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   東海TV (2009年7月)

8月の「愛知芸術劇場」での「オヤジ達の伝説」コンサートの宣伝のため、出演された番組の中から、加山さんの言葉をレポートしました。
ビデオを提供していただいた”あきら<akira>”さん、ありがとうございました。

番組の最初から出演の加山さん、

「加山雄三は鉄道マニア!?」というタイトルが。

この夏おススメのゆったりした旅を、意外にも鉄道好きの加山雄三さんとお伝えします。

というアナウンスに続いて始まった番組、司会は内藤剛志さん。
「名古屋の印象は?」と聞かれ、
鰻が旨いのとかね、近鉄特急。
(内藤)近鉄特急に思い入れがあるんですか?
あるんです!えらい通いましたから!
もう一人のゲスト、麻木久仁子さんに
(麻木)加山さんの前ではギター小僧なんじゃないですか?
(内藤)今日、5時間ぐらいやりますから、生放送どんどん伸ばしちゃいますから。

とスタートから内藤さんはハイテンションです。

(内藤)相当すきなんですか、鉄道?
好きですよ!小学校の頃からずっと好きで、鉄道模型は200両くらい持ってるねえ。
東海道線のすぐ脇に居た。勉強してるよりも、先生の話聞いているよりも、何が通っているのか音を聞いているのが楽しかった。

貨物列車のEF15が引っ張って走っているとか、冬になったら暖房車をつないでいるから音が変わるとか、SLの場合は動輪の数によって違いがわかります。
(内藤)音が好きなんですか?
音というよりは、見てて好きだった。学校の目の前の模型やさんに売ってるんだ。だけど高いから買えないんだ。いつかは買おうと思ってた。とうとう小学校高学年になってから買った。
(ミュージアムの写真が出て)
これは私のミュジーアムなんですが、これがジオラマ、持っている模型をここで動かそうと、コントロールパネルもあって、運転できるようになってる。ちゃんと音まで出るからね。鉄橋のところでボタンを押すと、鉄橋を通る音が出る。
(内藤)魅力ってなんなんですか?
子供時代の輸送手段は、力強く早く輸送できるのは、鉄道しか無かったわけだ。自動車なんか走ってないんだから、場所によっちゃあ馬車だから。
長いこと生きてるから、戦前からずっと生きてきてる人間ですから。
(内藤)憧れみたいなものですか?
そう憧れみたいなもの。
近鉄はね、名古屋から宇治山田まで通ったんですね。なぜ通ったかというと、宇治山田に造船所があった。
自分が設計した船をそこで作ったわけね。一年ちょっとかかるんですよ。設計の段階から通ってる。そうすると通勤のようになる。
(内藤)今のが四代目になるんですか?
光進丸は3代目、全部では23隻目になる。
えっ、そんなに!?
近鉄特急がすごい好きなのね。旧型のがコレクションの中にあるんですよ。なぜ好きかというと線路の幅がいろいろあるんだけど、hoゲージの模型は車両の幅と線路の幅がマッチしてないんだけど、近鉄特急はマッチしてるの。見た感覚がまったく同じだ。だ〜から好きなの。見た目も本物に近いものが好きでね。座席が付いてて、モーターも台車の中に付いてるの。
(麻木)持ってきて見せてもらえばよかったのにね。

「名古屋の街で聞きました!加山雄三さんのイメージは?」

50代以上の方は・・・?

男性1「頭が良くてスポーツ万能で女にもてる、憧れの・・・、そういう男性はいないんじゃないかって」
女性1「「幸せだなあ」って言って半分照れながら・・・。がいつまでも残ってます。
女性2「昔でいう「スター」今のスターは身近・・・。
女性3「ステキですよね。あんな風に年をとってくれる夫だったらいいなあと思います。
男性2「好きな曲は「君といつまでも」♪二人を〜・・・。

加山さんのイメージは銀幕のスター、憧れの存在のようですね、。

若い方は・・・?

女性1「海」「若大将」「ギター」「船」とりあえず海だよね。
男性1「渋い、大人の男の渋さがあるのに子ども心を忘れない。そういう感じが理想ですね。
女性2「優しそう、お父さんみたい、お風呂で歌ってそう。

加山さんを、理想のお父さん像と重ね合わせる人も多かったようです。

爺ちゃんじゃなかったか、だってもう孫がいるから。

イメージBEST5は1位若大将、2位海、3位歌、4位パチンコ、5位ヨット・ボートでした。

(内藤)若大将シリーズはヒットの仕方がすごかったですね。
映画が最盛期の最後の方で、10年間やりました。24歳くらいから。とにかく、時間がやたらと早く過ぎる感じがした。忙しすぎて、もててるのは映画の中だけでね、現実はまったくそうでなかったですね。
(麻木)え〜っ。それは忙し過ぎたからで、時間のゆとりさえあったら、もてたんじゃないですか?

そんなことないんだよ
(麻木)当時の写真の顔、日本人離れしちゃってる。
離れしちゃってるからダメなんだよ。
(内藤)スキーはできて、泳げて、ギタ−は弾けて船、と男の夢をすべて叶えておられる映画でしたよね。
映画はそうですけど、スポーツは勝っちゃうし、女の子はキャーキャー言うけど、誰もキャーキャー言ってくれない。
(内藤)そんなことはないでしょう。そういえば、お風呂で歌ってらっしゃいますか?
そうねえ、発声練習でどなってるけどね。湿度がある所がいいんだ。
一番多かった質問は「若さの秘訣は?」なんです。
若いですかね、僕は。
(麻木)いつまでも「若大将」っていう言葉が似合い続けてるから。
秘訣っていわれてもわかんないねえ。
(内藤)健康で、気をつけてることはないんですか?
あんまり気をつけてる方じゃないと思うんだけど、食べるもののバランスを良くしようと思う気持ちはある。気持ちはあるんだけど、大食いだから、体重は増えるわ、腹は出てくるわ、太るわでね、そんなこと気にするから太るわ。
(内藤)以前、オールリクエストコンサートでお客さんからのリクエストに応えるというチャレンジをされたそうですが、チャレンジすることを若さと表現するんじゃないですか?
ユニーの会長さんが、「人生の3かん王」っておっしゃったんだけど、まず、いくつになっても物事に関心を持たなければだめだ。それから感動する心を失ってはいかん!そして最後は感謝だ!これを僕はバイブルのようにしてね。
(内藤)それを感じるから、皆さんが加山さんを若いとおっしゃるんじゃないですか?若さって年の問題じゃないじゃないですか。
考え方とか、反応とかね。いろんなことを興味持ってやっていくと、反射神経とかも養われるね、20年間ぐらいエレキを辞めていたことがあったんですよ。ワイルドワンズの島君がね、「加山さん、やりましょうよ、ギター。指動かしてると呆け防止になりますよ」って。ほんとにその通りだと思って、今はやってるわけですよ。彼に刺激されてやりだしたんです。
家へ来てね「あのモズライトどうしました?」って聞くから「倉庫にあることはあるよ」出してきたら、カビだらけの錆だらけ。彼が泣きそうな顔して、ちゃんと磨いてもう一度やりましょうって。弦を張り替えたり、きれいにしてくれて音を出したの。そうしたら、ちゃんと音が出たんだ。あ〜っ、こいつまだ元気なんだなあ!って。
(麻木)勘もパット戻りました?
いやあ、そうはいかないなあ。時間かかるさあ。情けないくらいダメだった。

タイコを叩く、加山さん。
いい音してるね、やっぱり!
(内藤)役で叩かれたことはありますか?
ない、ない、ない。反動がすごい。
(内藤)太鼓は好きですか?
和太鼓のいっぱい揃ったので、それだけでやるのがあるじゃない、あれ大好きだものね。

倅も好きで和太鼓だけの曲も作ってる。
アメリカでもすごい人気ですよ。ノースリーブのシャツ着てね。人間が一番最初に音出したのは太鼓だと思うね。モノを叩いて神への祈りとしてね。歌も多分そうだと思うんだ。人間の古来持っているハートが集約されていると思う。余計聴いてて気持ちがいいだろうと思う。

(内藤)もう時間になっちゃったんですけど、聞きたいことがあります。夢はなんですか?
夢!?いっぱいあるんだけどさ、一つは相当デカイ波がきても走れる船。頭の中では設計は出来てるんですよ。それの設計を完成させる。実現したい。
あとは映画、SLのね、蒸気機関車が走ってる音を聴くのがあるんだよ。沿線での物語りとかね。
SFもいいし、空飛ぶ円盤を自分で作って、向こうから来たのを打つんだ。
(内藤)もうお終い?もっとやろうよ!
俺、これからディナーショーだから。

でエンディング。

09年11月05日新設