加山雄三ショー

「森光子 私にいっぱいのお母さん」@     

昨年の12月に放送された番組を2回に分けてレポートします。

この番組は1987年に製作放送された番組ですが、昨年の12月にNHKBS2で「蔵出しエンターティナー」というの番組の森光子さんの特集の中で再放送されました。

私の「加山雄三ショー」のコレクションに残っていなかった番組でしたので放送されたのはとてもラッキーでした。
パート@ではお二人の漫才をお楽しみください!

加山さんの歌う「君といつまでも」から番組はスタートしました。途中のセリフになって森光子さんが登場

幸せだなあ!加山雄三ショーに出られるなんて。
あたしはねえ、加山さんと一緒に歌えると思うだけで幸せなんです。今日は一緒に歌わせてもらっても、いいでしょう
と言って会場を沸かせます。

あらためてご紹介させていただきます。森光子さんです。
ようこそおいでいただきました。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
考えてみますとねえ、こうやって
加山さんとご一緒に立つ(舞台に)というのは初めてなんです。
そうなんですねえ。
ドラマでは何度かご一緒させていただいたことはありますけど。ステージを踏むのは初めてなんです。

でも私、大晦日はその辺の審査員席で白組キャプテンの活躍をゆっくり楽しませていただきました。
いやあ、あの時は参りました、僕は。
もしかしたら、「仮面ライダー」!?

申し訳ございません、あのときは自分でなんであんなこと言っちゃったのか全くわかんないんですけど。
言った瞬間にハタっと、こりゃあえらいこと言ったなあと気が付いたんですけど・・・。
あとでゆっくり考えてみると、リハーサルのときに周りの人間と一緒になって
”「仮面舞踏会」か、「仮面ライダー」っていいそうだなあっ”って、そういうことを話していたんです。
言ってしまったとたんに”ああ、しまった!”と思ったんですけど、それを後ろで聞いていた小林あきらさんが
仮面ライダーって言っちゃあ、まずいよ!”って、そりゃあまずいですよねえ。本当にまずかった。
私も3年前にここで紅白の司会をさせていただいたときに、村田秀雄さんの前奏の時に、本当は鈴木健二さんがおっしゃるんですけど、早とちりしてつぎの牧村三枝子さんの歌のご紹介をやりかけてしまったことがありましたよ。
やっぱりあるんですよ、そんなことが。
紅白の司会の大先輩にそう言っていただけると僕としてもほっとします。
ただ、僕はいいんですけどね、少年隊のみなさんに申し訳ないなと思ってるんです。
それは大丈夫です。
ここだけの話ですけど私は少年隊のファンなんです。
ですからどこかで、テレビ局でお会いしましたら、今の加山さんの話をちゃんと私からご説明しておきますから
よろしくお願いいたします。
かしこまりました。

少年隊ですか?他にはどんな歌を
私は演歌はもちろん大好きなんですけど。
大昔、本当に大昔なんですけど、スター歌手の前歌、衣装を着替えになるときのちょっとつなぐ、前歌さんをちょっとやっていたことがあるんです。

自分の持ち歌がないもんですからね、いろんな方の歌を歌わせていただいていたんです。
考えてみましたら、自分の好きな歌は歌いづらい歌ばかりなんです。だって少年隊でしょ、それから谷村新司、井上陽水!
難しい歌ばっかりですね。
そうなんです、歌いづらいんです。
弱っちゃったなあ、大変意外なんですけどね。
僕はもう一曲ぐらい森さんと一緒に歌わせていただこうと思ったんですけど。
僕にはなんにも意外性がございませんので
ちょっと待ってください、意外性ございますじゃ、ありませんか?
ありますとも、ほら十何年前にご一緒にドラマに出てときに、
あっ、わかりました。
もうわかりました?
打ち上げの時に一緒に何か歌わせていただきました。
歌いましたよね、演歌!
実は「昭和かれすすき」というのを森さんと歌わせていただきました。
それでは上手くいきましたらお慰み。
見事なハーモニーで「昭和かれすすき」を歌った
森さんと加山さん。
恐れ入りました、10何年ぶりぐらいに歌ったんですけど、なんとなく流行っていた歌を一生懸命歌いましたけど。

それにしても森さんはなんでもお出来になる方なんですね。
司会、歌、ドラマそれも舞台。

実は私、こういうものを見つけて抜粋してきたんですけど。
これは森さんの代表的な
舞台「おもろい女」の台本なんですけど、これは昭和53年でしたね初演が、その名演技が皆さんに喝采で迎えられて、翌年再演されたときに芸術祭大賞をお取りになって、森さんの名舞台の一つになっているのですが
これねえ、ミスワカナさんと玉松一郎という方の漫才の名コンビ「わ、鼻はひらいとるわ、大きいとこ
口ばっかりやないか!
そんなしょうもない顔でオナゴが出来るとでも
思うてるのか、この鼻タレ!
そりゃあ物凄いなあ!
すいませんねえ、またこの言葉を博多弁で申しますと
博多弁で言うたら
どないなります?
そりゃあえらいことですよ。
あんたくさ、目のちい(小)さか、鼻のひ(低)くか、とんがっとか口ばっか!
そぎゃん、つらないちょう!
おなごのでくることなか〜
えらいことですなあ
ほんまに!
しかしなんと言うても、お芝居は江戸弁にかぎりますねえ
そりゃあ東京弁がよろしいなあ
啖呵が綺麗で、大衆的ですよ
やっぱり歯切れがよろしいもんな
しがねえ恋の情が仇、命の綱の切れたのをどう取り留めてか、木更津から、
よろしいやろ!
ほんまによろしいですな
おんなじこのお芝居でも、これを名古屋弁で申しますと
名古屋で役者さんが言うたらどないなります?
アゴにお餅がひっつきそうです。
こりゃあまた、ややこしいですな
しがねえ恋の情が仇だろう
貴女、眠たいのと違いますか
あのえも、命の綱が切れたのをなも、どうぉ〜う、取り留めたぁか、木更津だぎゃあ、おみゃあさん!
どろくさぁ(泥臭い)こと、おきゃあなも、たわけたなも!
いやいや、こりゃあ大変ですな
これやるとお芝居もおしまいになってしまいます。
なんでしまいになるんです。
昔から言うでしょう
どう言います?
終わりは名古屋と
お疲れ様でした。
どうもありがとうございました。しかし難しいですよやっぱり、普通の言葉でも大変難しいと思うのに大阪弁でしょ、それだけじゃなくて色々な国の言葉でしょ、大変難しいと思いますよねえ。
これはねえ、NHKの大阪にテープが残っておりまして、それをそのまんまやっておりましたんですけど。
当時はギャグというのが英語はできませんし、それから品の悪いのもダメ
昭和14年頃ですからねえ。
はい、ですからねえ、相方のお顔の悪口言ったり、方言使ったり
ちょっと誇張されてたりね
ですから名古屋の方、広島の方、九州の方、
本当に申し訳ないと思います。
パートAに続く

08年01月17日新設