2005 
   湯沢フィールド音楽祭 
 

7月23日に「新潟中越地震、スマトラ沖地震、津波チャリティーコンサート」と題して湯沢フィールド音楽祭が開催されました。去年参加できなかった私は今回福井のSさんご夫妻とともに車で現地に乗り込み十二分に楽しみました。その模様をレポートします。

今回掲載の写真について
「2005湯沢フィールド音楽祭」のコンサートにつきましては写真そしてビデオ撮影は禁止されてましたので撮れませんでしたが、高島屋の絵画展会場でその模様のビデオが写されてましたのでそれからスナップ化しました。

コンサートの冒頭に挨拶する加山さんです。沢山の観客に感激しておられました。

福井のSさんご夫妻に午後11時に富山ICに迎えに来ていただいて今回のツアーがスタートしました。
湯沢、今津そして東京日本橋高島屋へと続く「加山さんゴールデンウィーク・ツアー」(私にとって9日間に3度も生加山さんと会えるなんて滅多にないことなのです)の始まりです。
私達の乗った車は暗い闇の中ひたすら湯沢を目指します。途中運転を交替しながらそして休憩しながら約3時間半のドライブとなりました。運転中に、湯沢に乗り込んでいる東京のKさんから何度かメールが入ります。どうもなかなか眠れずにいるようでした。そこで予定より早く迎えに行く事にしました。
Kさんたちがいるホテルに寄って合流、いざキャプテンコーストを目指します。一度道を間違えたりしましたが午前3時半無事到着、すでにスタッフが配置されていて車を誘導してくれました。そして向かったゲートの入口にはもう既に4組のグループが並んでいました。
一番前は私も良く知っている大阪の加山ファンの方々、2番目も加山さんファン、3番目は南こうせつさんのファンの方々そして私達のすぐ前にはもうすでに宴会を終ったような雰囲気で7,8人の男性が青いシートの上で車座で話をしていました。この方々は昨年もKさんたちの前に並んでおられた人達で話をしていくうちに解ったのですが彼等はC.C.Cというキャンピング・カーの愛好者のグループで今回は50台が集まるということでした。(ハイパー・ランチャーズの上原さんも入っているグループだそうです。それにしても50台とは!?)

到着直後のスナップです。
(夜中の3時半頃です)

私達が並んでからしばらくして一人のおばあちゃんが緑のシートを持って現れました。
「あんたらの後ろにこれ敷いといてもらえんかね、朝になったらなるべく早く並びに来るから」快く引き受けると「トイレは家(うち)の使ってもいいよ」と言ってくれました。これには女性陣は大喜びでした。
そうこうしている内にご夫婦(東京からの)そして女性二人連れが来て慣れた様子でシートを敷いて並びました。

 

思い思いの格好で時間の経つのを待つ人達、私達の到着前には雨も降ったようでした。虫除けの準備も怠りなくテントの中で仮眠を取ります。

 

東京からのご夫婦の後ろで準備万端横になっているのは「さだ」さんのファンで長岡のコンサートからそのままやってきたお二人です。当日券を求めて早く到着されました。(写真左)

午前8時過ぎには車が駐車場に入れられるようになり行列も最終の待合場所へ移動できました。9時を過ぎると見る見るうちに行列は長くなり第2駐車場方向へ伸びて最後列は見えなくなりました。
並んでいる間スタッフが2,3度当日券の必要数を確認をしていましたが、10時すぎには当日券の販売がはじまりました。あっという間に150人近い人の列が出来ました。それを見て私はビックリ、前売り券が4,000枚で販売中止になったとは聞いていましたが当日券を求めてこんなに多くの方が朝早くから並んでいたとは・・・。12時の入場前には当日券も無くなったようでした。

雨にも降られず太陽も照ったり曇ったりで、なんとかしのげる暑さの中で前後の人達と和やかに時間の経つのを待ちました。前にいたC.C.Cの方にはテントの中に入れてもらったり、アイスクリームをごちそうになりましたし、後ろのおばあちゃん達からはなすびやきゅうりの漬物をいただいたりしました。お陰様で暑い中で病人も出ず楽しく過ごす事が出来ました。

テントの中で会場を待つ人達、アイスクリームや漬物で栄養補給も万全?

予定より若干遅く12時を過ぎて入場が始まりました。スタッフの先導で会場までユックリと歩いていく事になり混乱もなく続々とファンの方が入場されました。500人分あった椅子席はすぐに埋まってしまいました。私は前から3列目の中央に座る事が出来ました。
人の波はゲレンデ方向へ延びていきました。

アマチュアバンドのステージが始まる1時頃にはゲレンデの半分以上は埋まっていました。
アマチュアの中では「STEP」という富山の女子高校生デュオが紹介され、緊張しまくりの中、元気良く2曲唄ってくれました。富山でもこの音楽祭のツアーがラジオで募集されていましたがなんと4台のバスでお客さんが観にこられていました。
アマチュアのステージが終る頃にはゲレンデはほぼ埋まってしまい、椅子席の両サイドに人が座りだしていました。

写真右上はキャンピングカーが続々到着、右中は当日券を求めて並ぶ人達、右下は通路まではみ出した観客そして下は富山の女子高校生デュオ(STEP)です。

ステージの袖から観客席の写真を撮る左の写真が中村あゆみさん
そして右の写真は加瀬さんです。

アマの部が終わり休憩をはさんでいよいよチャリティー・コンサートの始まりですが、冒頭加山さんは今回のコンサートの趣旨を説明され観客、出演者の皆さんに感謝を述べられました。そして警備の都合で入場出来なかった方が大勢いたことを謝罪されました。

加山さんのHPの掲示板で大阪の方が入場できなくて、それを非難する意見を書いている人がいましたが、特定の方だけを入場させるわけにはいかないでしょうし、全員入れちゃうと何かあったときに責任問題になるしスタッフとしても悩まれたのではないかと思います。実際当日朝スタッフの方は何度も、当日券がどれくらい必要か確認してましたし、10時過ぎに販売した時は並んだ人全員が当日券を手に入れたと思います。私は150人くらい並んでいるのを見てこんなに沢山いるのかとビックリしたことを覚えています。奈良から来た知人も9時過ぎに列に並んで当日券をゲットできて喜んでました。加山さんは来年は警備を増やしてもっと入ってもらうようにしますって言ってましたけど今回が限界のように思いました。花火の打ち上げ装置をもっと上に上げればスペースは出来ますが、お客さんはゲレンデの中央くらいまで上がる事になるので大変だと思います。

左は大勢の観客で埋まったゲレンデ
右は観客席上方から見たステージです。

コンサートの始まりは今回もカントリー・クロップスです。加山さんは学友達の演奏に気を使いながら気持ち良さそうに演奏していました。
続いて加山さんとハイパー・ランチャーズが終ったところで今回のホステスのジュディ・オングさんが登場、大ヒット曲の「魅せられて」を披露されました。野外ステージでもあの衣装は輝いてましたよ。
南こうせつさんも加わり今回のチャリティーの決定までのいきさつを打ち明けられました。
かいつまんで言うと、ジュディさんが南こうせつさんにチャリティーを誰に持ち掛けたらいいか相談したら「そりゃあ加山さんしかいない」となってこうせつさんが加山さんに要請の電話をかけたということでした。

ハイパー・ランチャーズと加山さん

 

南こうせつさん、イルカさんそしてさだまさしさんのフォーク軍団はそれぞれ最高のパフォーマンスを見せてくれましたよ。
こうせつさんを手伝いに出てきた、さださんがバイオリンで「神田川」のイントロを弾くかと思うと「精霊流し」になったり、でもこれはこうせつさんがギターで「精霊流し」のイントロを弾いたためらしいのです。二人がそろったステージではお約束お決まりのコント?だったみたいですね!
こうせつさんとイルカさんが舞台でお話中には地震(震度2か3程度)がありました。中越地震チャリティーコンサート中に地震?は偶然とはいえ効果的だなと思いましたが不謹慎でした。後で知ったんですが東京で起きた震度5の地震の揺れだったんですね。
動揺したのかこうせつさんはイルカさんと一緒に唄った「なごり雪」の歌詞を忘れてしまいました。

こうせつさんそしてさださんと一緒に唄う加山さん

疲労と暑さで眠気に襲われ始めた私に、元気を取り戻させてくれたのがさださんのトークでした。(歌ではありません)
松山千春の話で笑い転げた私は活気を取り戻してコンサートの最後まで応援する事ができました。

広い野外ステージでしたがフォークギターの音のいいこと!
3人の大御所の世界にドップリと浸れたひと時でした。

^^

中村あゆみさんが元気に2曲を披露(1曲はもちろん「翼の・・・」です)してくれた後は、ワイルド・ワンズが昭和の懐かしい曲を一杯唄ってくれました。「YMCA」も振り付きでやってくれました。改めてワンズのタレント性にウットリでした。
続いてステージに上がった平原綾香さん、「野外ステージは初めてなんで盛り上げ方がわからないので皆さんで盛り上げてください」なんて言うもんだから盛り上げようかと思ったら「次の曲は盛り上がる曲じゃないのでじっくり聴いてください」だって!?
若いながらもオーラ(雰囲気)を持った素敵な方でしたよ!(今回はお姉(愛華)さんのサックスと一緒のステージでした。

加山さんの号令のもとストレッチをする観客そして出演者の皆さん

太陽がやっと沈んで夕闇に包まれ始めたステージでは、日野さんがステージ横のヨットの上から颯爽と登場します。日野さんのトランペットを交えてジュディさんと加山さんが「スター・ダスト」を唄ってくれました。
続いて登場の森山良子さんも日野さんのトランペットだけで「サマー・タイム」を熱唱します。これぞジャズ!!
二人のパフォーマンスに鳥肌がたってしまいました。
そして生で初めて聴く「さとうきび畑」に心洗われる思いでした。

楽しい時間はあっという間に過ぎていくものですね。最後は全員で「旅人よ」そして「サライ」を唄いました。
加山さんは客席と出演者に「来年も来てくれるかい?」と問いかけます。返事はもちろん、「OK〜!」でした。

 

「スター・ダスト」での日野さん
ジュディさんそして加山さん

エンディングで「サライ」を熱唱する出演者の皆さんです。

全曲唄い終わって観客は加山さんの「回れ〜右」の号令で後ろを向きます。恒例の花火の打ち上げです。
ゲレンデ上に打ち上げられた花火が全員の心を一つにしてくれました。私にとって最初で最後?の「湯沢フィールド音楽祭」は素晴らしい感動とともに終演を迎えました。
加山さん、出演者、スタッフの皆さんそしてともに最後までコンサートを見終えてくれたカヤマニアや他の出演者のファンの皆さん、感動をありがとうございました。

05年08月05日新設
05年08月09日更新