明さん、の「赤ひげ」。主役は三船敏郎さんなんですが、
   ストーリー、内容は加山雄三さんが主役でした。それから「姿三四郎」これは
   柔道家の話ですね。僕たちも憧れた柔道家のヒーローなんですけどね、加山さんの
   前にも後にもいろんな方がおやりになったんですけど、加山さんが一番です。
   成瀬監督の代表作「乱れる」、同じく「乱れ雲」、名監督、名女優達との共演、
   名作たくさん出ていらっしゃいます。それほど僕は加山さんが好きでした

   同じ役者仲間なんですけど、「徹っちゃん」って呼んでますが、何度も仕事してる
   んですけど、息子さんだとあがらないんですよ、でも加山さんに会うとどうしても
   あがっちゃう。その加山さんにこんなこと言われたことがあるんです。
  「相棒、面白いねえ、ゆうゆ散歩も面白いよ」
(多分加山さんの真似)、嘘です!

   では、加山さんのお話はまた後でということで、去年作ったカバーアルバムから
   1曲、「上を向いて歩こう」を。

 上を向いて歩こう

間奏で急に「幸せだなあ、僕は君といるときが一番幸せなんだ」とセリフを、続けて
♪思い出す、秋の日一人ぽっちの夜〜♪と、最後まで歌われました。

   僕は加山さんの音楽が大好きで、例えば「夜空を仰いで」、
   ♪夜空を仰いで〜、数える星も〜君のいない砂浜は〜寂しいぜ〜♪、
  「蒼い星くず」、
   ♪たった一人の日暮に〜見上げる夜の星くず〜、僕と君の二人の愛が風にふるえて
   光っているぜ〜、風よ伝えてよ、あの娘に、遠く離れていようと僕の思いは変わら
   ない、どうぞ泣かないで〜♪、
   風よ伝えてよ、あの娘に、遠く離れていようと僕の思いは変わらない、どうぞ泣か
   ないで、と加山さんが歌うんですよ。しびれました。
   加山さんの曲は、将来自分にこんなことがあったらいいな、こんなこよが起きたら
   どうしようという曲が多いんです。
   ♪手紙を焼いた黄昏の〜、真っ赤な夕陽が目に痛い、二人の恋の残り火がどうして
   僕に消せるだろ 優しく白い襟足に重ねた口づけ〜♪、
   この歌聞いた時に将来自分が、女性の白い襟足に口づけなんてすることが・・・、
   と、思ったのがこの曲だったんです。いやあ、きょうは夢のようです。

では最後にもうひとつだけ。僕が初めて見た加山
さんのテレビコマーシャル。
「今60円で買えるもの、石鹸、タワシ、コカコー
ラ」
(加山さんの真似)、これね、当時コーラは
60円だったんですね。僕それまでタワシをカッ
コいいと思ったこと無かったんですけど、タワシ
はカッコいいんだって気がつきました。
加山さんのことをしゃべると、僕は朝まで喋りた
いんですけれども、こんなところでちょっと。
出てきてもらいます、加山さ〜ん!

すごいね、君は。どうなってるんだ。杉下警部!もうひとつって、やるんだもん。そこまで知ってるかね。最後の「別れたあの人」でしょ?
良く覚えてるね、歌詞を。すごいねえ!
たいしたもんだ! あの〜、蘭ちゃんお元気?

水谷)出てくるときは元気でした。

漫談を聞いてるみたいでビックリした。

歌詞良く知ってるなあ、知ってる方が結構居たから良かった。全然知らない曲だったら
白けて終わっちゃうんだけど。もう1曲何か・・・。

水谷)加山さんの曲をカバーさせていただいた曲なんですけど、それを。

一番最初に歌った「カリフォルニア・コネクション」というのは紅白で歌ったよね。
紅白に出てるんですよね。

水谷)歌詞を忘れたのは、きょうが初めてです。

普段歌ってないでさ、刑事ものばっかりやってるのにさ、ちゃんと良く歌えたなと思って
さ。声はしっかり出てたからさ。相棒ずっと見続けるからなあ。

水谷)ありがとうございます。

何やる?

水谷)「お嫁においで」を。

アレンジ違うんだろうな、どこで出るのかわからないなあ。わかりそう?

水谷)ほんとに申し訳ありません。

もう警部の言うとおりやりますから。

水谷)加山さんにも相棒に出ていただきたいなと思っているんです。

(出るとしたら)相当な悪だな。ちょっとヤバイ筋の線の・・・。悪知恵がきくようで、
きかない嘘みたいな面がいいのかもしれないけど・・・。でも倅がお世話になってる。

水谷)そうです、徹ちゃんが。

ちょっと想像しただけでも、俳優辞めて18年ですからね。ほんとにやってないですから
ね。まあ、それは無かったことにね。
た(会場から)え〜えっ!
え〜じゃないの。「お嫁においで」をやりましょう!

 お嫁においで

水谷)僕がこの曲を聞いたのは1966年ですよ。

bose)これ終わらないですよ。きょう出てくださる皆さんが加山さんのファンで。ファン
   自慢、お互いに俺の方がファン的な戦いになってる。
   お客さんもそうなんでしょうけどね。

嬉しい、ファンなんですと言ってくれた人たちが全部ビッグになってる

bose)あんな喋りは中々見れないですよ。どうですか、願いが叶って共演されて?

水谷)とにかく嬉しいです。とにかく好きだったんです。

bose)伝わってきました。皆さんに伝わった
   
と思います。

水谷)お嫁においでも何度も歌っているんです
   けど、無いのはウチの近所に海が無い
   だけなんですよ。

bose)加山さんのお芝居も観たいですし。

いや、いいって。ほおっておけばいいって。

 

2016年08月18日新設