なにわ歌謡ステージ
(NHK 10月21日)       
近畿地区のNHKで放送された番組をレポートしました。お楽しみください。”camel娘”さんと情報通のHさんから情報をいただきました。
ありがとうございました。
早速、加山さん登場、「君といつまでも」で番組はスタートです。
司会)名曲をフルコースでお届けする音楽のごちそう、「なにわ歌謡ステージ」、今日のゲストはデビューされてから50年が過ぎました加山雄三さんと川中美幸さんです。

こんばんは、よろしくお願いいたします。

司会)川中さんは、加山さんの大ファンだそうですね?本)

川中)子供の頃からずっと憧れの方でしたから。本名が「君子」なんですが、「君といつまでも」は自分に置き換えて聴いてました。

司会)映画の撮影で関西においでになってたんですね?

宝塚撮影所というのがありまして、そこで3本か4本撮ってます。若大将シリーズもこちらで撮ったのがありますね。だから大阪大好きなんですよ。今日も良いお客様が来てくださって嬉しいですね。最高です!

司会)吹奏楽との共演というのは?

吹奏楽団と一緒に歌うというのあんまりないですね。初めてですね。良い音ですね。軍楽隊のようなのかなと心配してたんですが、とんでもないですね。柔らかくて綺麗でもう最高ですね!

子供の頃からずっと憧れの方でしたから。 柔らかくて綺麗でもう最高ですね!
ちょっとヤバイなあ、これは、なんなんだ?使用前、使用後って感じがしないでもないけど?

川中)何をおっしゃいます!?加山雄三さんと私、バーっと見てみたんですけど、共通点がありますね。
全然変わってない!

良いこと言いますね、ほんとに!
これは1966年ですよ。

川中)おいくつの時ですか?

29歳ですね、使用前ですね。

川中)相当もてたでしょうね?

映画を通しては、「キャーッ」って黄色い声がたくさん聞けました。だけど、年中海に出てるんです。だから都会でいろんな女性と出会う機会がないんです。

これはもうご覧いただければ判りますよね?

川中)第39回紅白歌合戦、司会をなさってました。

ここでご一緒したんですよね。忘れられない・・・。

川中)ありましたね、「仮面ライダー!」とおっしゃった時ですよね、これ!?

「舞踏会」って書いて「ライダー」って読むのかと思った方がいらっしゃったとか。本当にあれは、恥ずかしかったんですけど、自分で言ったことも判らないんですよね。正しいことを言ったと思って堂々としていましたら、隣に小林旭さんが座ってたんです。ボソっと「あれ、”仮面ライダー”じゃないだろう?」「えっ、俺”仮面ライダー”って言った?」「言ったよ、あれ”舞踏会”って読むんじゃないの?」

川中)司会をなさったり、歌を歌われたり、役者さんであったり、もうなんでも、こなしてらっしゃって。今までどうですか、順風ですか?

とんでもない!順風満帆どころか、逆風満帆ってことが、しょっちゅうありましたから。会社倒産してですね、多額の負債を背負って路頭に迷ってどうしようかなあって、でも図々しいですね、そうやって会社倒産した年に結婚してるんですからね。家のかみさん、金がないどころか、マイナス何十億なんて良く来たなって思いましてね、大事にしてます。

川中)私もそれなりにありまして。

役者の難しさというものを体験されたでしょう?

川中)歌っていうのは、一人で表現するでしょう、でも役者さんというのは一つの物語をみんなで表現していくという・・・。

ドラマの場合はワンシーン、ワンカットを沢山演るんですよ。映画の場合は台詞を喋ったら、カメラを移動してまた台詞を喋るんです。ドラマの方が臨場感があるというか、それを経験することも、大事なことだと思います。

川中)人との繋がりが広がりますね。

僕は50年間やってきましてね、いろんな方と出会ってきた。出会いっていうのが、人生を変えると、本当にそう思いましたね。

川中)振り返ってみてどうですか?

加山)もう、半世紀ですから。(反省のポーズ?)

川中)あっ、それ反省です!?すいません、突っ込ませていただきました。こうやって今でもお元気で。

親には感謝ですね。検査してもどっこも悪くないんです。悪いのは、頭だけなんです。

川中)私もこの間、人間ドックに入ってレントゲンを撮ってもらってどこも悪くなかったんですが、「一番良いところはどこですか?」って聞いたら、レントゲン見ながら「性格です!」って言われました。

加山)どういうレントゲンを見ると性格が良いと判るんでしょうか?

川中)腹黒い人は真っ黒なんですって!?

二人の歌人生 大メドレー

「夜空を仰いで」〜「旅人よ」〜「ラブミー・テンダー」〜

「夜空の星」〜「サライ」

「夜空を仰いで」 「夜空を仰いで」
「旅人よ」 「旅人よ」
「旅人よ」 「旅人よ」
「ラブミー・テンダー」 「ラブミー・テンダー」
「夜空の星」 「夜空の星」
「サライ」 「サライ」
司会)加山さんは演歌がお好きだそうですが?
カラオケでは演歌しか歌いません。自分の歌とか英語の歌は一切歌わないんです。時々植木等さんの
♪ちょっと一杯のつもりで飲んで〜♪
司会)どういったときに歌われるんですか?

船にカラオケがあるんです。航海中は、北島さんの曲をスピーカーでガンガン流しながら走ると良く魚が釣れるんですよ。何故か判らないんですが、魚は絶対演歌が好きですね。寄ってきてものすごく釣れるんですよ。「シイラ」って魚が本当に釣れるんです。
いろんな歌を歌うんですけど、
♪神戸〜、泣いてどうなるのか〜♪とか大好きなんです。

二人でデュエット

「居酒屋」

「居酒屋」 「居酒屋」
「居酒屋」 「居酒屋」
川中)今、加山さんが私の手を握ってくださったんですよ!
ちょっと歌詞間違えちゃって。こんな歌の上手い方とデュエット出来るなんて、凄いですね。気持ちが良いですね。

川中)すいません、私、歌手ですから。
全然声変わってないですよね。ガンガン出ますよね。

いやあ、変わってますよ。昔の曲聞くと鼻声なんですよ。なんで鼻声なのか考えたら、海でサーフィンやって鼻の中海水が入ってるんですね。歌ってる最中にダラダラ出てくるんです。舐めると塩辛いんです。キーは変わってません。曲によっては上げたりするんです。その方が歌いやすかったりするんです。

川中)ほんとに元気もらえますね。あと40年くらい歌ってほしいですね。すいません、なんでやねん!?って突っ込んでいただきたいんですが。

司会)「海 その愛」を川中さんも参加していただいて歌っていただきたいと思います。

川中)私、LPレコード持ってるんですよ。船の上で・・・。

そうです、光進丸です。LP持ってるんですか?いやあ嬉しいですね。

司会)この曲には加山さんは特別な思いがあるんですよね。

凄い大きな曲になったんで。海の歌、沢山ありますけど僕の中ではシンボリックな曲なんです。ステージの最後に歌う曲なんです。

東京のアメリカンスクールの卒業歌になってるんです。半分英語なんです。ビックリしたんですけど・・・。
実は以前、半分英語で歌ったことがあるんです。レーガン大統領とPコモさん、Pドミンゴさんと同じステージで、その時に後ろでコーラスで一緒に歌ってくれた学生達がそのスクールの子で、卒業歌にしようということになったんです。
フレンドシップコンサート)。

「海 その愛」 「海 その愛」
「海 その愛」 「海 その愛」
「海 その愛」 「海 その愛」

放送が終わって

司会)今夜は皆様だけに特別なプレゼントがあります。(お二人が再登場されました。)
加山さん、今回のステージはいかがでしたか?

吹奏楽団の皆さんも凄く良い音でしたね、こんな素晴らしいとは思っていなかったんですけど、安心して聞いていられたんで嬉しかったです。楽しくやらせていただきました。皆さんの拍手が暖かったんで心から感謝します。

川中)加山雄三さんが映画で頑張っておられた時にうちの両親が凄く苦労してたんです。夢や希望を与えていただいて、その時が思い出されて・・・。

歌を聴くと、その時の環境が蘇ってくるんですよ、だからラジオ深夜便、大好きなんですよ。「日本の歌、心の歌」でバタヤン(田端義男さん)の「帰り船」なんて出てくると涙出てくるんですよ。
小学校3年生ぐらいですからね。その頃の情景が浮かんでくるんですよ。とうとう「ラジオ深夜便」の歌、作っちゃいましたから。

川中)今日、新幹線の中で加山雄三さんの一番新しいアルバムを聞いてきたんですが、大ヒット曲が新しいアレンジで凄く蘇って、物凄く元気をもらえました。良いアルバムですね。

日本のスタンダードを入れようと、今まであんまりカバーしてないんですよ、5曲も入れたんですよ。

最後はカラオケで
「座・ロンリーハーツ親父バンド」を歌われました。

注)文中、黄色の部分のトークは放送では流されなかったものです。

11年11月24日新設