カムジン 第2号 インタビュー
    レポート

 

kamzine 第2号(創刊2号) 2005年2月1日発行 
発行所 産経新聞社

表紙には”おとなを幸せにする「歌・夢・人」マガジン”と明記してあります。

今回は16頁から22頁までの7頁に及ぶインタビュー記事を掲載してくれました。
加山さんへのリスペクトが充分感じられるインタビューでした。

心に残った加山さんの言葉を皆さんにお届けいたします。

このレポートを掲載するにあたり製作者の方に無断で表紙の写真や加山さんの写真を使用することについて関係者の方々に謝罪いたします。
決して営利を求めておりませんのでご理解いただければ幸いです。

インタビュー記事は加山さんへのリスペクトが思いっきり溢れたこの文から始まりました。

海 船 太陽 
そんな言葉が、今、日本で最も似合う60代はこの人だろう。
加山雄三の人生は決して順風満帆な時ばかりではなかった。
それでも爽やかさを失わず、今日まで永遠の若大将として
我々に夢を見させてくれ、清々しい生き様を見せてくれている。
男の中の男、加山雄三のルーツや音楽に対する
思いをたっぷりご堪能ください。

僕にはその時間というのはその時間で今なんですよ。1週間前と同じ質問を今されても今この空気の中で答えると、それは違う質問になるんだよね。実に奇妙な人間なんですね。そこのところは。
ノスタルジックな事でもノスタルジックと思わずに、ほんとにそれを素直に、今の時間の中に甦らせることができるというか。だから思い出話をしましょうよではなくてね、その時の空気を再現しましょうっていうような、そういう感覚ってすごく好きなんですよ。

(右は1ページを使って紹介された加山さんの全身写真です)

 

 

かみさんとよく話すんだけど「もうもめる元気がないんだから、もめるのよしましょうね」って、だからといって何事も、直面している苦難から逃げるんじゃないんだよ、それはもうまともに受け止めなきゃ絶対にダメなんだ。
逃げたら倍になって返ってきちゃうんだから。それを受け止めて、不平不満をいう前にお互いにお互いを思いやる。

 

桑田くんの歌は全部陸地から見てる作品になってるんだよね。
俺の場合にはね、沖に出て行っちゃたんだよ、船に乗って。だから一般の人には受けないような曲が多くなってきたんだと思うわけ。僕の曲は海の上、沖へ出ると、ぴったり合う曲がたくさんあるのよ。例えばね「地球をセイリング」。船持ってて沖で乗ってる奴はそればっかりかけるくらいに合っちゃうんだね。ところが陸にいる時にはね、どうもちょっとね桑田くんがはるかにいいんだよね。素直にそう思うよ。
これってチョットおかしいけどさ、どこが違うんだろうって同じ海を歌っているのに何が違うんだろうって考えたわけ。答えは、僕だけ段々沖へ出ていっちゃったから受信力が落ちちゃったってことかな(笑)

音楽を通して、人と人の心の交流の場ができる。音楽は僕の人生とは切っても切れないものだと。で、そういう音楽というものを愛して、クラシックに涙を流して、音人間になって。その上自分で作った音楽が、映画の中で使ってもらえて、ヒットして、しかも未だにそれを歌うことができて。生きててよかったなあって思うし、本当に大きな僕の宝っていうか、財産っていうかね。自分の本当に好きな事を生きる糧とすることができたっていうのは何ともいえませんよね。気合だけじゃ絶対できない事だからね。

 

またこの雑誌では岩谷時子さんの特集記事も掲載されており、もちろん加山さんとの出会いについても詳しく書かれてあります。
「加山さんはこうおっしゃってたそうです。自分が書いた曲にあたしが詞を書くと、自分が思っていた通りに書いてある。これ不思議なんだよなって」さすが名コンビですね。

嬉しいことに懐かしい「夜空を仰いで」のレコードのジャケットも掲載されていました。

 

05年02月17日新設