2008年 6月 NHK BS2
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6月に放送された番組(1978年に放送されたものの再放送)をレポートしました。
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ステージは「夜空を仰いで」から始まりました。 | |||||||||
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今晩は! 1978年夏、加山雄三41歳、極めて健康、極めて快調であります。 我が家に居る、二男二女のためにも張り切っております。 ただし、今年は余り海に出て行く機会がありませんので、まずは歌で海に出て行きたいと思います。 |
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海よ、愛する我が海よ、そして海の仲間達よ 「光進丸」 |
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そういったわけで、我が海への思いも歌に託すほかない、昨今でありますけれども。 もうひとつここの所、僕が大変ご無沙汰をしております、人物がおります。その人物の名前は「田沼雄一」と申しまして(会場から拍手) 田沼雄一なる人物は、僕が映画の中で演じた男であります。そしてその田沼雄一なる男は、映画の中で「若大将」と呼ばれていました。そう、若大将です。それは田沼雄一のことでありまして、加山雄三自身のことではありません。 今頃あいつはどこで何をしているのやら、思えば最も親しかったのは、僕が二十歳代の頃だと思います。 「When I was 20’s」「旅人よ」 |
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今度はまた、新しい曲を聴いていただこうと思います。 「フィジーにおいで」「お嫁においで」 |
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この「お嫁においで」を作曲した頃というのは、今から12,3年くらい前になるんですけど。 その頃から僕は結婚して、家庭を持って、そして子供達を育てるというのが夢だったんです。 そういった意味では今、その夢が実現しつつあるわけですけど、これからも色々な夢を一つ一つ実現していきたいと思ってます。 |
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しかし、子供が四人もできますと、思わぬ出来事があったりもします。ちなみに僕は今、テレビで刑事の役をやっているんです。これはご存知のようにフィクションですから、ピストルを撃つシーンがあったりするんですけど。 犯人が撃たれて、倒れるのを見ていた長男が 「お父様、死んじゃったの?」 「そうじゃないんだ、あれは物語で、死んだふりをしてるんだ」 「フーン、”うそこ”で死んだふりしてるの?」 「そうなんだ、”うそこ”で死んでるんだ」 「それじゃあ、バッタリ倒れたのも、あれは?」 「あれも、”うそこ”でひっくり返ってるんだ」 「フーン、じゃあピストルは?」 「あれも、”うそこ”のピストルだ」 「”うそこ”のピストルか、テレビっていうのは嘘が多いんだねえ!」 はからずも、テレビ批評が始まってしまいました。 あるとき、女房が忙しくて、くたびれたときがあって、幼稚園が休みだったので、ロケに長男と次男を連れて行ったことがありまして |
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もう一つ、四人の子供の父親の役のドラマをやったんですけど、これを見てた長男が 「お父様、向こうでもお父様はお父様なの?向こうでも四人の子供がいるの?お父様は随分子供が沢山いるんだねえ」 なんかもう一軒、別宅があるような気がして、変な気分になったりしましたが。 |
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それでも彼らが大きくなりまして、父親の職業を理解してくれるときがくると思いますが、わかってくればくるほど、逆に公私共に見守られているわけですから、彼らのためにも頑張らなければという気持ちになるわけです。
思えば、ぼくの育った茅ヶ崎というところに、加山雄三なる通称の通りがあるんです。小さい頃よく遊んだ通りです。 「加山雄三通り」「僕の妹に」「君にありがとう」「母よ」 |
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母、妹そして妻、僕が生まれてから出会った三人の女性です。 息子として、兄として、そして夫として誰よりも愛してる人たちです。 臆面も無く付け加えさしていただきますと、父親として、四人の子供たちもつけくわえさせていただきます。 ぼくにはぼくなりの生き方があり、人生があります。それと同じように幼い彼らにも、あるいは彼女達にも、夫々の人生があると思います。そして夫々の歌があると思います。 永六輔作詞、弾厚作作曲「歌だけでは生きられない」 |
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「歌だけでは生きられない」 ♪男がいて、女がいて歌がある。 あなたがいて僕がいて歌がある。 |
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たかが歌です、どんなに心を込めて歌っても、この素晴らしい人生のすべてを唄い尽くすことはできません。 |
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♪ 男がいる、女がいる歌がある。 |
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「君といつまでも」 「マイ・ソング」 |
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♪人は一人でこの世に生まれ 明日もどこかで誰かのために |
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加山雄三、我が家に二男二女あり、父親としての夢を、俳優としての夢を、そして一人の男としての夢を、一つ一つ実現していくために、よりよく生きていきたいと思います。 よりよく生きるためには、悩み苦しんでいる誰かとともに、人生を、喜びを唄えたら、それだけでぼくは幸せです。 ♪ 明日もどこかで誰かのために 終わり |
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08年07月03日新設
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