加山雄三 俺は100歳まで生きると決めた
  (文化放送podcast 2023年7月18日〜)

7月18日に文化放送の「くにまる食堂」で放送された「俺は100(歳)まで生きると
決めた」の内容をレポートします。
同日配信された文化放送Podcastでは、ラジオで未公開の内容も配信されました
ので、その内容も含めてレポートします。下からどうぞ!

今回は「第25回 音楽家 加山雄三」をレポートします。

下からどうぞ!

 

 第25回 音楽家 加山雄三
 
 「はじまりの渚」
 

野村)皆さんご機嫌いかがでしょうか野村邦丸です。そしてこの番組のメイン
   パーソナリティは?

皆さんご機嫌いかがですか、加山雄三でございます。

野村)2024年最初の回でございます。加山さん、今年もよろしくお願いいたします。

本当によろしくお願いします。

野村)今回は音楽家加山雄三というテーマで伺いたいと思うんですけど、先日、
   私がやっている「邦丸食堂」のゲストにザ・ワイルドワンズの皆さんを
   お迎えしました。結成57周年記念の曲、「はじまりの渚」という曲を
   ワンズの皆さんに紹介していただいたんですが、大いに盛り上がったのが、
   加瀬邦彦さんは加山さんの池畑家の居候のように、加山雄三から音楽のこと
   を習って、それは大嘘であったと。加山さんの妹さんを目当てに来てたと
   いう話は以前伺ったことありますけど、なんとそのワイルドワンズの57周年
   の曲「はじまりの渚」を作ったのが加山雄三さんで、CDジャケットに加山
   さんが一文寄せてるんですよ。ちょっとご紹介します。
   「ワンズに楽曲提供したのは今回が初めて。この曲は1960年代頃、俺が多重
   録音していた音源が発見された中の一曲なんだ。メロディーラインなかなか
   良いでしょう?ワンズのみんなが歌詞をつけてくれて、ミッキー(吉野)の
   アレンジで完成。こんなに嬉しいことはないよなぁ。12弦ギターとアコー
   スティックなサウンドがなんとも懐かしくて心地良い。あの頃、未来への
   期待感に何かが始まるんじゃないかって、そんな思いが蘇ってくるよ」
   と、いうことで。これは鳥塚さん、上田さん、そして島さんがこの曲に
   ついてものすごく熱く語ってくれたんですけど、これ意外だったのがね、
   ワイルドワンズって言うと、なんか加山さんにとっての弟分みたいな存在と
   思ってたんだけど、曲の提供、初めてなんですか?

そうなんだよね。一緒にやってくれたことはあったよ。だけど曲を提供したのは
初めてだな。

野村)それも60年代に、日本で初めて原始的な多重録音をしていたのが加山雄三
   さんで、その時代に作った曲だった。

そうですよ。非常に古いのを見つけたんだよね。やっぱり古いから良いと思うん
だけどね、その頃作ったっていう時代背景、そういうものの匂いっていうのは必ず
残ってるもんなんだよね。それが俺すごく良いなと思ってね。取ってあったのが、
たまたまあったんだよね。彼らにそういう曲なんかありませんかねって言われた
からそれを出した。そしたら喜んで、ただ、俺は詞が無い作曲家だから詞無いん
だよっ、誰か作ってくれって言って作ってくれた。

野村)ワイドワンズの皆さんで詩をつけたんですよね。


そうそう、完全にね。それ聴いたら、これ良いんじゃないか、って言って僕はね
褒めたんだけどさ。ものすごくまとまってるというか、良かったんだよ。

野村)これ、編曲にミッキー吉野さんが入って、「想い出の渚」を彷彿とさせる
   ようなフレーズが入ったりして。およそ60年くらい前の曲が今に蘇って、
   あの頃はこういう曲良いよなって加山さんおっしゃったけど、古臭さが
   一切ないんですよね。

演奏して歌ってる連中も昔、やっぱり生きてた。

 名付け親は加山さん
 

ワイルドワンズって俺が名前をつけたんだ。笑っちゃうんだよな。これどういう
意味ですかって言われて、”お前ら生まれっぱなしだからよ。ワイルドワンズと。
ワイルドってのは生まれっぱなしで自然児だって。なんですか、それ、修善寺
ですかって、修善寺じゃないよ。自然児だっつってんだよ。そういう言い合い
したのを覚えてるよ。

野村)あれは島さんが話してくれたかな、バンド名がないので加山さんがつけて
   くれるって話になって、「ザ・ワイルドワンズ」って聞いて正直、メンバー 
   は、なんだ、それって。

そう、みんなそう。みんな、へ〜って思ってたんだ。

野村)加山さんからそう命名したよって言って、電話切った後、結構メンバーの
   間でこれで行くのかって、みんな暗い表情で語ったけど、せっかく加山
   さんがつけてくれたし加山雄三兄貴がつけてくれたんだからこれで行こう
   と思って。それで57年ですからね。

長いことだよな。俺はケネディハウスに以前は毎週出てたからね。

野村)六本木(店)があって、そして今、銀座店があって。

銀座の方だね。毎週のように行っちゃぁ出てた。それが恒例になってたんだけど
ね。ある時からやめちゃったけどさ。

野村)こうやって同じ音楽の道で。加山さんの場合は作曲家、弾 厚作という
   こともあるんですけども、こうやって仲間たちの皆さんが、こうやって
   長い間バンド活動を続けてくれるっていうのは、ある意味バンドリーダー
   だった加瀬邦彦さんを育てたというか、加瀬邦彦さんが加山さんを慕って、
   もちろんエレキもそうだし、音楽の話もいろいろ吸収していったでしょう。
   加瀬さんは残念ながら旅立っていらっしゃいますけど、こうやってバンド
   として残ってるっていうのは、命名の親としては嬉しいでしょう?

嬉しいです。映画にも出てるよね。若大将シリーズにさ。映画の中で、木に登って
歌ったりなんかしてんだ。あるんだよ、そういう映像もさ。歌のコーラスつけて
くれるんだよ。♪やがて〜、やがて〜って。加瀬の声が良かったんだよ。やがて〜
って、ちょっと外れぎみのが。みんな木に登って歌ってるんだ。

野村)ワイルドワンズがコーラスなんだ。

バックだよ、そうだよ。

野村)そうなの!?

知らないんだな、みんな。そりゃそうだよ。

野村)当時ってレコードのジャケットにコーラス、誰々って書いてないでしょ?

書いてないね。

野村)あれ、ワイルドワンズがやってたんだ!?

やったんだよ。

野村)「旅人よ」はワイルドワンズなんだ。

そうだよ。

野村)へ〜!?

ものすごい映像がさ残ったけどね。みんな木に登って、木の上で歌ってんだよ。

野村)生前、加瀬邦彦さんが私の番組でご一緒させていただいた時に。ワイルド
   ワンズ。それぞれバンド活動やってたけど、いざみんな集めてみたら、もう
   下手くそで下手くそで、どうしようもなかったって覚えてるよって話を。
   この前ワイルドワンズに話したらみんな爆笑してましたけど、最初のワイ
   ルドワンズ。あんまり決して上手いバンドじゃなかった?

それはそうだね。お前ら歌うのか?え〜!?ていう感じだったもんね。

野村)今日ちょっと意外な話を聞きましたよね。改めて聞いてみよ。決して上手く
   ないですよね。

いや、上手くないから良いんだよ。そんな上手かったらね、どっかのコーラス
頼めば良いんで。そうだろ?

野村)まさにワイルドワンズ!?

そう。でも、やってみたら味があるんだな。それくらいのが一番良いんだよ。

野村)完璧を求めれば良いってもんじゃないってことですね。

そういうこと!その通りだから自然児なんだよ。

野村)次回は改めて作曲家弾 厚作、作曲家としての弾 厚作というテーマでお話
   を伺えればと思います。次回もよろしくお願いいたします。

じゃあ、よろしくお願いします。

野村)永遠の若大将、加山雄三、「俺は100まで生きると決めた」次回もお楽しみに。

ここまでの内容を音源でお楽しみください。(時間 10分14秒)
下からどうぞ。

 第25回 音楽家 加山雄三
 

2025年7月28日新規作成