「ラジオ深夜便」 NHKラジオ(5月3日) |
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5月3日に、NHKラジオ第一で放送された、「ラジオ深夜便」に加山さんがゲスト出演され、「ラジオと私」というテーマでお話されました。第二部の内容をレポートします。 聞き手は須磨佳津江アナウンサーです。 |
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「若大将シリーズ」 |
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最初のうちは、電車で通っていたんですよ。サラリーマンのつもりで。ところが最初のうちはハードボイルドタッチの映画でしたよね。 須磨)一番最初の映画は「若大将」じゃないんですね。 違いますよねえ、「男対男」っていう三船敏郎さんと池辺良さんの映画で、その次が「独立愚連隊西へ」という普通の映画で、「若大将」に出会うまでは、いわゆるそういう映画だったんですが、「大学の若大将」っていう青春物ですよね、そのつもりで出たんですが、それがバカ当たりしちゃいました。一本で終わると思いましたら、一本で終わらなかったんですね。 須磨)何本あったんでしょう、あれね。 18本もありましたよ。結局ね、それで名前がちょっと有名になったら、電車乗ってられなくなっちゃったんですね。もの凄いそこの車両だけ混んできちゃって。 須磨)そりゃあそうでしょう、もの凄いハンサムで大人気でしたから。 人気が出るというのは凄く大事なことだと思うものの、やっぱり東宝株式会社という所が相当お金を積んだと、宣伝のために。それが功を奏したというか。で、慌てて免許を取って、叔父から払い下げのようなボロボロの奴を譲ってもらって、通うようになりましたけどね。 須磨)あの、若大将の姿が加山さんご本人の姿とダブルんですよね。まさに、加山さんだという。 ほんとに、学校に2回通ってたみたいで、2度目の学校の方が楽しかったというか。 須磨)2度目の学校!? 要するに、大学を出ましたですよね、また若大将始まったじゃないですか。それがまた大学やってるようなもんだから。映画の中の学校だから、楽しいですよね。だから、皆さん、憧れちゃったりして、谷村さんだって映画の中の京南大学にほんとに願書を出そうと思ったって言ってましたから。 須磨)谷村さんって、谷村新司さん?え〜え!?つまり実在の学校のような気になっていたと。 ちょっと錯覚を起こされて。若大将に憧れたせいもあって、僕が出たのが慶應だったので慶應に入られた方がかなりいらっしゃって。お会いする偉くなってる社長さんとかがね、「僕は若大将に憧れて慶應入ったんです」とかね、言ってくださる方がいっぱいいますよ。 |
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10年05月19日新設
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