大沢悠里のゆうゆうワイド その2
(TBSラジオ 2月15日)

平日午前中のラジオ番組に生出演され、1時間近くお話されました。
その内容を、録音も交えてレポートしました。今回はその2です。

MC  大沢悠里  アシスタント 西村ちえこ 

 

大沢)若大将シリーズの撮影でも危ない思いしたんでしょうね?

ニュージーランドの若大将の時に、マウントクックにタスマン氷河(注1)があるんですけど、氷河はなだらかで雪が綺麗に積もってるので、その氷河の上を滑ろうと。
セスナで上がっていってランディングして。まあそこを滑るのは良いんですよ。コンモリとした山のてっぺんから滑ろと、監督が言うわけですよ。そこでヘリコプターであがって、滑っているのをヘリコプターのカメラで追っかけて撮る。ヘリコプターから見ると筋が何本も入っているんですよ。クレパスの上に雪が積もっているんだと思ったんですね。着陸していきなり本番って言うから、ちょっと待って今様子見るからって。
「足跡あんまり付けるな!」とか言われながら。ちょっと凹んだところをストックで突いたらドォ〜っと落っこって。中見たらクレパスで。下の方が広くなってて、これ落っこったら即死だなと。クレバスに直角に行ったら大丈夫だなと。で、一緒に居たのが江原さん。女性の代わりに吹き替えで滑る。
「並んで行こうぜ!」って言ったら、
「俺はヤダよ、お前の後ろを付いていくよ。お前が落っこったら俺は止まるから」って言うの。
(中略 注2)

ちょっと怖かったですけども。後から付いてきた彼が
「お前の行ったあと、穴ができてるんだよな、俺は死ぬ思いで滑ってきた」って。
映画を見たらちゃんと直角に通ってるというのがわかると思います。まあるくなってるから良く見えないんですよ。
(映画のラストシーン)

加山さんと西村さん

大沢)良くやりますよね。

反対側に降りて行って見たら、千尋の谷
(せんじんのたに)になってるんですよ。最後にヘリコプターで回ったら、我々が居たところは何十メーターって外へ出てるんですよ。

西村)雪のひさしですよね。

下が何も無い。断崖絶壁なんですよ。
雪ごと落っこったら、
♪ハイそれまで〜よ♪ですよ。
そういう馬鹿なことやってたですね。

 

 

 

大沢)そこで死んだら大変だもんね。

今(ここに)居ません。子供も孫も居ません。

(以前出演された「ごきげんよう」でお話された映像をお楽しみください)

大沢)まだ怖い事いっぱいあったでしょ?

台風の中、1時間半で帰れるところ8時間半もかかったことがありました。波の高さが7mぐらいだったと思うんですが、風速35mぐらいまで行ってたと思います。
それでも無事に帰ってこれたんで良かったなと思ってますけど。
大島の波浮の港から昼の2時頃出港したのに、着いたの夜の10時でしたからね。
(最初)乗ってたお客様が
「すぐに下してください、帰らなくて良いです」って。
降りていただいて仲間だけで出たんです。(台風の)中心はユックリ夕方宮古島と八丈島の間を通るという予報だったんです。我々出た時に中心がそこを通っていたんです。すぐ傍だったんです。一番台風が強いところなんですね。横からの波がそんなでもないかなって思ってたんですが、とんでもないですよ。あっちこっちから来るんです。

大沢)そのころはまだ台風情報って詳しくないんだね。

ちゃんと取ってたつもりなんですね。(台風の)速さなんてわからなかったんですね。

そういうやってみなきゃわからいという人生みたいなことをずっとやってきて、悪運
強いというか、お守りいただいて本当にありがたい、ありがとうございますですね。

大沢)関心、感動、感謝ですね。

毎日天に向かって手を合わせています。朝も夜も。

大沢)人生の3カン王、覚えましたよ。

ありがとうございます。「ゆうゆう散歩」というのをやってましたから。
これ「ゆうゆうワイド」ですからね。共通点があって嬉しいですよ。

(注1)番組では、加山さんは
   「マウントクックにメンデンホール氷河があるんですけど」と仰っておられ
    ますが、これは加山さんの勘違いで、正しくはタスマン氷河です。

(注2)番組ではこの後加山さんは「監督が古澤憲吾さん。あの人はパラシュート
    部隊だったんですよ。飛行機で飛び降りてばかりいるから平気なんです。
    だから行け〜!てなもんだ。」と仰っておられますが、これは加山さんの
    勘違いで、監督は福田 純さんでした。福田監督はこのロケについてお話
    されています。こちらからどうぞ!

ここまでの内容を音源でお楽しみください。配信は終了しました。

大沢)加山さんのこりゃあ好きだっていう食べ物は何ですか?

食べ物・・・、肉。

大沢)これは嫌いなものっていうのは?

ホヤ。臭いんだから。

大沢)ホヤ?私好きだよぉ。ちょっとショッパイのが旨いじゃない。クサヤもダメ?

ダメです。誰かが
「クサヤの干物もらってきました」って、船に持ってきた時に
「デッキから部屋の中へ入れるな!」って。船員に
「これ、捨てろ」って言ったら。
「もったいないですよ」
「袋に入れてぶら下げておけ!」って。

大沢)納豆は?

納豆は大丈夫ですよ。あれはいろんなものを入れて美味しいですよ。

大沢)人を喜ばせるために生きてきたって。

はい。何が自分の役割か。何のためにこの世に生まれてきたのか。さんざん考えたんですけども、やっぱり人さまが喜んでくれることが私の幸せなんだと気が付いた時から、ステージでやることがとっても楽しいしね。
皆さんがものすごく燃えるじゃないですか。そうするとこっちまで燃える。相乗効果でウワっとなるのが堪らないですね。喜んでいただけたら最高。

大沢)2,3年前、観に行った時もね。

西村)すごいですよ、みんな熱狂的で、結構年齢層が広いですよね。親子、おばあちゃん、3代くらい一緒に行って。

加山さん

 

 

 

若い子は7歳から上は90何歳まで。

大沢)日本武道館、6回もやったの?

はい、そうですね。もっとやってるかもしれない。一番最初にやったのが僕ですから。

大沢)ビートルズ以来とか?

翌年です。最初、武道館がダメだって言ったんです。
「ここは武道をするところだから。音楽なんてとんでもない」と言ってたそうですよ。「お客様からお金をもらうんじゃなくて撮影のために来てくださった方にお礼のつもりで歌いたいんだから歌わせてください」って言ったら、しばらく考えて
「だったら良いだろう」って。

西村)ランチャーズと一緒に?

そうです。それからオーケストラも入りました。

大沢)人を喜ばせるというのは健康じゃなきゃいけないし。
   モチベーション、気力が大事ですね?

気力ですね。人間思い通りに生きると思うんですよ。それから引き寄せの法則というのがあって、日本では「類は友を呼ぶ」ですよね。ポジティブな人にはポジティブな人が
集まってポジティブな仕事が来る。ネガティブになるとネガティブが集まってダメになってっちゃうと。思い通りなんですね、これ。
落語にもあるじゃないですか。
「人生思い通りですね、師匠」って言ったら
「人生思い通りに行くか?」
「師匠思い通りに行ってないんですか?」
「思い通りに行ってねえよ、だから思い通りに行かないんだよ」
「それって思い通りでしょ?」。

大沢)ああなるほど!

良く考えてみたらその通りだなと。人間は気力で頑張るというのは、苦しみを乗り越えることが大切で。誰にでも苦しさってある。乗り越えなきゃいけない試練てある。
それは神から試されている。おばあちゃんが良く言ってたんですよ。
「神様なんて居やあしねえよ」って僕が言うと
「そう思ってりゃあ良いよ、でも、いつか何かわからないけど、力与えられたなと思う時が来るからさ」と。そういうことを教わったですね。

大沢)加山さんも人生の中でいろんな苦境に立ったこと、金銭的なこととかね。
   大借金被っちゃって。

いやぁものすごくありましたよ。それも身から出た錆で自分が招いたことと思って。
逃げないでそれを受け止めて、土下座してでもクリアーしていこうと。全力投球する。
それが大切だと。逃げたらそれで終わりですよ。それを受け止めて何とか乗り越えると自分の身に付くんですよね。

大沢)これはね、やっぱり船乗って荒波の中、出て行く。
   人生はよく例えられるけどホントそうなのね。

そうなんですよ。人生と航海とは良く似てます。

大沢)新しい船出って言うけど、順風満帆ではないから。

そうです、逆風満帆なんていうのもあったりね、大変ですよ。
大時化(しけ)に遭ったり。

大沢)大時化に遭ったり、エンジントラブルで千葉沖を流されたとか、小さい時
   そういう経験が今をね。

一つ一つそれをクリアーするために努力を惜しまないというか。なんか今の若い人たちは結論をさきに出しちゃう。そういう習性がある。テレビでこうやったら、こうなるってみせすぎる。どうせやったって結果こうだろうって。
とんでもない!!やってみなきゃわかんないし、自分がもしそれをやった時はどうなるかなんてのは絶対わからない。だから一生懸命になってやってみよう。
起業家っていうのは、みんなそうやって成功してるんじゃないですか。

大沢)若いなあと思うのは、こうやってスタジオで話しているときの声がビンビン
   くるんだ。

あっそうですか、すいません。

大沢)すいませんじゃない。それがね違うんですよ。肉声が。

西村)声量がありますよね。

大沢)King ALL STARSというのはみんな若い人ばかり?

一番若いのが48歳年下です。
それだけ年の差があるバンドのメンバー、相当若いですよ。去年メジャーデビュー。

大沢)どういうような曲を?

ロック系です。若いころロックが好きで。やりたくてしょうがなかったんですが、
途中から「幸せだなあ」ってなって。そっちの方向になっちゃったんで。

大沢)そのころロックっていう言葉ありました?

あったですよ、もちろん。もう一回やってみたいなと。集まってくれたんです。
すごいですよ、このメンバー。

西村)ロックフェスティバルも出てらっしゃるんですよね。

一昨々年から出たんですけど、一昨年のARABAKIから本格的にですね。

大沢)若い人と一緒にやるというのは大事ね。

絶対大事ですね。特に年を取ったら若い人とどんどん付き合った方が良い。
それが一番大事なことですね。うちの会社の平均年齢30歳ちょっとですから。
話の内容も若いですから。その中に入って行けるよう努力しないと。

大沢)普通はそういう中へ入って演奏を聴いたらうるさいというけど。

今の若者はノリが良いんですよ。リズム感がものすごく良いから。
自分も刺激される。それがすっごい嬉しいですね。

大沢)きょうホントに朝早くから嬉しかったですよ。

僕だって嬉しいですよ。4年ぶりですからね。中々呼んでいただけないんだもん。

大沢)加山雄三さん、ありがとうございました。

ありがとうございました。どうぞお元気で頑張ってください。

ここまでの内容を音源でお楽しみください。配信は終了しました。

2016年03月24日新設