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「石井竜也のディア・フレンズ 」 東京FM(2月25日) |
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「石井竜也のディア・フレンズ」(東京FMで毎週金曜日放送)に加山さんが2月25日にゲスト出演されました。 |
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石井)今週はですね、先週に引き続き加山雄三さんをお招きしております。御年73歳、全然見えませんけどね。今年74歳になるという。メチャクチャお若い、カッコいいんです。私が日本で尊敬する3本指に入る尊敬するアーティストです。若さの秘訣これは一体何なんでしょうか。多分僕は、加山さんのあのバイタリティーと好奇心じゃないかと思うんですけどねえ。そして加山さんの人生を変えたターニングポイントのお話、何かもぜひ聞きたいですね。更に深く鋭く迫っていきます。 |
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どうもまたお世話になりま〜す。なんか一週間早いなあ、15分くらいしか経ってないみたい。 石井)いやいや、というよりも、先週はどっかの教授の話をずっと聞いてるような気がしましたねえ。 難しいことばっか話しちゃったみたいで。興味があるということだったもんで、すいません。 石井)でも、造詣が深いとかいう問題じゃないですね、加山さんの場合は。 まあ、許してくださいよ。 石井)ほんとにいろんなことに興味を持たれて、それが趣味に終わらないというのが凄いですよ。 うふふふ。 |
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| ”バイオハザード” | |||
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石井)先週は若大将50周年というんで、武道館の目の前で満面の笑顔の加山さんの写真を持ってきていただきましたので、今週はですね、また満面の笑顔なんですけど、テレビゲームやってんですよこれ!これなんのゲームですか? これはバイオハザードですね。これはね、クリスが撃ってるんだ。 石井)クリスって誰ですか? 主人公。 石井)これはお一人で? これはW(フォー)だから。でもね、X(ファイブ)になると、ネットになるんだよ。 石井)わかんないす。 あのネットというのは、要するにイヤホーンでね、相手は誰でもいいんだ。選ばれたらそこへ出てくるから。でも、倅とやるケースが多いんだけど。お前これやれ。俺はこっちやるからって、二人でもってゾンビと闘いながら進むわけ。 石井)チームを組む訳ですか? そうそうそう。それでガンガンやってんだけどさあ。息子の方が先にドンドン行っちゃって、いなくなっちゃって。「お〜い、お前そんな先に行くなよ!」ってイヤホーンでやってるから、(声が)飛んでるわけだよ。 石井)これあれですね、会話だけ聞いてたら物騒な親子ですね。 ハハハハハ。まあ馬鹿な親子だと言ったほうがいいかもしんないね。 石井)スゴイ親子ですよ。 |
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| ”73歳、若さの秘訣” | |||
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「73歳、若さの秘訣」って、紙に書いてあるけど。 石井)「73歳、若さの秘訣」言わなくてももう十分これわかるでしょう。これ聞いてる人は。 秘訣は何だっていうのは、わかんないと思うよ。 石井)そうですか? 秘訣はないんだけどさ。4月の11日で74だからね、俺ね。ほとんどもう古希4。 石井)皆さんね、すごいですよ。去年、ツアーを50本? おととし(一昨年)ね。去年の6月から大体30本。 石井)歌ってる曲が、37曲。 おととし(一昨年)が37曲、ホールツアーになって32曲。 石井)しかも、巨大な所でもやってんですよね。 アリーナツアーを3ヶ所やった。それは、武道館とガイシホールと大阪城ホール。満杯になって、大阪城ホールなんて立ち見300だったんだよね。で、10,900入った。実券だよ。嬉しかったねえ!みんな、最後総立ちになってさ、先週(君が)歌ってくれた「君といつまでも」を、会場の皆さんが全員で合唱したんですよ。 石井)そりゃあそうでしょう、国民的な歌ですから。 50周年に、みんなに祝ってもらってさ、俺涙出てきちゃった。 石井)加山さんは、ホールコンサートツアーっていうんで、4月の22日金曜日と23日土曜日、金、土と続きますけど、文化村のオーチャードホール、これもいい音すんですよね、ここね。これぜひ観に行ってください。 二日やるからね、二日とも満杯ならなかったら、やだなあと思って、だから一生懸命宣伝して、お願いして。 石井)ぜひとも、秘訣というか、聞いてるとやっぱり、粘着気質とも思える。 ははは、何だそりゃあ!? 石井)何かに対して深くこう入ろうとするその好奇心の強さという気がします。 それは間違いない。確かにそうだと思いますね。人間、何かに興味を持ったり、反応を良くするために、ボケないためには指を使う。ギター弾いたり、ピアノ弾いたり、それからゲームやって指動かす。と、それから人と話をしたりするってことの大事さ。聞くのもすぐ理解して反応する。それはもう絶対に若さの一つの秘訣であって、ステージをやってるのも絶対に必要な事だろうね。僕はそれを天職だと思って。天職というのは、人が僕の歌を聴いてくれて幸せに思ってくれることが俺の幸せなんだ。 石井)ぜひ、コンサートを観ていただいて、加山さんの人となり、それから音楽の素晴らしさを堪能していただきたいと思います。ここで、加山雄三とザ・ヤンチャーズの「座・ロンリーハーツ親父バンド」を聴きたいと思いますがよろしいでしょうか? もちろんです。 「座・ロンリーハーツ親父バンド」 石井)元気がありますね、この曲は。 いいでしょう?これね、ほんとに若い人がさ、駅で二十歳前後から30くらいまでの若いひとがさ、パッと通りすがりに「加山雄三さんですね」って言うから、「ああそうだよ」って言うと「握手してください、あの、親父バンド、いいですよ」「ああそうかい」って若い人が言ってる。 石井)確かに、年齢関係ない感じがしますね。 僕は中高年の皆さんの応援歌のつもりで、作ったのが若者がふりむいてくれてるというのが嬉しいねえ。ファンレターが19から21なんてのが増えてきた。信じられないね。「”加山雄三会”っていうのを作りましたから」って。「そうかい」って言いたくなったけど、これからずっと応援していきますからって。 |
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| ”人生のターニングポイント” | |||
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石井)この番組では、人生のターニングポイントというのをお聞きしてるんですけど、加山さんにとってのターニングポイント、もしくは凄いインパクトのあった人物とか。 ま、いくつかありますよ。でも、一番僕が、今この芸能界と称する世界にいる、そこに残ったのは、黒澤明監督との出会いなんです。それまでは、いつやめようか、それしか考えていなかった。ところが、黒澤明監督にお会いして、その彼の人間性に触れた時に、あんな凄い人がいるんだ、嘘みたいに人の心の奥の底まで読まれちゃうんだなとか、「加山、お前は白紙で来いよ」「ああ、そうですか、じゃあ何も余計なこと、セリフも覚えなくてもいいですね」「いいよ、お前そのものがそのまんまやりゃあいいんだよ」って、言われた時に嬉しくってさ、「へえ〜え」って思って。最初っから、ちょん髷着けて、袴履いて、刀脇に置いて、本身だよこれ。それで、台本の読み合わせが始まるんだ。撮影所の中、歩くときはそのカッコウで。それは「椿三十郎」って映画だけど。そういうことを始めっからやってくれて、マエストロは彼がやるわけだ。もう一つ一つ聞いてて、得心が行くわけ。そのリアリズムの中に。だから、「こういう人がいるんだったら、俺はこの世界に残ろう」と。 石井)黒澤監督が言った言葉の中で、なるほどなあって言葉はありますか? 「映画の中のリアリズムと、現実のリアリズムっていうのは違うんだよね。表現されているもので、現実のリアリズムをほんとに感じるということが、ほんとのリアリズムでなきゃいけないんだよ」って、ことを言ったんだよね。それには構図があったり、パンフォーカス、専門的に言うと奥の方と手前とピントが合う。そのための工夫をどれだけ彼がやって、ハリウッドがもの凄い注目したの。普通さ、手前と奥はピントがボケルでしょう。遠くの方はボケルでしょう。それを向こうも合ってるにはどうするか、もの凄い絞るんだよ。点みたいにしちゃうんだ。それでもって、光量をムッチャクチャ当てるんだ。そうすると、ピントが合うんだ。それを彼は映画の中でやってのけて、ハリウッドでいったいこれはどうやって撮ったんだって話題になった。そのときに、映画の話を延々と僕の家に来てさ、朝5時まで、夜中の1時に帰る予定がとんでもない、朝5時までいろんな話をしてくださった。そのときにね。、忘れられない言葉はね、「加山、テレビに殺されるなよ」って言った言葉があって、そのころ出過ぎるくらい出てたんだ。一日3時間しか寝なくくて4週間そのまんま続けたとかさ。そういうことを言ってくれたりね。やっぱりね、その出会いが人生を根底から変えることがある良き出会いよ。っての第一号だね。相田みつおさんの言葉の通りでしたね。でも、やっぱり今のかみさんとの出会いの方が大きな出会いだよね。子供4人も産んでくれたしさ、この子育ても大変だったけどね。 石井)これだけ忙しくてこれだけいろんなことやってる加山さんの家庭を観たとき、本当に家庭が暖かいんですよ。それを観たとき、加山さんの大きさを感じたというかね。 それは、情熱と言うか、責任感っていうか、家の長男が小学校上がって、一番下が小学校出るまで絶対何があっても朝めしは全員で食おうと。12年かかったけど、やったよ。 石井)聴いてる皆さん、これは目から鱗の人いっぱいいると思うんですよ。今どうやって育てたらいいかわからいっていう時代ですよ。でも結局は自分の子供は可愛いって一言でいいんですいよね。 愛情、夫婦の協力。 石井)ここでリクエストを。 レオナ・ルイスの「ハッピー」っていう曲だったんけど。 「ハッピー」 終わり |
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11年03月17日新設
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