レディース4 トークテーマ
「船上ロマンス」
大島)もうロマンスと言えば、やはり奥様とのロマンスということだと思うんですけど。

「戦場のピアニスト」じゃないですけど、初代「光進丸」は昭和39年に、進水してるんですけど、余り女性を乗せないことにしようと。たまにはってことで、女房を誘ったら、大時化だったんですよ。
それで出ないでいたら
「どうして出ないの?」って。

編み物やってんですよ。

「海は大時化なんだ」
「面白いじゃない」
ほんとに大丈夫かと思ったんですけど、出たんですよ。船が飛んじゃいそうに跳ねて、頭から塩水浴びて「キャアキャア」言って喜んでいたんですけど、その内いなくなっちゃったんです。
「誰も行くなよ、多分これだから」って。
何分か経って、そろそろ
いいかと思って下へ降りて行ったら、なんてことない、船底に近い船室の中で、編み物やってんですよ。
「何やってんの?」
「いいもの、
編んでるの」って。

大島)普通は出来ないですよね。

「あんた、なんともないの?」
「なにが?」って。
おかしいか、よっぽど丈夫か、どっちかだなあと思って。

大島)奥様のそこに惚れられたっていうか。

とにかくこいつなら相当丈夫だから、大丈夫じゃねえかなと、荒波も越えられそうだと。それから後、僕の人生、とんでもないことなったときに、最後に残ったのは彼女だった。

今泉)さあ、そんな加山さんがどんなお父さんなのか、長男の信宏さんに伺いました。

長男の信宏さん、登場。

信宏)記憶にあるのは、一緒に勉強してくれたっていうのは、面白いですね。例えば漢字を覚えるにしても、一緒にやろうぜって、一緒にやってくれるわけです。
それは、今振り返ってみると、「偉いなあ」と思いますよね。一緒にテストだって、一緒にやると、子供だって負けないようにやるじゃないですか、それをかき立てるのを、多分意図的にやってたんだと思いますけど、上手いなあと
思いますよね。

すごい愛情だと思います。

自分が将来、それこそ子供を持ったときに、そこまでやってあげるって、すごい愛情だと思います。

10年12月23日新設