エド山口の歌謡曲大辞典
  加山雄三3時間半大特集 
  ゲスト(加瀬邦彦さん)  

 7:30から登場した加瀬さんは当時のエピソードを楽しく話してくれました。

 寺内タケシさんからは「おまえ向かないからバンドやめろ」と言われていた。Wワンズで当時使っていた12弦ギターはブルー・ジーンズを辞める時に黙って持ってきた。
 加山さんを一言で言うとどんな人?という問いかけに
 15,6歳の時から知っているけど若大将を地で行く人スキーに行けば普通に滑らないで目立つ滑りで女性の関心を一人占めしていた。紹介して欲しいと言う女性が多かった。映画を観てピッタリだと思った。

 

[海の若大将」のダンス・パーティ-でのシーンです。左が若大将が唄う「恋は紅いバラ」を聞いている、そして右が「君が好きだから」を一緒に演奏する加瀬さんです。

 加山さんに映画に出してほしいと言ったらオーデションがあって映画の撮影所の道路でブルー・ジーンズとしてデモをやった。
 高校生の時は学校から帰ると家が近かったので加山さんの部屋に勝手に入りギターを弾いていた。仕事のためにあまり帰ってこない加山さんの代わりに飯を食って風呂に入っていた。夏休みには朝起きて朝食を加山さん家で食べていた。面倒見の良い家だった。家も大きく庭には大きな体育館があってそこでバンドの練習をしていた。加瀬さんは田園調布から茅ヶ崎に越してきてあまりにも何もないところだったので寂しくてショックを受けていたが加山さん家のX’masパーティーに招かれて初めて行って「まるでアメリカのようだ」と思い、他に行くところも無くて加山さん家に行ってばかりいた。

「エレキの若大将」に寺内タケシさんと一緒に出演している加瀬さん

「レッツゴー若大将」に出演、木の上で「旅人よ」のコーラスを唄っているWワンズの面々。

 加山さんのアルバムのレコーディングの時にはよく手伝いに行っていた。ブルー・ジーンズとしてもよく手伝っていたが昔はレコード会社が違っていても簡単にコラボレイトできた。「バイオレット・スカイ」は加瀬さんがベースを弾いている。(ギターを弾くように)
 初期のアルバムでバックで手伝っているバンドはすべてランチャーズとして表記していた。喜多嶋兄弟の「ランチャーズ」とは違っていた。
 最初にいたバンド時代にかまやつひろしと二人でスキー場で遊びすぎてステージをすっぽかしたため「スパイダース」に入れられた。エレキがやりたかったので「ブルー・ジーンズ」へ移りたかったが中々やめられなかった。そこである日二つのバンドが同じ日に東京でステージがあったときにまず、「スパイダース」のステージに上がりテーマ曲が終ったとたんにギターとアンプを持ってステージから逃げ出し、「ブルー・ジーンズ」のステージ(新宿のACB)に駆けつけ二回目のステージから参加して移籍?がかなった。
 「旅人よ」の録音にも手伝いに行ったが終ってからカツ丼をご馳走になったがそれがギャラだった。

 ここで時間となり楽しい話は終了となりました。

04年03月04日新設