とくダネ
 (フジテレビ 9月21日)

今回報道された番組の中では、一番長く14分余の時間をかけて
報道していました。文春の記事の内容や事務所のコメントに
ついて一番
丁寧に説明されていたと感じました。

後半部では小倉アナやコメンテーターの意見が述べられています。

菊川)若大将で知られる歌手の加山雄三さんにゴーストライター疑惑が浮上しました。
   加山さんはこれに反論。その真相は?

 

ナレ女)今朝から、電車内などに吊られている週刊文春の広告。そこに書かれている記事の
    見出しに。

ナレ男)若大将、加山雄三にゴーストライターがいた!

ナレ女)日本を代表する歌手、加山雄三さん79歳。彼が作った歌詞にゴーストライターが
    いたと報じているのだ。

    ゴーストライターと言えば、佐村河内守氏の騒動が思い浮かびイメージの良くない
    ことが。つまり余り穏やかではない事態となっているのだ。

    1960年代、「若大将シリーズ」で人気を博した加山さん。俳優だけでなく作詞作曲も
    てがけるシンガーソングライターとしても活躍。これまで弾厚作というペンネームで
    数々の名曲を世に送り出してきた。

ナレ女)そんな加山さんにゴーストライターがいたと
    いう記事。これはどうゆうことなのか?
    週刊文春によると、疑惑のきっかけは今年5月
    アメリカ人作詞家 マイケル・ルノー氏から
    届いた通告書だった。

ナレ男)英語作詞を担当したルノー氏に当時の業界の
    標準に沿った報酬を支払うように。!

ナレ女)通告書の内容は過去にゴーストライターとして
    作詞した曲について加山さん側に報酬を支払え

      というもの。

    記事にはルノー氏が加山さんのゴーストライターだと主張する根拠も書かれている。
    通告書の内容は過去にゴーストライターとして作詞した曲について加山さん側に報酬を
    支払えというもの。記事にはルノー氏が加山さんのゴーストライターだと主張する根拠
    も書かれている。

    若大将シリーズの劇中で歌った曲「DEDICATED」を含め60年代に発表した初期の11曲、
    さらに去年7月13人のミュージシャンと結成したTHE King ALL STARSの曲として

       発表した「I Simple Say」。およそ50年前の曲と去年の曲、合わせて12曲の英語の
    作詞にルノー氏がゴーストライターとして関わっていたというのだ。

    いったいルノー氏とはどんな人物なのか。記事によるとルノー氏は加山さんの妹の元夫、
    元アメリカ軍の兵士だという。いつから作詞を請け負ったかは定かではないが妹が離婚
    した後も加山さんとの関係は続いたという。

    突如、報じられた若大将、加山さんのゴーストライター疑惑。昨日、加山さんの所属
    事務所はFAXでコメントを発表。週刊文春の記事にこう反論した。

ナレ男)この記事はゴーストライターという表現を
    強調し事実の一部を粉飾して書かれたもので
    あります

ナレ女)では、事実の一部を粉飾されていると反論
    した加山さん。さらにコメントの中では

ナレ男)ルノー氏に英語の表現として正しいか?
    聞いたわけです。それでここはこの方が
    いいよとか修正してもらう立場、だから彼が
    ゴーストライターなんて言葉はどこから出た
    んですかね。

 

ナレ女)加山さんは、あくまで英語の表現を直してもらっただけでゴーストライターではないと
    主張。食い違う両者の言い分。真相はどこにあるのだろうか?

 

小倉)加山さんは日本のシンガーソングライターの
   はしりなんですけど、確かに作曲は多いん
   ですよね。作詞は岩谷時子さん始めいろんな
   人が書いてて。
   英語に関して今回、そのゴーストライター
   なんていう書かれ方をして、加山さん心外だと
   思うんだけど。加山さん英語が堪能な方で
   スタンダードを歌ったアルバムなんか素晴ら
   しいですよね。
   そういうことが本当に加山さんにあったのか、
   あったとしても補作程度だったんじゃない
   のかと思うんだけどね。

平野)そうですね、その辺がどこがどういうことでゴーストライターっていう言葉が出てきた
   のか、ということなんですけれども。元妹さんのご主人ということですと、一時は家族
   と言うことで非常に親しい関係にあったということになりますよね。

   この男性について、マイケル・ルノーさんなんですが、とくダネでいろいろ調べたん
   ですが、どういう作詞をしている人なのか、ちょっと調べた限りでは出てこないんです
   よね。代表作と言うものも見当たらないことなので。作詞家としてどの程度活躍されて
   いるのかは今の段階ではわからない方なんです。そのマイケルさんが主張しているのが
   1960年代の11曲に関してと去年作った1曲合わせて12曲なんですが60年代と言うと加山
   さんが若大将シリーズで絶頂期の頃なんですよね。

   1966年2月にアルバムを出しているんですが、
   このアルバムに入っている3曲、一番上に
   書いてあります「恋は紅いバラ」、これが
   弾厚作の作詞作曲の初めての作品だったと
   いうことなんですが、これを英語化した曲
   なんですね。
(注1)。6月にはシングルの
   ブーメランベイビー そして1967年12月には
   アルバムに4曲ほど入っているこの英語の曲
   これがゴーストライターだということを主張
   されているんです。
   一方加山さんの方は、英語の表現として正しい
   かルノーさんが修正してくれたんだと。

 

   みてもらっただけなんですよということを語ってます。
   そしてそのあとも少しみてみましょう。

   1968年の5月のシングル、9月のアルバム1曲、そして69年8月のアルバム1曲、この
   3曲、これに対しても加山さんは英語の表現として正しいかどうかをみてもらっただけ
   だということの主張です。
   ただ、1曲違っていまして去年のミニアルバム I Simple Say この曲なんです

    けども加山さんがまたグループを結成して新たに曲を出すという時には、実はルノーさん
   に詩を頼んで送ってもらったとその足りない部分を加山さんも付け足しているのでこれは
   私が書いたものだと。それなので共同著作ということで現在申請中なんですということを
   語ってらっしゃいます。

   実はこの曲に関しては、週刊文春でこんな風に報じているんですけど、やりとりがあった
   ということなんですね。去年の10月に加山さんがルノーさんに電話をしまして、君は
   これまでと同じように僕のゴーストライターでいてくれないといけないんだという文言を
   留守番電話に残しているという、その音声を入手しているということなんですよ。これに
   対して加山さんは取材を受けているんですが、その時、私は一切言っておりません。
   とっさにそういう表現をすると分かりやすいかなということと彼を立ててあげようじゃ
   ないかということで、ま、このゴーストライター、まったくそれはこういうことであって
   本来のゴーストライターという意味で使っているじゃないんだという主張をされている
   んですが

小倉)あのI Simple Say以外は50年も前の曲じゃ
   ないですか、本当に絶頂期、売れに売れた曲
   ですよね。お金のことを言うんだったら、深澤
   さんその頃当然言ってこないとおかしいって
   感じしません?。

深澤)そうですよね。法理的にどうかわかりません
   けど時効とかもあるんじゃないかと思いますし
   多分ルノー氏は確かにI Simple Sayについて
   は、もしかしたら共同著作であることを事前に
   おっしゃらなかったというようなトラブルは
   あったのかも知れないんですけれども。

 

   ついでにそういえばということで、少しでもというふうに騒ぎを大きくしようとして
   しまったところはあると思うので加山さんの答えもそれとこれを合わせてお答をされた
   方がいいのかなと思いますけどもね。

小倉)やっぱり見出しでドカーンとやられると影響力はものすごく大きいですからね。

平野)そうなんですよ、加山さんが昨日、さっそくなんですが事務所からコメントを出して
   いるんですね。最後の部分に注目してみたいと思うんですけども、こちらになります。

   加山さんは、記事の末尾に、この記事がゴーストライターがいたなんて言ったならば
   もうそれまでよと。すべてが終わっちゃいますからねという風に言ったとあるんです

     けれども。これはゴーストライターという言葉が一人歩きするとアーティストとして
   大きく傷がつくと言ったものを、週刊文春が恣意的に掲載したものですということで、
   そのゴーストライターという言葉だけが一人歩きしてしまうと困るんだよということを
   おっしゃっているわけです。確かにこういう週刊誌、中づりなどは見出しで買うか、
   買わないかというところが私たちあるんですが実際見てみますとやっぱり中づりに
   ゴーストライターが居たとかあります。この言葉を見たときに一般の方たちはどういう
   風に感じるか、見出しにインパクトがあるから買う、やっぱり買ってしまう。中身を
   見るまでは買わないよという方、それから見出しを話のネタにしますということなので、
   やっぱりある意味、イメージとしては悪い方向に行く可能性もかなりあるかなという
   気はしますよね。

小倉)見出しというのは、デーブ、いかに人目を
   引くか、それで売れるかという勝負だから、
   こういうことになるのかねえ。

デーブ)僕も週刊誌大好きでよく見るんですけど。
    ただ見出し書く人だいたい別な人で、達人が
    いるんですよね。戦闘的な見出しが得意な人。
    実際に記事を書く人あるいは取材した人は
    また別な人なので、そこまで本当に思って
    いるかどうか、いつも疑問があるんですよね。
    そのギャップがあるわけですよね。

    一方、本人が本当にゴーストライターと表現使うとは考えにくいと思うんですよね。
    自分でも時々相談されて、このニュアンスいいですか?英語的にはと。あくまでも
    協力してるからということだけで、ビジネスとしてやってる人は予めそういった約束
    したりしてますからね実際に。加山さん本当に英語は堪能ですが、歌詞と言うものは
    印刷されたり著作権の申請もありますから間違いとか入れたくないんですよ。当然
    誰かに確認しますよね。途中でどこかで相手側に不満が生まれたということですが、
    まだまだこれで加山さん、えっゴーストライター居たの?というのはとてもじゃない
    けど飛躍もいいとこだと思いますね。

(注1)

(でんでんの知ったかぶり)

”一番上に書いてあります「恋は紅いバラ」、これが弾厚作の作詞作曲の初めての作品
 だったということなんですが、これを英語化した曲なんですね。”と説明されていますが

「恋は紅いバラ」を英語化したのではなく、「デディケイテッド」を日本語作詞で発表した
 という表現が正しいと思います。

 

終わり

 

後半部分を期間限定で動画でご紹介します。

下からどうぞ!
(動画配信終了しました)

2015年10月01日新設