歌の散歩道
(NHKラジオ第一 4月6日)       
加山さんが、出演されたラジオ番組でのトークをレポートしました。
お楽しみください。
 今日の加山さん  
司会)今日のスタジオも満面の笑顔の加山雄三さん、こんにちは。

こんにちは、お世話になります。

司会)今、忙しい全国ツアーの真っ最中なんです。

そうですねえ、お蔭様で、結構忙しいですねえ!

司会)満面の笑顔はいっぱい理由があって。まずは、先月の放送文化賞おめでとうございます。

ありがとうございます。身に余る光栄でございます。

司会)そしてこのスタジオ、結構しょっちゅういらっしてるんですよね。

そうなんですよ。4回ですけどもね、年に。深夜生放送やらせていただいておりますのでね。

司会)ですから、普段は真っ暗な外を見てらっしゃるんですが、今日は真正面の窓から。

そうですね、灯りだけしか見えなかったのが、今はもう全部見えてますから。ビルがもう全て見えますねえ。

司会)今日は都内の桜を見てきたんですって?

え、ずっとね、トンネルのようなところもあるんですよ。成城も結構桜が多いもんですから。急に咲いたなあと。

司会)一気に咲きましたよね。

咲きましたね。この間の、暴雨風の後で良かったなあと。その時きっと、つぼみが固くなってたんじゅあないですかね。暖かくなったぞ、行け〜!みたいな。ほんとに綺麗でした。

司会)相変わらず健康的に日焼けしてる加山さん、シャツが桜色です。紺のジャケットです。
さあ、一曲目は、ニューアルバム「若大将 湘南フォーエヴァー」に入っていて、現在全国ツアーでもかならず歌うこの曲、岩谷時子作詞、弾厚作作曲「夜空の星」

  

「夜空の星」  

司会)エレキギターもご自身で弾いている、原点の曲「夜空の星」、最初と最後でチェンバロみたいな音が聞こえてました。

そうですね、いうなればピアノの練習曲のつもりで作曲したんですよ。14歳の時に作りましてね。だから、今から60年ちょっとですね、もう61年ぐらい前になりますけれど。それを、後々B面が無いから何かないかという時に出して、それでアレンジが出来上がってきたら、エレキの曲になって返ってきた。
サビの部分は、全部書き換えましたけども。だから、最初のスタートと現在でも、そのまんまアレンジによっては歌える。
「こりゃあ、やっぱりメロディがいいのかなあ」なんて、ステージでは言ってますけ
どね。
 

 思い出の曲 

司会)そうした少年時代の原点が、湘南海岸であり、そこで聴いた様々な音楽で、音楽環境が良かったことがあって今日の加山さんですども、「思い出の曲」を一曲選んでいただきました。

やっぱりね、歌になったのは、一番大きいのはエルヴィス・プレスリーなんですね。その前にちょっとカントリーをやってましたけども、歌おうと思ったのは、エルヴィスなんですよね。格好良いなあって思ってね。ところが、非常に私はひねくれておりまして、A面は全部スキップしてB面ばっかり覚えると。

司会)なんでA面ダメなんですか?

A面は皆さん、日本語にして歌ってらっしゃった方が沢山いらっしゃったんです。

司会)日本語のロカビリーで歌ってたから!?それは嫌だと。

だから、僕はB面行こうと、B面ばっかり選んだんですね。それで、後々それを聴いててね、「あっ、これ誰が歌ってんだ」っていうこと言われてね、それがテレビ局にお勤めになった方と、今縁あって仕事一緒にしてるなんてことありますから、やっぱり不思議だなあと思いますけども。「トゥリー・トゥ・ミー・ナイス」という「ジェイルハウスロック」(監獄ロック)のB面でした。これを最初に覚えて、自分でものすごい好きだから乗り乗りで歌ってて、あるとき米軍キャンプにトラで行くことがあったんです。

司会)トラ?

トラというのはですね、本来出るバンドが出れなくなった、その代わりに行ってくれるか?と。行ったら受けたんですよ。カントリーとエルヴィス・プレスリーっていうのは、向こうの方にとっちゃあものすごいねえ。一応、英語がバリバリで。

司会)英語だから覚えたんですよね。

で、発音が良い!と。将校かなんかに褒められちゃいましたよ。それが図に乗る最初だったかもしれてないですが。

司会)その「監獄ロック」のB面、「トゥリー・トゥ・ミー・ナイス」。

  

トゥリー・トゥ・ミー・ナイス  

中 略  

「座・ロンリーハーツ親父バンド  

 
司会)さだまさしさんが、作詞なんですけども、加山さんの名曲「君といつまでも」のパロディを作ったっておっしゃいましたけど。

「海といつまででも」とかいうのを作ったんですよ、彼。

司会)「海といつまででも」!?

そいでね、歌手の名前が「ハヤマ ヨウゾウ」だって。(笑)ひどいことになって、台詞が入ってたり、メロディは「海 その愛」と「君といつまでも」の間みたいなんです。彼は天災ですね。

司会)面白い音楽交流ですね。

「澄ちゃん!」なんて言うとね、「宏美よ!」っていう。
デュエットなんです、岩崎宏美さんとの。
「いやあ、いいんだよ」なんて言うと、「良くないわよ!」って。

 
「君は今でも」 
司会)こうやって、どんどんどんどん、加山さんの音楽仲間の世界が広がりますが、今日の締めくくりは新曲です。これはNHKラジオ深夜便のために作ってくださいました。「君は今でも」。

作詞が秋元康さんですよ。ありがたいですね。

司会)これも曲が先に作ったんですね。

はい、そうです。作ったのが新幹線の中なんですね。大阪行く途中にね、なんとなく出てきて、紙に書いてしまっておいたのをあるとき引っ張りだした時に、ふと落っこったのが、その譜面だったんですよ。ピアノで弾いてみたら、
「これいいかもしんないな」って。出したら、即採用されてすぐ詩を書いていただいて出来上がったんです。

司会)実は加山さんはラジオ深夜便の時間が大変お好きで。

もうねえ、大ファンなんですよ。「ロマンチックコンサート」から始まりましてね、「日本の歌、心の歌」なんか胸が震えてきますね。

司会)ラジオを聴いていらっしゃる方も、加山さんも一緒に聴いていたんだと思うと、また、嬉しくなると思いますが。
その加山さんが曲を作ってくださいました「君は今でも」。

  

君は今でも  

  

 元気の秘訣 
司会)さあ、加山さん忙しいんだ、明日移動。

はい、「乗り打ち」で北海道です。
(劇場に「乗り」こんだ、その日に公演を「打ちます」という意味らしいです。
ただ、パチンコ業界では、別の意味になるらしいです。)

司会)明日行って、札幌でコンサート。コンサートツアーの真っ最中で。
来週、4月11日は?

誕生日です!

司会)おめでとうございます!

後期高齢者になります。

司会)75歳です、おめでとうございます!

ありがとうございます。

司会)格好良い高齢者ですよ。

いつの間にか。

司会)14日が神奈川、締めくくりが。

渋谷にあるホールで、二日間連続です。

司会)元気の秘訣をひとつどうぞ!

タバコを吸わない、酒飲まない、食べ方もあるかもしれないし。

司会)加山雄三さんの手形が、浅草公会堂に先月出来ました。
どうぞ皆さん見てください。

ありがとうございました。ごきげんよう!

 

2012年04月12日新設