加山雄三 俺は100歳まで生きると決めた
  (文化放送podcast 2023年7月18日〜)

7月18日に文化放送の「くにまる食堂」で放送された「俺は100(歳)まで生きると
決めた」の内容をレポートします。
同日配信された文化放送Podcastでは、ラジオで未公開の内容も配信されました
ので、その内容も含めてレポートします。下からどうぞ!

今回は「第16回 母、めぐみ夫人」をレポートします。

下からどうぞ!

 

 第16回 母、めぐみ夫人
 
 自分自身で反省をし聞く耳を持つ事が大事
 

野村)前回に引き続き、加山雄三さんと共に歩んでこられためぐみ夫人の話を。
   結婚生活53年、二人の息子さん、二人のお嬢さんに恵まれてお孫さんも
   4人いらっしゃる。

男、男、女、女。

野村)上のお孫さんはもう二十代ということですけど。53年の中で良いことも
   あれば悪いこともあった加山さんの人生の中で、人生の谷(底)の時代の
   めぐみ夫人は変わらなかったですか?それとも頑張れ〜!って言ってたん
   ですか?

頑張れなんて言わないよ。大人しくてね、一生懸命、それこそ「内助の功」という
のはこういうことだなと思うぐらい、見えないところで一生懸命後押してくれるん
だよね。そういうところは、俺が見込んだことに間違いないんだ。そういう気持ち
だよね。

野村)加山さんの大ピンチの時でも変わらない。

そう、変わらない。ちゃんと応援してくれている。どんな時でも、大丈夫?良かっ
た。っていう感じだね。大人しいんだよ。こういうのが本当の「内助の功」という
んだと思ってさ。今でも感謝の気持ちは忘れないね。毎日ご飯を食べられる。あり
がとうっね、っていう気持ちはあるんだよ。それが大切なことだな。お互いに感謝
するっちゅうかさ。
外に食べに行こうかと思うと、すぐ傍にもんじゃ焼きがあって、それから220歩ある
くと焼き肉屋がある。焼き肉屋に行く時には必ず倅も来る。なぜかって言うとビール
が飲めるからって。もう俺は飲まないからさ、お前好きなだけ飲めって、ジョッキ
に2、3杯飲んじゃう。

野村)母めぐみ夫人は加山さんから見てどんなお母さん?

厳しいところは厳しいけど、これほど支えてくれる女性(ひと)はいないよ。厳しい
というよりも応援する。

野村)子育てしている最中は加山さんはどんなお父さん?

俺?ご飯の前にみんなでお祈りする、全員揃って。

野村)加山家は全員揃ってご飯を食べるんですよね。

みんな揃って朝食を食べる。それが習慣になっててね。みんながテーブルに着いて
お祈りする、別に宗教がどうのこうのじゃなくて。「きょう与えれた食事に感謝
する気持ちを持ってます。有難いと思う気持ちをどういう気持ちで表現するか、
きょう一日が良い日であると良いねって。という気持ちで祈るんだね。そうすると
食べ物に感謝の気持ちを持つんだね。

野村)夫婦喧嘩はありますよね?

夫婦喧嘩にはならないね。俺がすぐ謝っちゃうから。

野村)ちっちゃい ぶつかり合いはありますよね?

最近はあまり無いんだよね。

野村)結婚10年ぐたいの時も無かったですか?

記憶に無いんだよね。文句を言ったことはあるだろうけど、良くやってくれたよ。

野村)めぐみ夫人から、こうした方が良いわよって言われたことも無い?

それはあると思うんだ、しょっちゅうね。言われると、それを素直に聞くこと
だな。何を言われても素直に聞けたら俺の勝ち、と思うよ。

野村)今の良いヒント。奥さんがガミガミ言ったけど、言うとおりだね、と言う
   時が旦那の勝ち。

それは表面には出さないよ。言われる理由があるからだろ。間違ったことは
言わねえから。「なんでそんなに怒ってるの?」俺怒ってるつもりじゃ無いん
だけどなっていうことが時々あるんだよ。ちょっと大きな声になる時があるん
だよ。そういう時にデカイ声出しちゃいけないんだなあと思って。自分に言い
きかせて、自分は間違っているんだと言いきかせて反省する。言いきかせる。
それしかないんだ。それが一番良いこと。なんでも聞く耳を持つ。それが大事
なんだよ。聞く耳を持たなくなったらヤバイと思う方が良いね。なんで、こう
言われるんだろうと考えるんだよな、良く考えたら、言い過ぎだったなとかね。
常に反省する気持ちがあればさ、自分でそれをリピートするわけだよ。結局、
損得で考えるわけじゃないんだけど、得を取った方が良いわけだな。良い方向、
良い方向になるように仕向ける、自分自身で手を広げておくんだ。中々そうは
いかないけどね。

野村)ウチも40年ぐらい経ってますけど、だいたい向こう(奥さん)が言うことは
   間違ってないですよね。

そうでしょう、それで良いんだよ。

野村)座って小便するように言われてるのに、それを忘れて立ってやってトイレが
   汚れると、コラッ!って叱れるんです。これは私が悪かった。子どものように
   叱られますけど。

それはね、掃除する身になってみなさいよ。だから自分で掃除出来る気持ちになら
なきゃいけないんだ。だから座ってすりゃ良いんだ。俺も座ってするよ。

野村)エライ!

エライっていうよりもその方が得なんだよ。

 嫌なことはね全部自分のせいにする
 

野村)この番組は「俺は100歳まで生きる!」ということですが。

誰だよ、そんな偉そうなことを言ったのは?

野村)貴方。めぐみ夫人と人生を歩んでこられて、加山さんはめぐみ夫人には
   感謝以外は無いよって。

人生100年時代って言われてね、なんとか頑張らなっきゃって。そのためには
毎日健康でなきゃいけない、健康のためには食べるものに気をつけよう、楽し
まないといけない。嫌なことは嫌だっていうけども、なぜそうなったのか、
嫌なことはね全部自分のせいにすりゃ良いんだ。楽しいことはおかげ様で、
来たものに対する感謝の気持ちは、ありがとう。なんか嫌なことがあったと
したら、それは自分のせいだと思う。そういうふうに心の中を決めることが
できれば、勝ちでしょ。

野村)銀座のギャラリーで番組の収録を行った時に初めて奥様と控室でご一緒
   させていただいた時に、初対面の私に「お世話になります」って深々と
   頭を下げていただいて。その後加山さんの傍らにおられて、夫婦の年輪
   というか所作が自然な振舞が良いなあと思ってたんです。

でしょう?俺もそう思うんだ。本当だよ。さりげなく言われたことは良く考え
れば、そっちの方が正しいって。スゴク大事なことなんだよ。

野村)加山さんが御髪を整えてるんだけど、さりげなくめぐみさんがちょっと
   直されたんです。良い瞬間を見ちゃったなあって。

それをやる気があるということはスゴイと思うよ。有難いよホント。

野村)加山さんが生きてこられた同じ年月をめぐみ夫人も歩んでこられたから
   同じように年を重ねてきたわけですから。どうか奥様にもよろしくお伝え
   ください。

伝えます、ありがとう。

ここまでの内容を音源でお楽しみください。(時間 12分46秒)
下からどうぞ。

 第16回 母、めぐみ夫人
 

2025年3月17日新規作成