The Vocalist 〜音楽に恋して〜
 (TBSチャンネル 2016年3月)

3月にスカパーのTBSチャンネルで放送された番組をリポートしました。

1時間の枠の中で、CMを挟まず13曲の楽曲とトーク満載の58分の
素敵な時間でした。

MCは長峰由紀アナウンサーです。

 
 トーク(その1)

番組は、THE King ALL STARSをバックにした加山さんの曲から
スタートしました。  

○SWEETEST OF ALL
○夜空の星
○蒼い星くず
○夕陽は赤く
○夜空を仰いで

長峰)きょうのゲストは進み続けるスー
   パースター、
   永遠の若大将、加山雄三さんです。
   ようこそいらっしゃいました。

よろしくお願いします。

長峰)オープニングからパワフルなステ
   ージを見せてもらいました。
   去年
デビューから55周年を迎えら
   れた・・・。

 

 

 

 

 

そうですね、今年の4月いっぱいで55周年が終わるということです。

長峰)でも、そんなこととても信じられないエネルギーというか・・・。

いや、皆さん生まれてない人ばっかりでしょうから。

長峰)きょうも1曲目は英語の歌詞で、作詞作曲が加山雄三さんで。
   ノリノリのロックでした。

本当はロック大好き人間で、その方向に行きたかったんですよ。でも当時は
「英語なんか、ダメ!ダメ!ダメ!日本語!日本語!日本語!」って。恥ずかしい
ような日本語じゃ歌えないよなと思ってたんですけど、映画の中で日本語で歌うの
に、自分で作詞したのを日本語に訳せって言われて、訳していただいた、その出会
いが岩谷時子さんで。「DEDICATED」という英語の曲だったのが訳詞されて「恋は
紅いバラ」というのになって、大ヒットしちゃったんですね。

長峰)♪ アイラブユ〜、イエスアイドゥ〜♪。

良くご存じで。売れちゃったんで、そっちの線になっちゃったんですよ。ロックの系統で行きたいと思ってたのに全然路線が違っちゃって、やっとこの頃、どうしても、もう一回やりたいなあと思ったらいいメンバーが集まってくれたんですよ。

長峰)THE King ALL STARS。

ロック界ではものすごい連中なんですよ。バンドのリーダークラスが集まってくれて。50年経ってる人はちょっとわからないかもしれないけれど。

長峰)そんなことはないと思います。その方々と出会ってロックをやろうと思った。

50年前の曲を聴いてもらったらね、
「これ50年前の曲?今使えますよ」
そうだろう?だからやろうよって。

長峰)そんな風に言われてどうでした?

嬉しいですよ、やっぱり!
音楽に世代がない、時代がない、年齢が
ない、国境がないっておんなじ。
いいやつらだなって。

 

 

 

長峰)素晴らしい出会いでしたね。

すごい出会いでしたね。アラバキロック
フェスへ出させてもらっちゃって、若い
人に結構受けちゃったんですね。

長峰)どんな反応でした?加山雄三さん
   というのは皆さんご存知だと思う
   んですけど。

 

 

 

 

 

加山雄三だというのがわからなくても、「THE King ALL STARS」って、なんだ
べって見に来て曲が良ければいい、そういう感じでしょ。ノリが良ければいい、いい音ならいい。そういう感じなの。それで気を良くしてまたフジロックとかね9か所フェスを回った。オーディエンスがみんなノリがいいじゃないですか。最初にやりたかったことを今頃、あのメンバーのおかげで夢が叶っている。嬉しいなあ。

長峰)一番最初にロックを知ったのは?

エルヴィス・プレスリーでね。
高校2年かな。

長峰)ご両親の影響でクラシックは身に
   ついていた?

親父はクラシックのレコードばかり集めて
ました。それを良く聴いてたというのは
恵まれた環境ですよ。

 

 

 

 

 

長峰)それでロックと出会ってロックをしたいと思いつつもそうはいかなかった?

こっち系でいっちゃったんで。恥ずかしいというか、なんべん歌っても照れくさくて
しょうがないんだけど、やっぱりヒットした曲は(歌わなければ)。

長峰)きょうも恥ずかしいんですか?

恥ずかしいんじゃなくて照れくさいの。

長峰)音楽の原点は?

原点はクラシック、作曲の時のコード進行は自然に進んでいくようになったんだけど、歌を歌いたいと思ったのはやっぱりエルヴィス・プレスリーの影響ですね。

長峰)どんなところが良かったんでしょうか?

ノリがいいのと彼はゴスペルをやってた。非常に不思議な魅力を、彼独特のクセが
あって、英語もちょっと訛ってるでしょ、それがすっげえいいなと思った。

エルヴィス・プレスリーの曲、3曲加山さんが歌われました。  

○Blue Moon Of Kentacky
○Blue Suede Shoes
○Boomerang Baby

長峰)お二人での作品の作り方をお聞きし
   たいんですけど、曲が先ですか?

ほとんどの場合曲先なんです。

長峰)曲が出来て岩谷さんに・・・

渡すんです。(曲の)とおりに詩を入れてくれて早いものだと翌日出来ますよ。
遅くても3,4日で書いてきてくださったですからね。ああこの方は天才だと思ってました。

 

 

 

 

 

長峰)いろんな内容があると思うんです
   けど、渡されて詩がついてきて納
   得度は?

作るたんびに、ああこうきたかって。
こっちから注文したりこういう雰囲気な
んですって言ったこと一切ないんです。

長峰)全くですか?

最高ですよ、これは!って。

 

 

 

 

 

長峰)一番驚いたのは何ですか?

みんな驚きましたけど、「お嫁においで」。
お嫁においでって、俺がお嫁においでって言ったらこんな感じになるのか。最初全然ヒットしてなかったんで。電車で通ってたら、駅を歩いてる知らない人が
♪もしも〜この船で〜♪、あっ俺の歌、歌ってら。へ〜え!と思ったことがすごい衝撃で、レコーディングの時に「お嫁においで」 なんて(?)って思ったのが照れくさかったです。

それから「海 その愛」がここまで皆さんに愛される曲になるとは思わなかった。
「君といつまでも」というのは1時間半で作った曲なんですけど。

長峰)終わり方なんか素敵ですけど。

曲を渡して、僕は関西で映画撮影に入ってて、東京でオーケストレーションしたやつを、関西のスタジオで聴いて「すげえ、これは!こんないい曲になっちゃうんだ。」
森岡賢一郎さんのアレンジもすごい。間奏になったときに、思わず
「幸せだなあ」って言ったら
「それいきましょう!」って、みんなブースの中で大騒ぎしてて。
「君といる時が一番幸せなんだ」って
付けて、みんなこれは行けるって拍手してくれて。
アレンジが出来上がってきた時に、ものすごい衝撃だったですね。

長峰)今でも残る、いつまでもずっと残っていくであろう名曲ですね。

それしかないから歌っているのが、いいのかなと思いますけどね。
継続こそ力なりを地で行ってる。

ここまでの動画を掲載しました。お楽しみください。
期間限定で掲載します。

(6月上旬動画終了予定)
(映像の掲載は終了しました)

 

 トーク(その2)はこちらから

 

2016年05月05日新設