レディース4 トークテーマ
「焼き鳥と生ビール」
大島)続いてのトークテーマは「焼き鳥と生ビール」、いい組み合わせだと思いますけどね。

今泉)美味しい組み合わせですが、どんなエピソードか、この方にお伺いしました。

加瀬さん登場(ケネディハウスにて)

加瀬)僕がやっているケネディハウスに、加山さんは16年間、月に一回出てくれてます。
なんで、ここに出てくださったかというと、
16年前に僕が食道がんを患いまして、手術をしてちょっと弱ってて、バブルがはじけて店の経営状態もよくなかった。そこへ加山さんが、「おれ、出てやるよ」って、言ってくれて。

「ギャラいらないから、焼き鳥とビールでいいよ」って。

こんな100人くらいしか入らない小さい店で加山さんに
「ギャラ払らえませんよ」って。
「誰がオマエにギャラくれって言ったよ、おれ、ギャラいらないから、焼き鳥とビールでいいよ」って。
未だに、それで月に一回今でもそうです。最近、ビールを飲まなくなったので焼き鳥の数がちょっと増えて心配なんですけど。
最初は4本だったんですけど、今は10本ぐらいになってますねえ。
結構高いギャラになってます。

何を言ってんだか。

大島)そういうエピソードがあったんですか。

そうですね、焼き鳥はねえ4本だったですね、今でも4,5本しか食べません。周りに居るスタッフがみんな持っていっちゃって食べるの。だからだんだん増えてる。

大島)加瀬さんとの出逢いは加瀬さんが高校生、加山さんは大学生と長い長いお付き合いで、ワイルド・ワンズの名付け親が?

一応ね、彼等が
「バンドを作りました、名前を付けてください」って言うから、咄嗟に思いついたのが、
「お前等生まれっぱなしだから、”ワイルド・ワンズ”ってどうだ?」
「どういう意味ですか?」
「生まれっぱなしで、いいじゃねえか」って言ったら
「ああ、そうですか」って。
「ようするに、言うなら”自然児”だ」って言ったら、彼等が
「修善寺ですか?」って。
さっぱりわからない感じだったんだけど、名前が良かったのか、
一人もメンバー変わらなくて、もう45年近くやってますからね。

大島)加瀬さんとは、音楽的なお付き合いがずっと続いていて、
病気されたときとかいろんなことがあったときに手助けを?

病気なったときの顔を見て、「こりゃあ、まずい」って、咄嗟に感じたんです。死神に、捕り憑かれたようなすごい形相になっちゃったんで、なんでかと思ったら、経営状態が悪いとわかったんで、出れば少しは楽になるかなっと。
お客さんが増えて、案の定すごいですよ、今じゃ4ヶ月先までイッパイになっちゃうんだから。入れないらしいです。

何を言ってんだか。 これは、珍しいツーショットですね。
スタッフが、みんな持っていっちゃって食べるの。 出れば少しは楽になるかなっと。
大島)今でも、ライブハウスでのライブをやってらっしゃる?

やってます!毎月やってる、それはね、練習をね、学生時代だったらすぐ集まれるけど、今はみんな仕事を持ってるので、ギャラが発生するライブハウスでやるのが一番いいなと思ったんで、彼等は安いと思いますけど、ギャラは貰ってます。そうすると集まれるじゃないですか。僕は練習を兼ねてやっているのが、本音なんですけどね。指動かすとボケ防止になるんでね一番いいなと。

大島)そうやって、日々今でもミュージシャンとして現役で鍛錬するというのは、すごいですよねえ。

助けの仕方もカッコいいですねえ。

 
 

10年12月23日新設