(BGM アンドアイラブユーソー)
田家)この曲も思い出がありますか?
ありますね。ペリーコモショーを聴くたんびに、アメリカの良き時代を意識出来るんですよね。
彼の声が包み込むような温かい声で、いつも穏やかな顔で普通に歌ってるんだけどいいんだなあ。
で、真似して歌ったら、ペリーコモに似てるって言われて気を良くして。彼が日本に来た時に
観に行って、会いたいって言ったら、簡単に会ってくれましてね。楽屋で一番最初に出た言葉が、
貴方の趣味は何ですか?エルヴィス・プレスリーの時と同じことを言った。釣りだって。そう
ですか、僕も釣りが大好きです。船があるんで一緒に釣りに行きませんか?マネージャーにゴルフ
やる暇はあるけど釣りやる暇は無いって言われてた。そのゴルフ止めよう。彼の船へ行こうぜって。
それで釣りを一緒にやった。お友達っぽくなっちゃって。ええおっちゃんやなあって。彼の
フロリダの家にも遊びに行って一緒に飯を食ったりとか。僕の船で手料理を食べてくれたりとか。
そういう信じられないことが起きているんですよねえ。
田家)洋楽へのコンプレックスみたいなものは無かったんですか?
無いですね。始めっからエルヴィスのコピーをやって、カントリーもそのまんま歌ってね。
コンプレックスが無くなった瞬間があるんですよ。カントリークロップスでやってた時にある
ときに横田基地に出演していたどこかのバンドが病気になったかなんかで行かれなくなって、
出てくれないかって頼まれて行ったんですよね。受けるかなと思っていきなりカントリーを演奏
したんです。バカ受けね!そしたらじゃあエルヴィス・プレスリー行こうかって。エルヴィス
歌った瞬間に、みんなが立ち上がった!それから足が震え始めちゃって。嬉しいのと、ヤバイぞ、
これから先が!とか。そう思ったら足の震えが止まらなくなったというのが記憶に残ってるけれど。
1曲1曲ものすごい受けてて我々のやってるので外国の兵隊さんたちが喜んでくれてる。これは
やったぜ!みたいなね。それから妙に自信がついて、いろんなパーティーに呼ばれて堂々と演奏
した記憶があるので。だから外国曲に対するコンプレックスは無いんですよ。
あそこで自信付けちゃってね。
田家)そういう方だから歌えるのがこの曲であります。
「LIVE IN 武道館」本編最後の曲「MY WAY」。
「MY WAY」
田家)エルヴィス・プレスリーの「MY WAY」を映画館で観て号泣したことがあります。
これは僕生涯歌っていきたいなと思ってる曲ですよ。大事にしたい。 |