厳しかった父 上原謙 | |||
三枝)お父さんの上原謙さんは。 あれはもう、僕と違います。あんな天下の二枚目のことは私はわかりません。あれは珍しいくらい良い男。でもね、家に来りゃ全然違うんです。厳しい、すぐに怒る。 三枝)怒りますのん?あんな優しげな。 そんなもん映画の中だけですわ。 |
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三枝)「愛染かつら」や言うといて? 怒鳴りつけて3回ぐらいぶん殴られました。バーンてね。 三枝)殴るには理由があるでしょ。 それが腑に落ちないから家出したんですよ。親父がね、二ケ月ぐらいロケでもって長いこと居なかったから、帰ってきたから、嬉しくってカバン背負って 三枝)セメント!? セメント。僕は魚釣りが好きで、池が欲しくって、庭のずっと端の方に穴掘って、砂と石混ぜて池作って、喜んでくれると思ったら、それを 三枝)しかしですよ、あの天下の二枚目、一本映画に出たらセメント何百キロと買えるんじゃないですか。 いや、それがね、(セメントが)無い時代だから。 |
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三枝)加山さんがそういうお父さんの元で育って、自分の子供に対してはちゃんと出来てるんですか? そりゃあもう、厳しくしてましたよ。 三枝)えらいいい加減じゃないですか。 ぶん殴った時は、でもね、平手ですから、子供に対しては。それからケツッペタ引っ叩きましたよ。げん骨でもってボカーンってやって傷つけるっていうのは、やらなかったです。 三枝)ははぁ、おにぎりで!? おにぎりでつられて・・・。 三枝)大スターの子供やと思えまへんな そんなん全然関係ないんですよ、家におったら。大スターというのは、商売で、外ではそういうことでしょうが、家は家で厳しい。経済情勢のこともあったし。 |
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2012年02月02日新設
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