加山雄三 俺は100歳まで生きると決めた
  (文化放送podcast 2023年7月18日〜)

7月18日に文化放送の「くにまる食堂」で放送された「俺は100(歳)まで生きると
決めた」の内容をレポートします。
同日配信された文化放送Podcastでは、ラジオで未公開の内容も配信されました
ので、その内容も含めてレポートします。下からどうぞ!

今回は「第29回 音楽の”力”」をレポートします。

下からどうぞ!

 

 第29回 音楽の”力”
 
 80歳記念スペシャルライブ
 

野村)リスナーの皆さん、ご機嫌いかがでしょうか。野村邦丸です。この番組の
   メインパーソナリティは?

加山雄三です。どうぞよろしくお願いいたします。

野村)加山さんが、今までステージに立った回数っていうのは、誰かしら数えてる
   はずなんですけど、とんでもない数になりますよね?

そりゃそうだと思うんだよな。ステージだって、全国でやったからね。全県で。

野村)47都道府県、それ全部?

全部回ってるよ。だから、それだけだってすごいと思うよ。全県回るっていうのは
そうは、いないですよ。

野村)20代、30代、40、50、60、70、80!?すごいですね!?

すごいですよ。

野村)その中で加山さん、覚えてらっしゃいますか?加山さんの80歳の時に行った
   コンサートって覚えてます?

わかんねぇよ!?

野村)これがね、加山雄三80歳記念スペシャルライブというのがありました。

どこだ?

野村)これはどこだって言えないんですよ。

そこらじゅうで、やったんだな。

野村)加山さん全国回られましたけども、スペシャルライブでゲストがどんどん登場
   したって覚えてます?

いろんなの、あったから忘れちゃったけどさ。出たね、いっぱい。


野村)「夜空の星」という若大将の代表曲を16人のシンガーが歌ったんですよ。

へ〜っ!?

野村)覚えてません?全16アーティスト。全部加山雄三さんの後輩です。紹介しま
   しょうか。

先輩は、いるわけないよ。

野村)谷村新司さん、さだまさしさん、南こうせつさん、五輪真弓さん、八代亜紀
   さん、鈴木雅之さん、横山 剣さん、平原彩香さん、TUBEの前田さん、石井
   竜也さん、武田鉄矢さん、アルフィーの高見沢さん、かぐや姫、伊勢正三さん、

   和田アキ子さん、森山良子さん、そして竹中直人さん。全部の16人のアーティ
   ストが「夜空の星」を全然違う場所で歌い繋いだんですよ。

そうか〜!?すごいことだと思うよね。

野村)すごいことですよ。

だってさ、俺が一番最初に作った曲だよ。俺が14歳って何年前になる?70何年?

野村)72年前ですよ。

すごいよね〜。

野村)全16人のアーティストが「夜空の星」を各パート別に歌い繋いでいくわけです
   よ。歌い繋いでいって、そして抱えているものがあります。

ギター。

野村)ギター。加山さんが作ったギター。

そうなんだよね〜。加山雄三モデルっていうのがあってさ、それをみんなに持って
もらったんだよ、それぞれにな。それぞれ、その場所でいろいろ歌ったり。それを
持ってるだけの人もいたけどね。

野村)武田鉄矢さんは弾けるのに途中から身振り手振りでやってましたね。鉄矢さん
   らしいなっていう感じがしますけど。

ありがたいことだよね。

野村)ちなみにYouTubeなどでご覧いただくときは全部16人のアーティストが「夜空
   の星」を歌い繋いでるんですけども。本番では16人のアーティストそれぞれが
   「夜空の星」をちゃんとお一人お一人ちゃんと歌ってるという。

そうなんですね。ありがたいことだよ、これは。不思議だと思わない? 俺が一番最初
に作った歌なんだよ。それをね、その年には、みんながさ、歌い繋いで行ってもらっ
てさ、みんな歌ったんだよ。それ俺がまあ何年前だ?72年前?

野村)いやいや、作ったのは72年前だった。

72年前に作った曲をね、みんながさ歌うって、そういうこと自体をよく考えたらすごい
ことだと思うよ。すごいと思うよ。

 音楽は生涯の親友
 

野村)今ご紹介した16人のアーティスト、シンガーの方たちがみんな、お仕事でお付き
   合いしてるってことじゃなくて、加山雄三さんが好きで、加山さんのライブ参加
   させてくれって、くるっていう。なかなかないことですよね。それが素晴らしい。

そうだね〜。何がそうさしてるんだか、わからない!?曲がいいのか。そうだと思うん
だけど。

野村)本人は意外と気づいてないことかもしれませんけど。武田鉄矢さんが若大将を
   語らせると何時間も喋りますよ。

あ〜!?そうかもしれないね。

野村)もちろん、さだまさしさんもそうだし、チンペイさんは、もしご存命だったら、
   やっぱりそうやって語っていくと思うし。それぞれのトップアーティストたち
   が加山雄三を語らせたらって言ったら、わ〜っと喋ってくれると(思う)。
   これ、人柄なんですかね?

分かんないよ。俺はね、付き合いがいいからさ。さだまさしの、「夏 長崎から」に
俺、10年間通ったからね。そのたんびにさ歌った。 そこへ、チンペイが来てくれた。
それで「サライ」を一緒に歌ったりしたわけだよ。そういうステージを通して、一緒
に歌った。その思い出が、いろいろあるからね。

野村)大変だ。今回、16人のアーティストには入っていませんけど、桑田佳祐さんも
   そうだし、山下達郎さんもそうだ。そういう人たちが慕って加山さんの元に
   集まってくるっていうのは。加山さん、絶対に若手とか年下のアーティストの
   ことについて、一切、門戸を閉ざしたことって無いでしょ?

無いよ。若い人がさ、例えばよ、俺の曲を歌ってくれるなんて、こんなありがたい
ことはないよ!?おい頼むぜっていう気持ちだもんね、いつだって。

野村)今、日本のトップアーティストたちが、加山さんの元にね、慕ってやってくる
   っていうのは逆に言えば、加山さんが若いアーティストを認めてますよね。

そりゃそうだよ!当たり前だよ。認めなきゃならないほど良いものだから。やっぱり
ね。音楽を通してだけどさ。良いものは良いんだよ!売れるものは売れるんだよ。
それをとやかく言う必要なんてあるわけ無いじゃん。音楽が好きだから。音楽は生涯
の友達だ、親友だって俺は言ってるからね。だから、どういう人がどういう音楽を
作ったか。それは聴きたくなるわな。で聴いてて、良いものは良いんだ。本当にそう
思う。正直そう思ってる。それが、もしかしたら良いんじゃないかな?音を通して
みんな繋がるから。

野村)弟分、妹分もどんどん増えていくわけですよね。

そういうことだと思うよね。無言のうちに繋がっていってもらうとありがたいよね。

 音楽に国境は無い
 

野村)歌って、こうやって歌い継がれていくんですかね?

そういうことだと思うんだ。だって音楽は国境が無いんだから。それは、日本の歌が
外国でというのは無いかもしれないけど。チンペイなんて中国で、すごかったもんね。
びっくりしちゃった、俺。偉いなあと思うよね。

野村)最近、日本国内、国外も含めて辛いことが多いんだけども。でも歌の持ってる
   力っていうのは、いつ発揮できるかわからないし、能登半島での今回のあまり
   にも辛い災害でも、おそらくいろんなアーティストはこれから向こうに行くん
   でしょうな。

少しでも、お役にに立てるんだったらね。日本には、いろいろそういう災害がある
じゃん。昔、行ったもんな。東日本大震災の時とかね。出かけて行って歌ったことも
あったし。辛いよ、そういうものを見たり聞いたりするってことはね。でもしょうが
ないんだよな。大自然じゃ逆らえない。

野村)私も取材で、特に東日本大震災で、いろんなところに行きましたけども。シン
   ガー、アーティストに限らず、お笑いの方たちもそうだったし、役者さんも
   そうだったりいろんな方が来て、皆さん異口同音におっしゃってた。訪ねた側
   の人たちが、私たちに何ができるか分からないしって言いながらも、そこの地
   に足を運んで。で一緒にみんなでこう歌うたったりとかするだけで、その歌を
   聴いたおじいちゃんが、いや楽になったよ、って。

音楽というのは、そういう力があるんだなぁ。だから、音楽はねやっぱり生涯の親友
であるというふうに言ってるけどね。やっぱりそういうもんだと思うんだ。どこの国
に行ったって、それぞれの音楽が、それぞれの時代が、必ず何か良い曲があったり
する。だから平原綾香ちゃんが歌うホルストのジュピターってあるでしょう。あれ、
ものすごい良いからね。その時代に作ったやつが今歌ってもおかしくないの。だから
すごいんだよ。

野村)加山さんにとっては、音楽は一生の親友である。それを聞いている我々も同じ
   ような気持ちになれるってのは歌の力ってすごいですね。

すごいと思いますね〜。本当すごいと思うんだ。音楽はどういう形であろうと絶対
必要なんだよ人間は。もう言葉が通じないときだってちゃんと音楽やったらそれで
OKなんですよ。

野村)永遠の若大将 加山雄三、俺は100まで生きると決めた。次回もお楽しみに。

ここまでの内容を音源でお楽しみください。(時間 12分34秒)
下からどうぞ。
 第29回 音楽の”力”
 

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