「小倉智昭のラジオサーキット

  THEラジオパーク2010イン日比谷」

     ニッポン放送(5月1日)

「若大将伝説その8!」

小倉)「若大将伝説その8!」。
画家、加山雄三は、5枚の絵を同時に描ける!
(ドンドン)

同時って言ってもねえ。地塗りから始めて、5枚くらい並べるわけさあ。それを壁に掛けといて、次の5枚を並べて、15枚くらいスタートした頃に、最初の5枚が乾くから、それの続きを描く。順番に流れ作業的に、描いていくというのが好きですねえ。

小倉)今まで作品数、どれぐらいあるんですぅ?

1,500点ぐらいですかねぇ。半分は水彩ですけどねぇ。

小倉)この前、本屋に、加山さんの画集が店頭に並んでましたけどぉ。

最初っからの絵を、画集にしてもらえてるというのは、ほんとにありがたいことだと思ってますねぇ。全部残ってますからぁ。

小倉)画家を志した方でも、そこまで残ってる人はいませんよねぇ。
それは、加山さんだからですよねぇ。

そうかもしれない。嬉しいですよ。

小倉)焼き物とかも、あるんですよね。

好奇心旺盛なもんですから、陶芸もやりたくなってたんですねぇ。
あるとき、谷村新司君が、家に飯食いに遊びに来たときに、
飾ってあったのを、じっ〜と腕組みしててみてて、「加山さ〜ん、これは凄いもんですよ、これは備前焼の結構するもんですよ」。水をかけて「見ててください、色が変わりますから」って。色の質が、ちょっと変化したんです。「俺も、こういう焼きもの、やってみたいなと、思ってたんだけどさぁ」って言ったら、「じゃぁ、僕がご案内しましょう!」って。
今や、兄弟子ですよ。12年前に、彼は始めてて、あとを追っかけて、一緒に岡山に行って、ロクロで芯出しをやりましたねぇ。

小倉)今頃、上海でくしゃみをしてると思いますが。その画集の中に、加山さんの「書」もあるんですねぇ。

「書」ばっかりはねぇ・・・。中学校くらいですかねぇ、ちょっと習った程度で、独学で。

小倉)習った程度が、凄いんだよなぁ、加山さんはぁ。

 

10年05月27日新設