高島屋サイン会
トークショーレポート

トークショーを展開中の加山さんと日野さん。

高島屋サイン会 トークショー(22日午後3時)

 ビデオの不具合で最後の部分が収録できませんでしたがお二人のトークショー(約13分)を再現してみました。楽しいやり取りをお楽しみ下さい。

司会者の紹介を受けて、鼻をこすりながらまず日野さんが登場、それを見て笑いながら加山さんが「お待たせしました。え〜加山雄三です」と日野さんを指しながら紹介します。「え、どっち僕」と戸惑う日野さん。
「もうねえ触発したら素晴らしいじゃないですか?今回の絵の出来栄え、最初に絵を見た時より数段上ですよ。本当ニューヨークで個展が出来ると思いました・・・。お風呂に入りながらですよ」と加山さん。「今日は先制パンチが凄いですね。僕は若輩者ですからね、兄貴です。」と加山さんを指します。「加山さんも批評家が嫌がる雲と波と岩をわざと書いて挑戦するという憎まれっ子みたいでいいですよね、最高!」と応戦する日野さん。

司会者に紹介され、鼻をこすりながら出てくる日野さん。

”本当は特級が飲みたかった”

「何が言いたいの?ようするに我々二人は何事にも関心を持ち挑戦をする。 そういう心で二人とも意見が合って、今年スキー場で一緒に滑ったんです。彼は1級を持ってるんです。(会場から驚きの声)これは凄いですよ。それも還暦近くの59歳で取ってるの。」と話すそばから「僕は特級を飲みたかったんですけど。」とジョークで返す日野さん。
「彼がスキー場に来た時にポールをセットしたんですよ、やれるかなとみてたらやれるんですよ。今流行のやり方でポールを通過していくんですよ。(加山さんが説明している横で日野さんはその格好をやって見せてくれます)いいからそんな格好しなくて。最初の内はポールに当たらずに滑ってんだけどそのうちにどんどんぶつかって行った。怖いもの知らずというのはこういうことだなと思いましたが挑戦する心を持ってる。物事に関心を持つのカン(関)、感動する心のカン(感)そして感謝の心のカン(感)を人生の3カン王(ユニーのデパートの名誉会長さんの西川さんがおっしゃった言葉)と言いますが、彼自身も持ってるなあと思った。僕もいつも持つように心掛けているが彼は知らずに持っている。」と絶賛しますが日野さんは「僕のはミカン、キンカンそして酒の燗」と言って会場を爆笑させます。

「ねっ、これがいい、こういうコンビですから今日の絵だってこれ大失敗でしょう?」と加山さん、ビックリする日野さんに「失敗は成功の元って言うじゃない」と笑わせます。すると「つっこみが加山さんで僕はボケですね」と言う日野さんに「両方ともボケてっかも」と加山さんがとぼけて会場再度大爆笑。
ここで加山さんが使っていたマイクを気にするとすかさず日野さんが自分のマイクと交換します。そしてマイクが故障しているかのように口をパクパクさせてまた会場は和みます。

”こうやってポールを倒して”とポーズをみせる日野さん

続けて日野さんが柔道の教育的指導のポーズをします。
「何をやってんだよ。」(加山)
「オリンピックですから」(日野)それから話はヨット470級のメダル獲得の話になり
「海の男としては嬉しい。僕は実際にレースにでたことあるんですよ。銀メダルとったんですよ」(加山)
「船長さんですからね」(日野)
「ヨットの場合はスキッパーと言ってくださいよう。」(加山)
「すきっ腹にお酒はどうも」(日野)
「そういうと思ったから言ったんだよ(笑)、付き合い長いんですよ、38年前だっけアルバムを”旅人よ”とか”クレジードライビング”これは日野さんがアレンジしたんですよ。レコーディングしてくれて以来の友人です」(加山)
「そのときは加山さんは余りにも遠い存在で自分は二十歳すぎたくらいで「あ〜スターってこんなんだ」(日野)
「しばらく離れていたんですが飛行機の中で偶然再会して絵の話をしたら僕も書くんですよということで画集の対談にでてもらった。その時に彼が絵をくれた。それ見た時にスゲエ、ピカソみたいだなと思ってね。」(加山)
「誕生日が一緒なんです。チャップリン、アラン・ドロンも一緒です」(日野)
「それじゃ星座は牡羊座でしょう」(加山)
「いやさそり座です」(日野)
「えチャップリンて牡羊座のはずだよ」(加山)
「有名人の名簿に書いてありますから調べなおしてください」(日野)
と最後まで自信満々の日野さんでした。

加山さんのマイクを取り替える日野さん

日野さんと以前やった対談の話をする加山さん

「絵と音楽が大好きという共通点を、違う表現で一緒にやれたことが今回の大きな成果だと思う」(加山)
「僕の思っている加山像について喋らせてください。本当に不思議な人だと思う。付き合えば付き合うほど泥沼に入っていく。魅力のある方です。映画を見てカッコイイ人だと思っていたらトンデモナイ、この人ね右脳と左脳が両方完璧な人です。こんな人はあまりいない。芸術家は普通右脳は発達しているが左脳はだめっていう人が多い。左脳は学者と話してもちゃんと論議できる人、右脳はクリエイティブな感じなんですが、(加山さんは)音楽をやったら例えばスタンダードを唄わせるとP・コモかF・シナトラ張りで英語もパーフェクトな発音(日本人の歌手が歌うと滅茶苦茶な発音で聞いていられないのですが)だから、うちのメンバーはモダンジャズしか出来ないやつばかりだから「すげえですね日野さん」って言ってくるんです。だから両方持ってる人は珍しい。それでその上に霊感がくるじゃないですか(加山さん照れる)人を救ったり僕は段々怖くなっていく、最初楽に付き合ってるのが”すげえ人なんだ”と思い始める。もちろんフレンドリーなんだけど本当に尊敬してます。いい兄貴を持って幸せだと思う。」(加山)(二人堅く握手)

”失敗は成功のもとって言うじゃない”

二人の堅い握手

「びっくりしたなあ、そういう褒め方をしてくれた人はいないよ、確かに宇宙の事なんかすごい興味があるんだけど、両方とも極めたとは思ってないからそこそこだと思うんだけど」(加山)
「それが全部絵に出てきてるじゃないですか、バランスとか空想で書けちゃう。空想で書けるってちょっとおかしいですよ、お尻とオッパイは空想できるけど石がどこにあって草がどうやって生えてるか空想できない。それで話すとお坊さんみたいだし、キャプテンコーストなのあれ、コースかと思った。(手で回転コースのまね)」(日野)
「ジェットコースターってあるじゃない、貴方の奥さんはアメリカの人でしょう。」(加山)
「一応ね、内の奥さんは英語下手なんですよ。僕も英語下手なんです。両方下手なんです。オタマジャクシ語で話してます。」(日野)
「僕は左脳も好きですけどね。」(加山)
「元春ですか?」(日野)(会場大爆笑)
「あ〜あ」(加山)(言った日野さんも会場の隅に避難?)「ちゃんと法話の話してよ、(会場が)飽和状態じゃない」(加山)とダジャレの追い討ち
「僕は神田右脳(うの)の方で」(日野)
「もう帰ろうかな」(加山)
このあとは二人でやるコンサートの話になり、六本木のスィートベジルで今年も一緒にやりましょうと日野さんは手を差し伸べますが、ブッキングはまだこれからと言う事で約束は出来ないと加山さんは回答を保留します。
そしてサイン会の時間がせまってきてお二人の楽しいトークショーは終わりとなりました。

日野さんのお褒めの言葉に
大照れの加山さん

二人の話に聞き入るお客さん達。

04年11月04日新設