武道館(ビートルズ&南太平洋の若大将) 

(BGM 海がそこにあったから)

田家)流れているのは「海がそこにあったから」。このライブは、ライブの前に発売になった
   スタジオ版の別アルバム「ソングライブラリー」と同じ選曲、同じ並びでしたね。45曲と
   いう曲数は多いなと思われました?

いや、思わないですよ。25曲を2ステージやれば50曲じゃないですか!?1回で45曲なら、それは
それでいいんじゃないの!?っていう感じですね。

田家)リハーサルやると90曲やることになるわけですが。

はっはっはっ。まあ、そりゃそうです。ポールだってそうですよ、すごい曲数ですよ。

田家)武道館はビートルズが1966年にコンサートに使ったっていうことになってますが、加山さん
   もコンサートで使ってますが?

コンサートというよりも、映画の撮影で。柔道のシーンだから、「南太平洋の若大将」で武道館を
借りたわけですね。お客さん役としてファンの方たちがかなりの数いらっしゃったわけですよ。
皆さんにどうやってお礼をするかと考えて音楽をやろうとしたんですが、武道館側がダメだと。
ここは武道をするところで、歌を歌うところじゃない。じゃ、去年やったビートルズは何なん
ですか?あれは特別ですと。営業してお金を儲けるわけじゃないんです、皆さんに感謝の気持ちで
歌うんだからと。だったらいいだろうと。

田家)ビートルズが公演をやる時に、新聞や週刊誌が赤毛に使わせるな、武道の聖地を汚すなって。

すごい閉鎖的でしたね。そんなこと関係ないなと僕は思ってたんですけど。自分がそういう立場に
立ったら、やっぱりダメなのかねえ!?って思いながら。ランチャーズと一緒にやって、結局は
日本人で最初にやったことになっちゃったけど。やって良かったじゃない!?今、武道館は登竜門
というか、みんながメジャーになっていくうえで一番大切なところになってる。

田家)2014年の時には、やっぱり特別の場所なんだという意識もあった?

ビートルズの公演を観てるんですよ。ものすごい歓声の中で、ちゃんと聴こえるんですよ!

田家)いらっした方で、うるさくて聴こえなかったという人とちゃんと聴こえたという人と
   ハッキリ別れるんですね。

居る場所だったんですよ。スピーカーの向いてる範囲内。それから逸脱しているところの人は
聴こえなかったと思うんだな。

田家)それとビートルズの音楽の好きな人、関心のあった人はよく聴こえたって言うんですよ。

やっぱりね、わかってるからですよ。曲を知ってるから。

田家)聴こえなかった人は、ビートルズが好きじゃ無かった。コンサートに対して偏見があった
   んだと私は思います。
   それでは、エルヴィス・プレスリーが歌っていた「RIP IT UP」そして加山さんの
   オリジナルの「HONKY TONK PARTY」そしてもう1曲、「SWEETEST OF ALL」を続けて
   お聴きいただきます。

「RIP IT UP」〜「HONKY TONK PARTY」〜「SWEETEST OF ALL」

田家)ロックだぜ!と叫んでおられましたが。私ごとなんですけど、初めて買ったレコードが
   エルヴィス・プレスリーの「監獄ロック」なんですよ。50年代のエルヴィスが今も大好き
   なんですよ。この3曲は、ロックンロールそのものという感じですもんね。
   「HONKY TONK PARTY」と「SWEETEST OF ALL」を「ハワイの若大将」で。これは
   オリジナルですけど。オリジナルから向こうのものかという意識は無いですね?

その通りだと思います。今でも、こういう曲を作る人はあんまり居ないんじゃないかな?

田家)これは作ろうと思ったらいつでもできる?

これは、映画のだいぶ前に作ってますよ。学生時代のバンドの連中と作ったりしてるのもあるんで。
ランチャーズ以前の曲があるんですよね。「BOOMERANNBABY」は学生時代に作ってますから。あの
頃から時々思い出したように、またやろうって。

ここまでを期間限定で音源を掲載いたします。(掲載終了しました)

 

2017年08月10日新設