(BGM 「ドクターK」)
田家)流れていますのはメジャデビューアルバム「I SIMPLE SAY」から「ドクターK」、
作詞作曲は武藤昭平さん。Kというのは加山さんのことかなという。
うふふ、知りません。
田家)THE King ALL STARSは加山さんを入れてソングライターが6人も居るんですね。
みんな曲書く。
そうなんだよね。
田家)こういう理想のバンドのイメージは、あったんですか?
理想のとおりですね。だってさ、それぞれがみんな自分で作詞作曲が出来て自分たちがリーダーで
バンドをやってる中で受けてる、若者が付いてきてる。それがみんな集まってさらに僕が音楽が
好きだっていうことをバックアップしてくれる、これ以上のメンバーはいないでしょう。理想の
バンドですよ。よくぞ集まった!
田家)そういうバンドの環境と言うのは、加山さんが始めた頃とは全然違うんでしょ?
好きなやつは、この指とまれから始まるんだから同じようなところがあると思うんですけど。僕ら
の時の音楽のレベルとかね、まるで幼稚でしょ。今は音楽的レベルは非常に高いと思うんだ。
演奏者にしても作ることにしてもね。レベルが高いというのは言い方が違うのかな?新しい感性を
持っているといった方がいいかも知れないですね。つまり生まれた時から音楽が違うじゃない
ですか!?嵐のような音楽が流れてる中で育ってきた感性と、俺たちみたいに戦争を挟んで、
かなり制限された育った時代とではエライ違いだと思いますよ。高齢の人たちは若い人たちの感性
についていけない。ということがあって今の若い人の音楽は・・・と。ところが僕は音楽を理解
しようとする、外国では新しい音楽はこうだ、とか途中からでも、ずっと続けて聴いてきて
いるんで、いいものはいいんだと反発してますよ。
田家)「歌っていいだろう」の中で島さんが、ベンチャーズのテケテケやる時に、加山さんが
レントゲンを切ってピックを作れらたという話もしてましたけど。つまり自分で手作りの
ピックを作らないと自分が出したい音が出せない、そんな時代だった。
エコライザーとか、いろんなもの使うじゃないですか?パチパチという音はどうやったら出るん
だろう?って。自分なりに研究したんですよ。みんなガリガリなっちゃって、テケテケがだらしが
ないのね。オリジナルのパイプラインのテケテケは違うんですよね。何が違うのかと言うと
ミューティングしてピックの固さによって違ってくる。ハードな音にするとつまらなくてソフトな
なんかでパキパキすると録音した時にこういう音になる。僕は音に関してすっごい悩んでるから
島君には、すごい迷惑をかけたかなと思うけど。もう今やテケテケおじさんと言われるくらい
だよね。確かね、アルフィーにテケテケ入れてくれって頼まれてたような気がしますよ。
田家)もうレントゲンのピックは使ってない?
もう使ってないです。それなりのちゃんとした、いいやつを持ってますよ。
田家)そういう話をTHE King ALL STARSのメンバーに話たりするんですか?
それは、あんまりしないですね。
田家)そういう話をしてあげてくださいよ。
聞かれないから言わないだけだけど。ただ、音楽に対しては、俺は親友だと思ってるからなとは
言います。会うと話すのは宇宙の極論とか素粒子の問題とかね音楽と関係ないところでね。そう
いうところから波長が届いてそれが音楽になるんですかねという話になって。タブゾンビ君と
宇宙の話をしたら止まらなくなっちゃって。周りからそろそろリハーサルやりましょうよって
言われてさ。
田家)じゃその話はあとで続けましょう。それではTHE King ALL STARSのインディーズの時の
アルバム「ロックフェス」から武藤昭平さんが書きました「ブレーブリーハーツト」。
「ブレーブリーハーツ」
田家)これは加山さんが歌うことを前提に書いてる感じですね?
そうでしょう!?見え見えですよ。
田家)彼も加山さんと出会って曲の作り方変わったって。
いいほうに変わりゃいいけど?
田家)お聴きいただきましたのは「ブレーブリーハーツ」でした。 |