そのつど大きな目標というのはないんです。ただ、50周年に向けては、50号以上の絵を沢山描いてみたいと思ってます。あと2年ですけれど、生きていればということですけど。
展覧会なんかに出す場合に、だいたい50号以上でなければ。
そういうのに、50周年にむけては挑戦してみたいなと。
ただし、加山雄三という名前で出すのではなくて、池端直亮として出して、誰かわからない状況で出して、芸術として価値のあるものを、厳正なる審査の中で、万が一入賞出来たならば、認められたということになるので、そういうものをやっていきたいと思います。
フランスのパリでも、そういったものを時々やるんで、そういうとこへも出せたら出してみたいなあと。
賞が取れたら絵の値段が上がるじゃないですか、今持ってらっしゃる方の絵の価値があがるじゃないですか。
外国の場合には、どういうのが喜ばれるかという情報を、昨日もここへ観に来てくれましたけど、だいぶ前から友達になった、マーク・エステルという画家がいるんですね。シャガールとかベルナール・ブッフェと友だちだったという人なんですが。
その人の話を聞いてますと、やはり好みというものがある。この中にも好みの絵があると言われまして、「アミーゴ」っていう絵ですね。ああいった絵がヨーロッパでは好まれる。
その人曰く、僕の夕日の絵というのは、非常に優れていると褒められました。
夕日が好きですって、おっしゃてたお客様がいらっしゃいましたが
「愛する人を思いながら」という絵も褒められたんです。夕日そのものというのは、人間の目で見ると眩しい。
写真に撮ると、前の暗い部分というのが真っ黒けになって難しいんですけど、人間の目は両方ちゃんと感知できるようになっているから、表現することが出来る。
|
|