高島屋絵画展(7/31)
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今回は7月末に開催された高島屋絵画展でのトークショーの中から7月31日の森口博子さんとの対談の模様をレポートしました。芸能生活20周年を迎えられた森口さんですが、随所に加山さんに対する尊敬が現れて和やかなムード一杯の対談になりました。その中から印象に残ったやりとりを書いてみました。その雰囲気が皆さんに伝われば幸いです。 |
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右は対談前に堅く握手を交わす加山さんと森口さん、実物で初めて見た森口さんは華奢でとても可愛いお嬢さんでした。
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まず加山さんが登場、続いて森口さんが登場します。すかさず会場から「かわいい〜!」と声がかかります。その声に森口さんは加山さんの方を見て「正直な方ですね」と応えて会場の笑いを誘います。
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「海では歯の浮きそうな言葉でも・・・」と解説する加山さん |
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加山さんの絵について聞かれた森口さん 「とにかく凄いという一言では片付けられない、強さの中に優しさと愛が溢れてて感動しまくりでした。それと去年の絵と違う発見がありました。それはブルーの色が生まれ変わったような気がしました。」(会場からも拍手)それを聞いた加山さんが「それって凄いね、ちょっと変わってるんですよ、自分でも凄い嬉しいんですけど、どうやったら自然の青に近づけるか散々探りましたが”波と富士”という波と富士山が一緒になった絵が一つだけあるんだけど、その絵を描いてるときに水平線の青を描いてて、そのさきに波を描こうと白を重ねて青のウェットのまんま塗っちゃおうとぬっちゃったんだけどこの青が白に混ざった瞬間に本当に波の色が出た。今までは波の色をパレットの上で作ってたんだけど、青に白い泡が混ざった状態でその色になった。初めて海の色というのはこの色なんだとわかった。その青に着目したのは凄いと思う。」と色の違いについて解説します。 (森口)「入ってすぐ”あれっ、ブルーが生まれ変わってる!”って思いました」 (加山)「それは凄い感性ですよ。」 (森口)「波って”引いていく波”とか”寄せていく波”とか色々あるじゃないですか、いろんな波があるのを加山さんの絵で知りました。ブルーって冷たい印象があるんだけど、加山さんの花のブルーは凄い暖かく感じる。」 とべた褒めでした。 |
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「やっと本物の画家らしくなった」と今年初めて自覚できた。 |
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(森口)「”ラブラブビーチ”っていう絵で遠くに描いてある小ちゃい男女がちゃんと抱き合って”ウニュウニュ”と動いてるように見えて、この二人は「ネッチョリ」という感じがわかるそういう細かいところにも愛が溢れてて清潔なエロを感じました。」
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「ほらっ、お客さんもそうだって言ってますよ」と森口さん、お客さんに同意を求めます。 |
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漆器のお椀の蓋に「海老」の絵が描いてあるんですが、加山さんは何も見ないでスラスラと描いちゃったらしんですよ。と司会の方が説明すると (加山)「顧問弁護士からあるとき書類が届いたんですよ。弁護士さんからの書類というと普通はあまり良い知らせではないんでちょっと?と思ったんですが、見てみると弁護士さんの叔父さんの個展の知らせが入っていたんです。その人については自分も以前から注目していた人だったのでその個展を観に行きました。その先生と初めてお会いしたときに物凄い衝撃が走った。そして今回の個展用の作品を作るにあたって習いに行った人がその先生のお弟子さんだったという偶然も会ったんです。 蒔絵に好きなものを描く事になったんですが頭の中で考えてチャッチャッチャッて”海老”を描いて、出来上がってきたものをみたら偶然足の先が二つに割れていた。感動してもう一匹描いたら先生も”う〜ん、こりゃあ凄いね”って海老も”海老だ、海老だ”って描いたら海老になってるんだ。(笑) 海老を見ながら書く場合に比べると頭の中に一回租借したものを書く場合の方が速さが違うしどういうわけか動きがある。 お椀の蓋に何を描くか悩んで”稲穂”にするか”赤まんま”にするか”波”にするか”富士山”にするか全部練習したんだけど中々決まらなくて、制作開始の日になってもいいものが浮かばなくて雑談しているうちに”やっぱ、海老ですかね”って、”最初に閃いたもので行きます”と先生に言ったら”それがいいと思います”とおっしゃったから”海老”にしたんです」 (森口)「海老の髭が動いてるみたいで”あっ、これ食べたい”と思いました」 (加山)「そっちにいくかね」(とあきれた様子で笑う) |
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(森口)「黒い漆のお盆のセットになってるのあるんですが、食器でロマンを感じる物を初めて見ました。岩が切り抜いてあって、岩ってあんまり美しいとか思わないのにロマンティックに見えました。」
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「身近なものが染み付いているんですね」と加山さん |
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(森口)「通っている歯医者さんの先生が加山さんの大ファンで今回絵を購入されたのです。これから歯医者に治療に行く度におじ様の絵を見ることが出来るんです。」最後まで楽しい話題で和ませてくれた森口博子さんでした。
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平成17年08月18日新規作成 |
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