「ラジオ深夜便」

  NHKラジオ(5月3日)

5月3日に、NHKラジオ第一で放送された、「ラジオ深夜便」に加山さんがゲスト出演され、「ラジオと私」というテーマでお話されました。第一部の内容をレポートします。

聞き手は須磨佳津江アナウンサーです。

「紺 屋 高 尾」

須磨)家族中でラジオがお好きだったんですか?

ほんとそうですよ。

須磨)四六時中点けていらしたんですか?

点けてましたね、一家団欒する八畳の和室があるんですよ、そこに行くとラジオがちゃんとあった。そこに行けば必ず聴けると。それこそ、一部屋にひとつずつっていうじゃないですからね、あとは防空壕にあるとか、そういう時代ですから。

須磨)よく昔のラジオの話をすると、棚の上にあって子どもは触れなかったっていう話が出るんですね。それはなかったですか?

なかったですね、届くところの棚の上にありましたね、

須磨)自分で点けたり消したり。

触れなかったですよ、四六時中鳴ってるのがいいかなとか。

須磨)いつも点いてる、そのときに聴いた音楽で覚えているのはありますか?ご両親様が好きでこれよく聴いてたというのは?

民謡が凄くお袋が好きなんですよ、民謡がかかっていると僕も耳につきますしね、あとね、誰が歌っているのか、エノケンさんだと思うんですけど、「紺屋高尾」の歌というのを凄い印象に残っているんですよ、なぜかっていうと、うちのお袋が良く歌うんですよね。ところが、流れてるのと歌詞が全然違うんですよ。替え歌歌っているのかと思って覚えちゃったんですけどね僕は。

須磨)覚えてらっしゃるんですか、それを。

これ資料をいただいたのがあるんですけど、「紺屋高尾」ってありましたよね、詞をみましたらね、どこにも載ってないなと思ったら、ず〜っと最後の方にね、「水に移りし、月の影、手にとれざると知りながらなんで諦められましょか」って変えちゃってるんですよ。「ああ、ぐっしょりと濡れてみたいな人の常」という詞がほんとでしょ。

須磨)あ、違うんですか!?

家のお袋が変えて♪「水に移りし、月の影、手にとれざると知りながらなんで諦められましょか」♪って変えちゃってるんですよ。その「諦められましょか」ってないんですよ。もしかしたら違うメロディーに違う詞を乗っけてたのかなっと。

須磨)そんなこともないでしょうけど。そっちの方がいいと思ったんでしょうね。

そりゃあ、わかりません。

須磨)この曲は全然知らなかったんですが、じゃあこれは流れてたんですか。それともお母様がお気に入りでしょっちゅう歌っていたとか。

多分、それで覚えてのをお袋は歌ってたんだと思うんですよ、それで耳についちゃったんで。この原曲を聴いたのは記憶にないですね。

須磨)じゃあ原曲をここで聴いていただこうと思います。エノケンさんお歌で「紺屋高尾」。

「紺屋高尾」が流れます。

浪花節ですよね、これ!?

須磨)浪花節ですよね、浪花節のメロディー?物語、「がたり」ですよね。

これは「語り」ですね、完全にね。

須磨)「さて、それからというものは」というのは、昔聞いたような気がします。

こんなところは全然覚えてないや。

須磨)お母様は、浪花節はお好きだったんですか?

お袋は好きですよ。よく聴いてましたね、浪花節を。相模太郎さんとかね♪あれがほんとの金でしょう!♪だとかいってね。

 

10年05月19日新設