加山雄三伝説

 (森口博子、小倉久寛) 

今回は「徹子の部屋」での、森口博子さんそして「ミューズの晩餐」での小倉久寛さんのトークでの、加山さん話を勝手に「加山雄三伝説」と題しましてレポートしました。
「ミューズの晩餐」
森口博子さん(徹子の部屋)

加山さんに招待された光進丸でサプライズ

黒柳)5年前に出ていただいたときに、番組の終わりのときに、貴女がお誕生日だとおっしゃられて、それだけだとありがちなことなんですが、そのあと、いろんな方がメールとか

森口)そうなんですよ、九州の友だちとか芸能界の大先輩が見てくださってて、デビュー20周年の時だったんですが、いろんな番組でお世話になっている加山雄三さんが。

黒柳)加山雄三さんが!?

森口)数日後に、光進丸に母と姉と私をご招待してくださったんです。船の中でサプライズでケーキを!?

黒柳)ご飯とかも、加山さんが作ってくださって、すごい食事だったんですって?

森口)そうなんです、レストラン顔負けのフルコース料理が、出すタイミングも全部ご自分で計って、愛情の持て成しがあったんですけど、夜ケーキが出てきて、加山さんのギターで「ハッピーバースデー」を、「なんで知ってたんですか?」って訊いたら、「いろんなとこから耳に入ってきたよ」って。
きっと、徹子さんの番組がいろんなとこに繋がっていって、幸せを私に運んでくださって、ありがとうございました。

黒柳)おめでとうございました。それで加山さんは、ちゃんと正しくローソクを立ててあったんだそうですね?

森口)数えたんですけど、合ってました、数が!

黒柳)お母さんもお姉さんも喜ばれたでしょう?

森口)母は、「この年になって、こんなに素敵な方に、素敵な時間を作っていただいて、ほんとうに生きててよかったワア」って、加山さんの包容力に、心が震えて・・・。
歌声とかもそうなんですけど、加山さんの存在って、痛みを包み込んでくれるような、大きな存在ですね。

加山さんの存在って、痛みを包み込んでくれるような、大きな存在ですね。
黒柳)お姉さまはカラオケお上手なんですか?

森口)夜、カラオケ大会になったら、私とか母とか加山さんが歌っていたんですが、加山さんが
「じゃあお姉ちゃん歌ってよ」って、そしたら、うちの姉が、
「いえ、私はダンスなんで」って、いつからダンサーになったんだろうって、加山さんに
それはないだろうって思ったんですけど、
「ここでは踊れないんで」って言ったら、加山さんがテーブルとか自分で避けながら、
「お姉ちゃん、踊るスペースできたよ」って、

黒柳)それじゃあ、踊らないわけにいかないわね。

森口)それで、散々、安室奈美江ちゃんの曲を次々と踊りまくってたんです。そのあとに、姉妹でピンクレディーを歌ってたら突然、加山さんが消えていなくなったんです。船の地下へ行って、大きなサーチライトを持ってきて、いきなり部屋を暗くして、ピンクレディーを歌っている私達姉妹に、スポットライトのように照明係をやってくださったんです。

黒柳)すごいじゃない!?ほんとにすごいわねえ!?

光進丸でのスナップと森口さん。
加山さんの歌声に癒されて・・・。
森口)なによりも、私は加山さんの歌声が大好きで、NHKの歌番組でデュエットをする機会があって、スタッフの方が「I Write The Song」というのを持ってきてくださって、私覚えるのにず〜っと聴いてて「誰が歌ってるのかなあ?」と、FシナトラとかAウィリアムズかと思ったんですけど、資料の名前を見たら「加山雄三」ってなってたんです。この曲です。

黒柳)英語がお上手なのよね。

森口)あ〜あ、シビレル!?この語尾のビブラートの「SONG」のところに、痛みを全て包み込んでくれるような深さに私は衝撃を受けて、私が今まで知ってた「君といつまでも」とか「お嫁においで」のイメージの加山さんと違って、知ってるつもりで知らなかった。私も一応歌手なので、衝撃を受けて、全部聴きたい!と思って、45枚組の大全集を買ったんですね。
それが始まりで、加山さんに
「あの曲が素敵でした」とか「あの曲のイントロのコードが痺れました!?」みたいなお話をしてたら、
「君も音人間だね」って、言っていただいて、それから音楽のアドバイスとかいろんなことを教えていただいて、私の歌手人生に大きな光をいただいてます。

黒柳)アメリカの歌をあんなに上手に、いい声でお歌いになるし、「マイ・ウェイ」なんかすごいでしょう

森口)私も自分のジャズライブで、加山さんの曲をちょっと変えてみたりして歌わしていただいたときに、こんなに難しかったんだ!って。男性のキーを私のキーに合わせたとしても、上に合わせれば下が出なくて、下に合わせると上が出なくて、加山さんってこんなに音域が広くて、高い音とかも、力を入れないで軽く歌われるんです。凄く勉強になって、本当にシビレますね!
私も、こういうふくよかな歌が、歌える表現者になりたいと思いました。それで私の新曲とか加山さんに「聴いてください」って、ずうずうしくも、送らせていただいたら、感想も言ってくださって、NHKの生放送で言ってくださったことがあったんですね。
「彼女のいろんな歌を聞かせてもらったけど、いい曲が沢山で音楽センスも素晴らしくてビックリしたんですよ」って、それがほんとに私の支えになっていて、何度も何度もそのシーンを巻戻しながら、落ち込んだら見てます。

何度も何度もそのシーンを巻戻しながら、落ち込んだら見てます。
小倉久寛さん(ミューズの晩餐)

加山雄三の楽屋にて

小倉は中学3年のときに、加山雄三に憧れエレキギターを始めたが、仲間がいなかったので、一年でやめてしまった。
しかし、40(歳)を手前にして、再びエレキギターに没頭、きっかけは加山雄三との共演、タイトルは「社長になった若大将」。

リビングレジェンドが、突如目の前に現れた。

寺脇)「社長になった若大将」で共演しましたね。

小倉)加山さんが社長で、ぼくは、そこの社員で出演、嬉しくてさあ、あるとき撮影所を歩いていたら、どこかからね、テケテケのギターの音が聞こえてくるわけ。
「加山雄三」って書いてある部屋から、音が聞こえてきてて
、「すいません、加山さん聴いてていいですか?」

すいません、加山さん聴いてていいですか?

「ああ、いいよ!?」。一人で弾いてるわけ。コンサートの練習をしていたの。アンプを置いて。このギター、同じ形のギター。加山さんのサインが書いてあるんだけど、「倉君へ」ってなってるけど、ここ、弾いてるから「小」が消えちゃった。

寺脇)書いてもらったのに、そのうち「倉」も消えて「君へ」になっちゃうよ。

小倉)15分くらい、ず〜っと加山さんの前で、聴いてて
「加山雄三 独り占め」!
うわあ、カッコいいなあ!と思って次の日にギター買いました。

寺脇)すぐ影響されるから小倉さんは。

加山雄三の弾くベンチャーズに触発され、小倉は12年前に、ベンチャーズのコピーバンドを結成。エレキを握ると、加山雄三に憧れた少年時代の熱い思いが鮮明に甦る。。

ここ、弾いてるから「小」が消えちゃった。
加山雄三 独り占め
ギター購入編
小倉)加山さんから、電話かかってきてね、「ギター買うから来る?」って、普通楽器や行くでしょう?
加山さんの場合は、加山さんの家に楽器屋さんが来るんです。トラックで、20本くらい持ってきて、ギターだけだとつまんないからバックがいるわけ。
リビングにドラムとかアンプとか据えつけてあって、メンバーがワイルドワンズだよ。
ビックリするでしょう?
加山さんの家に、楽器屋さんが来るんです。

寺脇)ギター買うのにワイルドワンズをバックにつけて!?

小倉)20曲だよ。全部違う曲をやって試し弾きするわけ、それをまたオレ独り占め!たまには「小倉ちょっと来い、歌ってみい」ってなって「夜空の星」をぼくが歌う。バックが加山さんとワイルドワンズですよ。ぼくがリードボーカルですよ。

寺脇)今、自分でバンドを組んで、やってる状況っていうのは、楽しい?

小倉)いやあ、めっちゃ楽しいよね。あの頃に帰るの、音楽ってタイムマシーンなんですよね。その歌を聴くとその頃の絵がバアーって広がって、浮かぶんですよ。それを加山さんのコンサートで加山さんが言ってたのの受け売りなんだよね。
ほんとにその通り
だなって思って。

トークのあとに「秘密諜報員」を披露されました。

注)文中、「寺脇)」は司会の寺脇康文さんです。

世田谷ベンチャーズ。
加山さんが言ってたのの受け売りなんだよね。

10年11月11日新設