でんでんの知ったかぶり11

 2007年にNHKBS2で放送された「永遠の若大将」という
特番の中で、「赤ひげ」について紹介されています。

 赤ひげ
 (永遠の若大将 NHKBS2 2007年)

1963年、加山のもとに1本の作品が舞い込む。タイトルは「赤ひげ」、監督は黒澤明。黒澤は
1962年公開の「椿三十朗」での加山の演技が気にいっていた。そこで再び「赤ひげ」に
キャスティングしたのである。

野上)加山さんの一番いいのは自然体だということ
   ですよね。それは持って生まれた彼の性格
   だと思うんだけど。黒澤さんも俳優、俳優
   した人、演技も細工をしたり、監督に
   おべっか使ったりするのには嫌気がさす
   でしょうし。加山さんはそういうのが全く
   無い人ですからね。黒澤さんには、そういう
   のがよかったんじゃないでしょうかね。

黒澤は他の作品の色が付くのを嫌うため俳優にかけ持ちを許さない。加山は1963年の12月から
丸1年間、「若大将シリーズ」等を休んで「赤ひげ」1本に没頭する。
加山が演じたのは、江戸時代、長崎で最新の医学を学んだ若きエリート医師、保本登。父親の
命令で貧困に苦しむ庶民相手の養生所で働くことになる。最初は反発する保本だが次第に所長、
赤ひげの人間的なスケールの大きさに圧倒される。そして医師とは何か、医療とは何か、悩み
ながら成長を遂げていく。

自分の立場と養生所の中に入れられた保本登と同じ
ような物だなって思いましたよ。赤ひげ先生が黒澤
先生でね、養生所が撮影所でしたから、俺はこの中
で生きていこうと。
黒澤さんみたいな優れた人がいて世界的な人なんだ
と思ったら、先生の言うことだったら俺はそれが
すべてだと思えるくらい尊敬してましたんでね。
自分の集中してなりきってるところというのは結構
あるんですよ。本当にそういうシチュエイションの
中に自分が入り込んでいるという気がしてましたね

(赤ひげのワンシーン 知恵熱で倒れる保本)

この後の作品というのは、これは俺の生きる道だし、
ということで心がけが変わってたはずですよ。芝居は
そんなに変わってはいないと思うんですけどね、
集中力とやる気を起こしていたということだけは
間違いないですね

ここまでを期間限定で動画でご紹介します。

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(配信終了しました)

2017年09月28日新設