でんでんの知ったかぶり21
 岩谷さんの作詞方法について「加山雄三ライブ」という
 番組で岩谷さんと加山さんがコメントされてますので
 レポートいたします。
加山雄三ライブ 
(NHKBS2 1992年) 
 番組は三雲孝枝さんが光進丸に加山さんを訪ね、インタビュー
 されるという形で進められました。

(三雲)最初にお会いしたときのこと岩谷さん記憶してらっしゃるので、そのインタビューを
    お聞きください。

 

(岩谷時子さん)

ただ、打合せをする時間が全く無かったん
です。加山さんがお忙しくて。今思いますと
不思議な現象だと思いますけど、一晩に
三曲も四曲も書けるわけがないんですけど。
音を聴いてますとね、全く打ち合わせが
ないんですけど、言葉が音の中から出て
くるんです。
例えば「お嫁においで」という言葉がどっか
の小節に入ってくるんです。それを私が
クロスワードのように繋いでいくんです。
「君といつまでも」もそうでしたけど。譜面
なしで、音だけ入れて、それに誰か他の人が
わかり易いようにラララで入れてきたら全然
出てこないんです。
加山さんの声でないとダメなんです。

 


これはやっぱりすごい!解るような気がしますね。ぼくもすごく不思議だなあと思ったことが何度
もあるんですけど、自分が作った音を聴いて、こういうイメージなんだけどというのを黙って
(岩谷さんに言わないで)渡したことがあるんですね。まったくその通りに(自分の思っていた
イメージと同じに)なって返ってきたことがあるんです。つまり、以心伝心みたいなものなんです。
どうして、岩谷さんはなんでわかるんだろう?なんてね。そういうことって随分ありましたよ。

 

(三雲)私は最初にタイトルぐらいはあって
    とか、テーマ性みたいなものが
    あってお作りになるのかなって思い
    ましたけど。

いやあもう全然そうじゃない!まったくね。
フワッと出てきちゃうんです、音がね。その
ときに何を感じながら作ったというのは、
もちろんあるんです。例えば「母よ」という
曲は、お袋のことを思いながら作ったんです
けど、岩谷さんが「お母様でしょ」って
言うんですよ”ええ!?”って”わかるん
ですか?!ほとんど超能力っていう感じ
ですよ。それで全くピッタリの詩が出来
上がって、リハーサルのときに歌ったときに
詰まってもうダメですね。涙が出てきて歌え
ない。

 

それをやっと歌えるようになって出来上がったら、聴いてる人たちが泣いてるわけですよね。
余りにも心境が出ていたので。人知を超えたどっかのレベルで何か波動が合うというか。

(三雲)本当の意味でのパートナーですね。

そうですね、結局人生というのは出会いというものが目に見えない何かで。それがうまく合った
瞬間に、たった一人では成し得ないものが出来るということだと思うんですよね。私としては、
この出会いは最高の出会いですよ!

ここまでを期間限定で動画でご紹介します。

下からどうぞ!
(配信終了しました)

 

 

2017年08月24日新設