2009年 3月21日 NHK FM

 「歌謡スクランブル」

ミュージアムでのイベントに行けませんでしたが、当日、NHK FMで加山さんのお話が聴けました。私が初めて聴いたエピソードもあって楽しめました。その中からいくつかをレポートしました。

今回は「追っかけ43年 さちこ」さんから番組のテープをご提供いただきました。「追っかけ43年 さちこ」さん、ありがとうございました。

写真は以前、NHKBS2で放送された
「加山雄三 心の音楽紀行 
〜プレスリーの人生をたどるアメリカ南部の旅〜」からのスナップです。
この番組の中で加山さんは「YES」を作詞、作曲されました。

番組は

「旅人よ」から始まり、

「旅人よ」のレコード化、「君といつまでも」のセリフ(アドリブ)、ピアノコンチェルト、そして「夜空の星」のエピソードを話されたあと

「海 その愛」が流されました。

今日はなんだか知らないけれど、ボーッとしているっていうか、普段よりハキハキしてないでしょ?
あのねえ、不覚にも風邪引いたんだ。「この薬利くよ〜っ」って、医者からすごくきつい薬もらったらね、起きたときから、ヨロヨロ、ヨロヨロ、頭はハッキリしない。いっぺんに熱が下がったのはいいけど、お聴き苦しかったら、お許しを!。
エルビスの元恋人の
ディキシーさんと
体調の悪いのを押して来ていただいて、すいませんでした。
とんでもないですよ。せっかく、一番嬉しい番組に出るのに、すいませんね。
海の魅力ってなんですか?
最終的に考えたら、”自由度”だと僕は思ったんですけど。一生の間で、”幸せのバロメーター”ってなんだろうって、考えた人がいて。それは自由な時間をどれだけ長いこと持てるかということだと結論付けたらしいんです。
確かに、海へ行けば、一旦外洋に行けば、自由に走れる。釣をすれば、晩のおかずも釣れるし・・・。
海のスポーツもおやりになりますが、スケートとかゴルフはいかがですか?
ゴルフはだめですね。
tなさったことはあるんですか?
59歳から4年間やりました!
加山さんでも向かないというのがあるんですね。
昔ね、オヤジがやってるのを見て、あんなものは、歳いってからやればいい、50(歳)過ぎてからやろう!
そう思ったんだけど、大間違い!やり始めたら、こんなに難しいものはない。やっぱ、若い時に基礎をやっておけばよかったのになあ、ちきしょう!
なんぼやったってねえ、穴に入いんないですよ。ちゃんと飛ばないし、曲がるし、力任せにやれば飛んでっちゃうし。
それでね、いろんなヤツが一緒にやりたがるんですよ。教えてやるよって。ビギナーに寄ってたかって、うそを教える。みんな言う事違いますよ。腹立つ!
だから上達できないんだ。
それは言い訳ですけど、いずれにしても「止まってる玉を打てないなんて、そんな馬鹿な話はない」と、やっている内にストレスたまっちゃうんですね。広いところからだんだん狭いところへ行って、最後には穴にいれるじゃないですか。
スキーの場合は狭いどころか、段々広くなって、最後のゴールの方なんて広がってるじゃないですか。気持ちがいい!
なるほど。そういう事になる訳ですね。広いところでするスポーツが、加山さんには向いている。
スポーツ観戦、例えば野球などは?
野球はね、「江戸の旋風」をやってたときに、チームを持っていた。
俳優さんはあんまり入いんなくて、
小道具さんとか、演技科の人とか野球の経験者が入ってくれて。
上手かったんですよ、勝率5割以上。
教会で「ラブミーテンダー」を
歌う加山さん。

一応、ピッチャーをムキになって練習したら、変化球をかなり投げれるようになって、フォークボールを投げたり、アンダースローで投げたりするもんだから、結構三振を取ったよ。
あんまり野球のお話を、私は聴いたことがなかったので。
ユニフォームまで作りましたよ。僕は山本浩二選手が凄く好きだったんでね。家へ遊びに来たことがあったんですよ。一杯飲んじゃって、肩組んでカラオケを歌ってね。
翌日ホームランを打ったんです。
それ聞いて尊敬しちゃって、「赤ヘルにしようぜ」って、チームのユニフォームは赤ヘルにした。
野球も好きなんですね。
今は、♪見てるだけ〜♪!ですけど。
イチローと松坂も大ファンです。

(写真左)エルビスが好きだった「バナナ・ピーナッツ・サンド」を食べた時の加山さん、味は顔を見ればわかりますよね。
(写真右)ミシシッピー川のほとりで「君といつまでも」を歌う加山さん。
この後、宇宙の話と「退行催眠」についてお話され、
「僕の妹に」と「YES」が流されました。
「YES」については

これはね、NHKの番組でエルビスの歴史をた辿りに行くんですよ。ナッシュビルでどうしても作ってくれってプロデューサーに言われて。
ミシシッピー川のほとりで歌って欲しいといわれて、作詞も作曲もやらされて、ギター一本で。
エルビスがレコーディングしていた場所の、隣にあるホテルで泊まっていたら出来ちゃったんです。

神に対する感謝の気持ちが作らせてもらえたように思います。
余りラジオでは流れない曲なのでぜひ聴いてください。

と紹介されました。

ここでリクエスト曲をいただきたいと思うのですが。
僕はアンディ・ウィリアムスの曲をよく聴くんです。
彼は音域が非常に広いのと、声の質が澄んでいるんですね。
聴いてて安らぐこともあって、夜寝る前に、彼の曲を流しておくと、とっても自分の心が、安らいでいく。
エルビスがよく通っていた楽器やさんで、「いいギターは、やっぱり高いね」と加山さん。
その中でも「二人のソナタ」って言う曲が、実はトーク&ライブで一番最初にピアノを弾きながら、この歌でスタートすることがあるもんだから、非常に好きな曲なんです。もともとはベートーベンですね。ぜひこれを聴いていただきたいと思うんですね。

「二人のソナタ」(加山さんが「ブレーブ・ニューワールド」というタイトルで、トーク&ライブ」で弾き語りされてます。)と「チャコの海岸物語」が加山さんからのリクエスト曲ということでながされました。

(写真左)地元のカントリーミュージックの番組に出演、「フォア・ザ・グッドタイム」を歌う加山さん。
(写真右)エルビスがレコーディングで使っていたスタジオで「YES」を歌う加山さん。
加山さんが「今、言いたいこと」ということで、一つ上げていただいたことがあります。
「戦時中は、いい人が多かったが、平和になった今は悪い人が多くなった。」これは?
これはねえ、ほんとに情けない(こと)ですけども。
女シンドラーという人がいました。この間、テレビでやってましたけども。
つまり、ナチにひどい目に遭っている人たちの中から、子供達だけを、救い出して、ポーランドに送ってた。
それがナチに知れて、足を折られ、手を折られる、ボロクソになるんだけど、一切ばらさない。治ったら、面倒見てた人にお金を渡して、とうとう2,500人の子供達を助け出すんです。
そうして、それがアメリカに住んで、死ぬときに、
「私達の戦争時代はいい人が多かった。でも、今の世の中、平和になったが、悪い人がなんと多くなったことか。でも私は愛を信じているから、将来は、人間は立派な社会を作ることを、安心して
見ているからね。」
こう言って死んでいったんです。
う〜ん、どうも平和になると人間というものは自分自身中心、自己中に
なって、欲望と言うものが、膨張してしまう。欲が膨張する!
与えあえば、はんぶんこになるのに、貪るから何もなくなる。

「星の旅人」が流されました。

僕は、星に帰るまで言い続けますから!くだらないことを!
正に今までの話の集約ですよね。
「星の旅人」、加山さんそのものですね。

終わり。

09年04月16日新設