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「トーク&サイン」14:00からのトークをレポートしました。トークは加山さんと宮本さんの対談形式で行われました。お楽しみください。 写真撮影は不可でしたので、TV番組からのスナップでお楽しみください。 |
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お客さんの大歓声に迎えられて加山さん登場 司会)よろしくお願いいたします。 こちらこそよろしくお願いいたします。 司会)まずは喜寿を迎えられましたことと、武道館最高年齢単独公演記録を塗り変えられました、おめでとうございます。 健康で迎えられたことが何より嬉しいのと、これだけ大勢の方に支えられたということに心から感謝いたします。皆さんの温かい心でまた、きょうを迎えられましたので、毎日が新しいスタートという生き方を再確認したところです。ありがとうございます。 司会)今回は「若大将EXPO」として都内各所でいろいろなイベントを開催されてまいりました。 |
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スタッフが非常に優秀な若いのがいっぱい集まってね、ちゃんと企画立ててくれてね。それを一つ一つこなしてってくれた。そして皆さんがほんとうに喜んでいただけるようなことが出来た!光進丸も無事にきょう帰りました。その船乗りがね、「いやあお客様がみんな喜んでましたよ」って言ってくれたんで。 | |||
ほんとうに喜んでいただけたと思いました。ありがとうございました。
司会)ほんとに私たちを楽しませてくださった「若大将EXPO」の最終章といたしましてこのトークショーを迎えるわけなんですけど、きょうはゲストとして宮本さんを・・・。 そうなんですよ、慶應の後輩でございましてね、僕よりはずっと優秀だと思いますんで。出てきてもらいたいと思います。宮本くん! 司会)しかいと、しかいで合わせて、やっかいなんです。 大爆笑の中、対談が始まりました。 |
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宮本)これがきょうの新聞なんですが。 こんなに大きく出たの?各紙!?へ〜え!? 宮本)昨日は午後4時から休憩を挟んで3時間ちょっとお一人で45曲お歌いになりました。すごいのは、ほぼ同じ数の曲をリハーサルでお歌いであります。 |
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声がね、出せば出すほど出てくるんですね。だから通し稽古というのは必ずやらないとダメなんで。結局は90曲ぐらい歌ってるんです。天性与えられた声帯というのが、丈夫に出来ているということは親に感謝するのと、それから環境だと思うですよ。海で育つと、みんな音を吸収されるからガキの頃から大きな声で話すことが、ある意味ではトレーニングになったのかなと思いますしねえ。自然のすぐ傍で育ったということで何もないということが、つまり環境というものが人間にとってとても大事だなあと思ってその与えられた条件に僕は非常に感謝に気持ちでいっぱいでね。関心、感動、感謝。 宮本)若大将が人生の・・・。 年齢なんて関係ないんだから。全然関係ないと思うよ。 |
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宮本)桑田佳祐さんが。 あれはぜんぜん知らなかったですよ!ほんとにやらせでも何でもない!まさかね、最初誰だかわからなかった。どっから来てんのか?「船長」って言ってるから船の誰かが花を持ってきて・・・。だけど「君といつまでも」の大事なところで演奏止めるかね。 |
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いきなり止めたから、僕がそこで皆さんに特別なご挨拶をしなきゃあいけないのかと、頭の中でグワーっとなった。ほんとに知らなかった! 宮本)すごい形相、「なんでだよ」って、怒ってましたもんね。 頭来ちゃって!? 宮本)状況を説明しますと、全部終わってアンコールがありまして「君といつまでも」を歌いだして、ワンコーラスが終わったら演奏陣が、みな止めたんですよ。そのときに「えっ!?」ってすごい顔になった。 間奏で「幸せだなあ」って、その時に僕はただ普通の「幸せだなあ」じゃなくて、こんなに大勢の方に祝っていただいたことに対して感謝してるって、自分で頭の中で考えてさあ言わなきゃいけないって思ってたらパッと止まって。なんで止まるんだよ!?すぐお礼を言いなさいというスタッフの魂胆だと思ったから、ワ〜ッと頭の中で考えて言おうとしたら「船長」って。何が船長だよ。 宮本)向かって右側から大きな花束を持って顔を隠してね。 どこから聞こえてんのかわからないんだ。キョロキョロキョロ、花が動いてるから。誰だよ?こうやって顔かくしてくるんだ。ちょっと見えただけで、まさか桑田? 宮本)桑田佳祐さんが来たんですよ。しかもご自分から来たいって仰ったんですって。 それが何よりも嬉しかったですね。僕の一番大きなコンサートというのは、彼のやった6万人コンサート。それに初めて呼んでいただいてね。40分間ぐらい僕のコーナーがあったんですよ。僕のコーナーと言いながらも彼が全部ギターを弾いてくれてコーラスまでつけてくれて、こんなに僕は感動したことはなかった。やっぱりあれは大物だなあとその時から思ってね。10万人でも集められる人なんで。今はそういう若い人がたくさん出てきてるけど、彼は先陣切ってやって未だにすごいからね。 |
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宮本)その桑田佳祐さんが加山さんを敬愛、尊敬申し上げて「君といつまでも」のセリフを桑田さんなりに「輝く太陽」と。「海よりも大きい存在です」という風に仰ってらした。
そうなんですよね、ほんとうに言ってくれましたね。もう足向けて寝られないね。 |
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いやあ、ほんとに良いやつだと思いますね。こういうこと言っちゃいけないけど、後輩だから言わせてもらうと。何が素晴らしいかというと、心が素晴らしいからあんなスケベな曲が出来ちゃうんだね。で、意外と照れ屋なんですよ。同じ茅ヶ崎で、彼が小さい時に僕が抱っこしたことあるらしいんですよ。彼も覚えてなきゃあ、僕も覚えてないんですけどね。うちのおやじと彼のお父さんがすごく仲良かったんですよね。お母さんが、僕が歌ってるときに後ろを押したらトコトコトコと歩いてきたから抱き上げたんですね。なんかムズムズしてるからそのまんま降ろしたら、戻ってった。それをお母さんがお父さんに言ったら、お父さんがうちのおやじに言った。「お前桑田佳祐って知ってるか?あんた抱っこしたことがあるんだよ。」「何!?」そんな話から伝わってきて。倒産したホテルで支配人やってて。桑田君はボーリングの選手になろうと思って。あそこで毎日(ボーリングを)練習をやってた。そのときに、うちのおやじが「ああ、良いフォームだ」って言ったって。 宮本)ご縁ですよね。。 ご縁なんてもんじゃないと思いますよ。僕が卒業した中学校のすぐ脇に彼の家があったんです。縁というものは、人間出会いというものは、ほんとになんか意味があるんでしょう。 |
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宮本)関心、感動、感謝。人生の3かん王を目指してらっしゃる。ですから昨日は「感謝」で。加山さんは他人が喜んでくれることをするのが自分の喜びであるとステージで仰ってました。 それが、なんか幸せだと思うんですよ。自分が歌を歌った。それを良いて言ってくれなかったら俺歌わないもんね。 |
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皆さんにほんとに喜んでいただけたということになると、トータル的に言えば、自分の人生のストーリーが流れていくわけじゃないですか。それの意味を感じていただけてみんなが拍手していただけたら、ああ喜んでもらえたんだと思うと幸せだなあと思うんですけど。 宮本)加山さんは昨日90曲近くお歌いになって、ふつうはヘロヘロになるんですよ。朝起きたらもうこの艶々。 嬉しくてさ、昨日は結構いろんな人から電話がかかってきて。メールもきたし。外国の人が居たんですよね。何回も観てるらしいんですけど。日本語がわからないんで通訳を連れてきてたんだそうですよ。その人を通して聞いたら「このステージは今まで観た中で最高だ」って言ってくれた。たった一人でやったことがすごい!前の時にはゲストがいっぱい居て、あなたはゲストと一緒にやったのは良いんだけど。ファンの人たちは一人で歌うのをすごく聞きたかったと思う。そういう外国人の人が居たんですよね。アメリカのフランク・シナトラとかペリー・コモさんとか、あんなにゲストをたくさん呼ぶのはTVのショーだけだ。ステージでは一人でやるんだ。それ言われたときに、やった〜!と思ったですね。 |
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宮本)木村っていう人でしょ? そう、そいつが無理難題を言ってくるんだよね。敬老の精神なんて、ないない! 宮本)まだ若造ですもんね。 うちのスタッフは一番若いのが21歳でしょ。その次が23歳。 |
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宮本)77歳が一番上でしょ。 みんな足したって俺の年齢にならない。彼らが考えるから内容が若々しいのが多くなってくると、俺はやっぱりそういうのやんなきゃあいけないわけ。「老いては子に従え」って、やってるうちに自分も若い若いと思いこむとその通りになってくるんですよ。それが大事だと思う。 司会)自分の周りに、若い人を何人か置いて。 それが、いっちばん良い。 司会)その人の言うことをちゃんと聞く! そう!聞く耳持たなくなったらそれが年齢(とし)だってこと。なんで聞く耳持たないんだっていったら、自分にそれだけの経験があるから、それで良いんだってなっちゃっう。いつでもフレクシビリティになってたら柔軟性があって、そうかあ、なぜそういう風に言うんだ?って。だから、物事に感心持たなきゃいけない。 司会)「関心」の「関」って、「関係」の「関」なんですね。 へ〜え、すごいなあ!の感心とは違う。そうじゃなくて関わるの方。だから「3かん王」の「かん」はひらがなで書いてるでしょ。 |
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宮本)昨日拝見してて思ったのは、ヒットしてた当時と同じ編曲じゃないですか。
良くわかったですね。僕がいつも感じてることの一つに、音楽というのはどんどん時代とともに変曲してくるんですよ。演歌聴いててね、あのイントロが良かったのになとか思うことあるんです。 |
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ラジオ深夜便聴いてるとそう思うことあるんです。だからオリジナルに出来るだけ近づけろと。オリジナルと同じサウンド出してれば、やっぱりそれを聴いてず〜っと永いこと聴いててくれた人の気持ちがそこへ戻るから。戻った時から一緒に時間を過ぎていけばそれが一番理想だと思ったんで、出来るだけその当時の音を再現する。新しいミュージッシャンはそれはわからないから大変ですよ。でもみんなオリジナルの音を聴いて、ああそうかって。そういうとこから始まったんで、たぶんそれを凄く良い音と感じていただけたたとは思います。良いところに気が付いたね。 宮本)ここは打ち合わせしてないんんですよ。 打ち合わせは要らないんです。この方は何やってたって良いコメントするんだから。時々うるさい時あるけど。だけどね、船でカラオケなんかやるとき、誰かの歌が始まるとね「昭和38年ナントカカントカ」ってやるんだよ。まるでNHKで仕事してるみたい。テレビ局に戻っちゃったみたいな気持ちになる。誰にでもそうやって言ってくれる。自分で歌うのは森進一さんが上手い。 宮本)♪だめよ〜だめだめ辛いのと〜♪ ほんとにいろんな人がやる、竹中直人君もそう。この人一番似てるよね。 宮本)昨日改めて感じたことは、熱唱されてる加山さんが汗ひとつかいてない。顔にはかかない、これはプロの技だと思う。 そうなのかな?昔から言われてましたけどね。映画俳優は、身体は汗かいても顔に汗かくなって。とくに時代劇やってて汗かくと、お前はダメだって。黒澤さん厳しいですからねえ。 宮本)あの弾厚作サウンドに、ジャズ、ボサノバ。それを先見の明として取り込んでらっしゃるでしょ。それが斬新だったでしょ。 そうだと思いますね。影響を受けたのはブラジルへね、ロケで行ったときに、小さな子供からリズムを、箱をたたいてやってるのね。小さいころからリズムがしみ込んでる。だから音がなっただけで、全体が一つになれる。こういうリズム感というのは国民性から生まれる。戻ったときに日本人でも作れないことはないって作ったんだけど。ボサノバ系のコードは複雑なコードが多いんですよ。そういうの興味があって。ビートルズのコードも非常に面白い。いろいろ参考にして、参考というか、好きでね。真似してみたりして。というのがとても大事だと思うんですよ。 |
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宮本)雄一さんは非常に好奇心旺盛な人でしたよね。田沼雄一さんを演じた加山雄三さんご自身が、好奇心旺盛で小さい時からいろんなことに興味を持ってらっしゃった。
何もないところだったんで。出会いもすごく面白い出会いがたくさんありましたからね。 |
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慶應に入れたときに本屋で、「空飛ぶ円盤実見記」という本があったんです。なんだこりゃあと思って。空飛ぶ円盤というのは今でいうUFOのことですけど、それを実際に見たという実見記、ジョージ・アダムスキーが書いたんですがそれを買って読んだらば、反重力機関というのがあって・・・。重力遮断装置というのがあって。 宮本)ちょっとこれ難しくなってきましたね。 全然難しくないですよ。飛行原理は重力に反発して飛ぶんですよ。磁石はさ、NとSはくっつくけど、NとN同士だと反発して浮くでしょう。それはリニアモーターカーの原理ですよね。重力にはどうして斥力がないんだろうと思ったところから興味を持っちゃって、基礎物理から始まって結局量子力学まで行っちゃって。現代物理学も全部いろんな本読んで難しいけども。一つ公式を覚えて、英語の単語と同じようなもんでね。「あ、この公式だ」と、分かった時に喜びに変わって。人生で辛いことが多いと、宇宙のこと考えるということをしてて、精神的にバランスが良くなる。それがね、俺は救いになったということで、メッチャクチャ宇宙のことを考えるのが、自然を愛することの原点になってて、それで俺はすごく救われたんですよ。 宮本)数字見てもね、人格があるわけでもなしね。数字でしょ? そんなに難しくないですよ。記号が多いんですよ。その記号がどういう意味なのかわかると・・・。 宮本)加山さんの頭の中は、科学的なことが構築されているという。それも小さいころから、それを直感ではなくて物事をちゃんと押さえながら・・・。 ああ褒めてくれるね、良いなあ。 宮本)ゆうゆう散歩で出てくるんですよ。昨日今日勉強したんじゃない、ちゃんとわかってらっしゃるというのが。 すいませんね、悪い癖でね、つい自慢したくなっちゃうんです。自慢してるつもりじゃないんだけど。やっぱ知ってることが出てくると嬉しくなっちゃうんだよんね。専門家が説明しなくちゃいけないんだけど、こっちが言っちゃう。良くご存知ですねって終わっちゃう。またやっちゃったよ、なんてね。心の中で反省ですよ。 |
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宮本)それで昨日のコンサートの最後に「FINAL」と。 「9月から来年の7月にかけて47都道府県を全部回ります。それをもってファイナル」と、えっ、加山雄三さん引退するのかな!?と、中には心配に思ってる方がいらっしゃると思うんです。 ツアーは、ファイナル。 |
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ツアーというのは、ずっと続けてやるのがツアー。そのコンサートツアーはもうやりません。だからと言って歌をやめるわけじゃないんです。 女性客)そんなことない!。 それは来てくれる人のお話であって。来ない人はいるんですよ。○▽☆×なかなかきびぃしいんだよぉ。(ズーズー弁で理解不能) |
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宮本)これからの夢をお願いします。 はい、何度も言ってますが、80歳で世界の七つの海を回ること。その船を今設計図を書いてます。再生可能エネルギーだけで走る船。燃料を一切使わない。風力、太陽光と燃料電池の3つの方法で。水素は電気が止まっているときに、海水から淡水にして電気分解すれば採れます。水素は入れ物が難しいの。水素原子は世の中で一番小さい原子で漏れちゃう。漏れないのはカーボンファイバー。その外を高圧に耐えるチタン合金にして保存すれば・・・。いろんなこと勉強してそれが楽しいし。工学部行きたかったけど成績が足りなくて法学部に。 宮本)アホウガクブ!? 面白いんんだよね。慶應の若いやつに法学部卒だっていうと、僕らは最低だと思ってるんだけど、あ〜あ流石だあって。今は法学部トップですよって。 宮本)そうですよ。加山さんが育ててくれたんですよ。 だってさ、あほうがくぶ、おせいじがっかってさ。けいおうみじゅく大学ってさ。 宮本)そこをお出になった歌手の方が、俳優の方が水素についてこれだけお話になる、偉い! 俺が話したことは、みんなわかってる。宮本さんだけわからない。 宮本)加山さんは昨日のコンサートの中で。「若大将」になるために自分は生まれてきたんだと。そういう風に仰ってました。 大歓声の中、対談は終了となりました。 |
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2014年09月05日新設
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