Dreaming 若大将
 加山雄三 夢に向かって いま
 
(文化放送 6月5日)       

6月5日に文化放送(ラジオ)で放送された番組をリポートしました。
関東地区にお住まいのカヤマニアの方から番組情報をご提供いただきいました。ありがとうございました。

ご機嫌いかがですか?加山雄三でございます。

太田)文化放送アナウンサー、太田英明です。
3年ぶりの文化放送の特番ですが。

3年ぶりですか、なんか時の経つのは早い。
ついこの前のような気がしますね。

太田)ツアーファイナルが、加山雄三さんの77歳の喜寿の誕生日4月11日に文化村オーチャードホールで開催されました。盛大なバースデーパーティーでしたが。ステージを拝見してて加山さんの若々しさも信じられませんでしたが、お客さんの若々しさが感じられましたね。

みんなノリノリで観てもらってこっちも乗れるし、そういう雰囲気が全面的に出ていたから僕はものすごく嬉しかったですねえ。

●『加山雄三 LIVE in 日本武道館』について

太田)コンサートにさきがけて記者会見が開かれましたけど、改めて発表されたことを教えていただけますか?

喜寿のイベントとして誰もやったことがないことがあるんですよ。それは武道館で単独ライブ、最年長記録を更新する。

太田)イベントの核になるのが日本武道館最年長単独ライブ、これは8月23日、「加山雄三 LIVE IN 日本武道館」。
加山さんにとって日本武道館というのはどういうところですか?

一番最初に、あれは南太平洋の若大将だと思うんですが、柔道の試合のシーンを撮ったんです。
その時に観覧している
人たちが必要じゃないですか。エキストラとして大勢の人に集まってもらった。
ファンサービスとしてエレキを演奏したいと言ったら
許可が出たんです。
それでランチャーズと一緒に演奏した。そういう思い出が僕に個人的にもあるし、15周年、20周年、25周年という節目を大事にするという性格があって、その時に(武道館で)やってるんです。
本来ならば来年が節目(55周年)になるんですが、77(歳)というと1回しかないじゃないですか。相当すごい。7、7という並びを大事にしたいなと思って、じゃあやっぱり「武道館いこうや!」って。
基本的にあそこに出るのがステータスのようになっちゃってるんですね。
太田)前回50周年の時も最年長記録を作ったんですけども、楽しいステージでしたよね。

楽しいっていうか、あの時は本当に感謝の気持ちがいっぱい。
一緒にバンド組んでくれてね、レコーディングまでやってくれた。

ヤンチャーズって名前をつけましたが「座・ロンリーハーツ・親父バンド」という曲をさだまさし君が書いてくれた。それを南こうせつ君、谷村新司君、森山良子さん、ジ・アルフィーの3人、全部で7人の七福神が。

太田)8月23日の武道館ライブはどんな内容になるんですか?

これはやっぱり、自分の人生を振り返って、歩んできたその歴史みたいなものをファンの方々と同じように、その歴史を辿ってもらうというようなことを熱心に考えて。

随分作ってきましたからね、岩谷時子さんと組んで作ってきた曲が149曲もあるんですよ。ヒットした曲の中から選んで、それを年代ごとに。一番最初にヒットした曲というのは「恋は紅いバラ」、その「DEDICATED」というのが自分として映画の中で一番最初に歌った歌なんですよね。
そういった歴史を踏んでいくということが一つのテーマで。一緒に歩んできてくれたファンの人たちと自分はこういう人生を歩んできた、これからまだ生きていくという夢を持っている。それで「Dreamer」という曲も作ったんです。
人間の夢を叶えるように生きていこうやと。

誰もやれなかったことにチャレンジするわけですから、ぜひ皆さんね、武道館に来ていただけたらなあと。で、一緒にその時間を共有していただくというのがすごく意義がある。未来に向かって生きていこうという意気込みというか、そんなものも一緒に共有してもらたらなあと。
太田)曲を紹介していただけますか

「Dreamer 夢に向かっていま」加山雄三です。

「Dreamer 夢に向かっていま」♪

太田)4月9日にリリースされた「Dreamer 夢に向かっていま」をお届けいたしました。
どうしてにこんな若々しい曲が若々しい
ヴォーカルとともに?

音楽がほんと好きだから。時を超えてるサウンドの良さみたいなものをいつも考えて、こんな気持ちで聴いてもらえたら。たとえば音楽を聴いてホットしてもらえればと。そういう気持ちはいつも持ってるね。朝寝起きの時が一番良いんですよ。ひとりでにス〜ッとメロディ出てきて、これ良いかもしれないって、ギター取って録音録っちゃうんだよ。

●最大年齢差48歳の新ロックバンド
 「THE King ALL STARS」について
太田)加山雄三さん率いる
「THE King ALL STARS」どんなバンドですか?

どんなバンドっていうか、メンバーもすごいんですよ。僕は元々ロックが非常に好きだった。50年くらい前に作ったロックの自分の曲があるんです。

それをみんなが聴いてくれてね、「これって今風じゃないですか」って。で、彼らのアレンジで、今風のリズムでやったら「やっぱすげえ」ってことになって去年アラバキロックに出たわけ。僕は心がすごく燃えたっていうか、若い人たちのノリってすげえ良いなあと思ったね。歌も上手いし、練習で一丸となった時には、ちょっと違う空間が生まれるんだよね。

♪「未来の水平線」♪

若大将レストランやエコシップについてもお話されましたが、割愛させていただきました。

♪「光進丸」♪

●オールカバーアルバム
「MESSAGE 〜加山雄三 J-Standardを歌う〜」について
日本にはスタンダードと言われる名曲がいっぱいあると思うんですが、僕がいつもカラオケでしょっちゅう歌っていて良いなあと、ほんとに心から思える曲を選んで、これを残したいなあという気持ちから生まれたんですが、皆さん良く知ってるお馴染みの曲ばっかりですよ。

小林旭さんの「熱き心に」は、コマーシャルソングで出たときに、うちのかみさんのお姉さんから電話がかかってきて「今度の加山さんの新曲、良いわねえ」って。「あれ俺じゃないぞ、あんなに歌上手くないよ」って。というくらい僕の声に似てると思ったんです。
そしたら視聴者の皆さんもそう思った方がたくさんいらっしゃったみたいで。しばらくしたら、流れるたびにちゃんと下にテロップが入ったらしいです。
それだけやっぱり魅力的な人だなあと思って。

♪「熱き心に」♪

♪「また逢う日まで」♪

♪「青葉城恋歌」♪

●77歳からの出発

盛りだくさんで駆け足でご紹介いたしましたけれども、お分かりいただけましたでしょうか?とにかく今年の加山雄三というのはものすごい夢に向かって邁進するという年にしたいなあと思いまして、ラッキーセブンの年として頑張ります。

太田)77歳にして夢が生まれ続けているというのは?

人間、挫折寸前の苦しいことが無い人は居ないと思うんですよ。
そういう時に、絶対に超えられないハードルは無いはずだと。
神様は人間には超えられないハードルは与えない。
そう思って逃げないで受け止める。

そうするとそれを乗り越えるだけのエネルギーとかパワーを空からいただけるというかな、克服してくるとだんだん人間って強くなると思うんですね。だから、辛いことを乗り越えるっていうのが今生のテーマとなってくるんです。人間は思い通りに生きると思うんですね。
ほんとに
そうだと思うんですよ。

今アメリカに「引き寄せの法則」という本があって、メジャーなものの考え方をしているところには必ずメジャーな出来事とか友達や人々が寄ってくる。マイナーなこと、それからネガティブなことを考えるとそういう事象が寄ってくる。そして人もそうなってしまう。どんどん運気が下がってくる。

人間大事なのは、気力、夢、それを実現しようというパワーとか心ですね。それがすごく大切だなあと。毎日が新しいスタートです。それが今の僕としてはやってることです。

良く考えてみたら僕は好きなことばっかりやってるんだね。
歌が大好き、音楽が大好きそれは生涯親友と思ってる。それから絵画は小学校の時代から大好きだった、それが今個展を
やってる。
それができるようにするというのが思いなんですよね。
気持ち一つだと思うんですね。気力とかやる気とか元気とか”気”
というのは大切なものなんだと考えた時期がありました。そういうことで頑張らしていただきたいと。

今は出発なんです、77歳からの新しい出発、何年かかるかわからないけれど、夢を持ってコツコツと歩いていく。
僕は歌を歌うことが
すごい好きですから、それを聴いて幸せに思ってくれる人の顔を見て、幸せになってくれたら僕はそれが幸せなんですよね。
これが俺の
役割なのかなあと思ってます。

太田)武道館のライブで皆さんにお会いして皆さんにも元気と夢を・・。

その時間の空間を共有してもらいたいなあと思いますね。
やっぱり夢を持つのが最高だと思ってもらいたい。

それではごきげんよう。お相手は加山雄三でした。

文中のスナップは、
●「若大将50年 武道館コンサート」
●「77歳 喜寿コンサート」
●「ARABAKI ROCKFES'14 番組予告」から紹介しました。

  

2014年06月19日新設