2009年 4月 スカパー 

 歌謡ポップスチャンネル

   加山雄三のスペシャルワールド 第4回 

4月から始まった新番組の第4回をレポートしました。
滋賀のAさんから、映像をご提供いただいきました。
ありがとうございました。

「ノブのテーマ」をBGMにタイトルバックは始まりました。
song「夕映えの恋人」
(ケネディハウス・ライブより
。)
光進丸で、森口さんを迎える加山さん、乗船したところで出港準備に。
佐島の漁港からシーボニアマリーナまで約30分のクルージング。メインエンジンの起動。舫(もやい)を素早く外し、いよいよ出航。

森口さんはブリッジに移動、加山船長が操船中です。

船長!前方に船が見えます!
と双眼鏡を見ながら報告する森口さん。

はい、見えてますよ

きゃあ、水面が綺麗です、キラキラしてて!

貴女のほうがもっと綺麗だよ。

どうしてそんなに正直なんですか、船長。

声を出さずに笑う加山さん。

航行中の注意事項を、森口さんに優しく丁寧に説明しながら操船する加山さん。

叔父様の海の歌が、心に響くのは、こういう環境といろんな経験と人生の積み重ねが全部詰まっているから。

やっぱ、俺は海から足洗えねえから。生涯現役でいきたいね。

あっという間に、シーボニアマリーナに到着。
全然酔わなかった。

今ので酔わなかったら、大丈夫だよ。

じゃあ、私も海の男のちょっと仲間入り?

あそう、男なの?
こける森口さん。

「機関室にて」
今回は中々見ることの出来ない機関室をご案内します。

クルーの部屋の中を抜けて、機関室へ行きます。階段を降りる場合、女性が先でしょう。でも落ちると大変なので、先に下りて下で受け止めますよ。

叔父様が先に行くとパンツが見えちゃうので、私が先に行きましょうか。

でも、入り方わかるかい?後ろ前に降りていかないと、背中をうしろにくっつけて降りていけばいいから。

結局、加山さんが先に下りていったようでした。

これは、航海中に回すジェネレーター。この下には、油が混じった水が溜まったりする。それをそのまま出すと、海が汚染されるから、それを全部濾過する、油水分離機と言う。水と油を分離して水だけを外に捨てて。

ちゃんと環境のことも考えた設備で。

当然、それも最初から付いてますから。非常に重要なことでね。

地球に優しい光進丸♪。

「お料理の時間」

メインコースなんだろう?

今日は子羊のソテー。

子羊!?凄いいい香り。(キノコスープの鍋から)

4種類のキノコと鶏肉とブイヨンを入れて、そろそろ味が付いてる頃だよ。
味見をする森口さん。

美味しいです!!もうすでに。すんごいエキスが出てて!贅沢〜!

子羊のソテーに使用するソースを作ります。そして前日に4時間半も煮込んだアワビ。

お〜お!大っきい。

柔らかくするためにどうするか。秘訣をお教えします。大根のぶつ切りと一緒に煮る。

「光進丸でいただく フレンチのフルコース
今回のディナーには、加山さんの次男で、俳優の山下徹大さんをはじめ、スタッフの皆さんも参加してくれました。

ありえない美味しさ!本日幸せ溢れるみたいな

(徹大)でも、毎日作るわけじゃないので、親子といえど、滅多に食えないんですよ。

年に1回か、2回ですよ。

じゃあ、今日はラッキーデーですね。

食文化。文化っていわれるくらい、食事って大事なんです。生きるためには、欲望がないとだめだし。
ただし、
欲望と言うのは永遠に膨張するんです。絶対に縮まない。

森口さんが食べられた、フレンチのフルコースのメニューは

「キノコスープ」「ホタテとフォアグラペーストと白身魚のコンソメソース」「煮アワビのボンゴレソース和え」「子羊のソテー、ニース風」「自家製キャラメルアイスクリーム」でした。

「今を一生懸命、生きることが大切」
今、一生懸命生きてるってことがさ、できたら。
例えば今日の料理も、今一生懸命作った!、多分明日も一生懸命やれば、
同じ料理が作れると思う。
必要以上の心配をするよりも、今という時間を大切にするというのが、俺が今まで生きてきた生き方。

ダメージを受けて、最悪な状況になって死のうと思ったときが何度もあった。

俺は1回死んだことがあるから、どれだけ死ぬことが怖いか。
19歳の時に一瞬、ショック死してるの。
39度の熱が出て、医者呼んでくれって言ったら、若い医者がきて、静脈注射を、抗生物質を打ったの。
全身が痺れてきて、一瞬にして手足が硬直状態に、だけど耳だけは聞こえているんだよね。お袋がバッシ、バッシ顔を引っ叩いてね、それで、ちっちゃな光が、ボーっと広がってきて、俺はこんなに若くして死んでいかなくちゃいけないのかって。

もの凄い苦しい!怖い!で蘇生したら、明るくなってきて、借金の重さとか辛さとかで、自暴自棄になって暴れまくってたり、死んだほうがましだって、何度も思うんだけど、死の恐怖を経験してるから、そういう苦しみを味わうことが、この世に生まれてきた役割、役目なんだ。
それを克服できなきゃ、生きてる資格、命をもらった資格はないぞっと聞こえるような気がするわけだ。
それでなんとか頑張ってると、いいことや、いい話がきたりさ、つまんないことでも幸せに思えるようになる。
それが、人間にとって大切なものだと思う。やっと72歳になって、ひとつひとつ克服してきてよかったな。

話聞いてただけで、涙が出てきちゃう。
だから叔父様の歌は、人に生きる力を与えてくれるんですね。

歌を歌うとか、絵を描くとか、自分が創造するものは自分自身の力だけでやってるんじゃないんだね。

絵なんて、最初に描いてるとさ、なんだかうまくいかないなあなんて思いながら、だんだん描いてるうちに、色合いがいいなあって思いだすと、そのうちに鼻歌が出てくるんだよ。
出来上がって、額縁に入るじゃない、これ俺が描いたのかなあ、上手いなあっと思ったりするんだ。
song「まだ見ぬ恋人」
(ケネディハウス・ライブより
。)

次回も光進丸から、ゲストは坂本冬美さんと中村あゆみさんです。

09年08月20日新設