愛は万有引力〜好奇心と時代背景と環境 

植野)十分の一もわかってないと思いますけど。

そんなことないよ。いろんなことが出来るはずだよね、ひとりでに。何を好きになるかって
いうのは、育ってくる時というのは親の愛によって反応がどんどん・・・。

植野)加山さん、これ歌番組なんですけど。

いいんだよ。ギターだって波なんだよ。だって音って波だろ?光も波なんだよ。

植野)今度は波ですか!?

波の話、した方がいいでしょ?

植野)そうすると「海 その愛」っていうのが・・・。

波があるよ。大きい波もあるし小さい波もある。

植野)すごいタイトルですし、曲もすごい。

これは、タイトルは岩谷時子さんが付けたんだ。岩谷時子さんは天才だと僕は思ってる。

植野)加山さんと、こういう話をしたんですかね?

ぜんぜん!俺はメロディーメーカーだからメロディーを作って差し上げると、早い時は
翌日出来るし、遅くても3日後には詩が出来上がってくるわけ。それを見て、え〜えっ
すげえ!と思うよ、いつも。「海 その愛」は、いっぱい作った曲の中だけど。この
アルバムを作る時に曲が足りないって言われて。実はこの曲、捨てた曲だったんだ。
いらない方に入ってた曲だった。その中から、このメロディーをお渡ししたら、こんな
すごい詩が付いて、こんな立派な曲になっちゃって。オーマイグッドネスだよ。

植野)最後は終わらない感じじゃないですか?この曲。

そう!?

植野)ずっとリフレインして。(レコード)盤はフェードアウトするんですけど。ここで
   終わっても・・・。

そういう解釈をしてくれる人、いいねえ!

植野)いやいや、感動したんですよ。ずっと続いてそうな感じで・・・。

ほんとに!?嬉しいねえ、そういうことなんだと思うんだ。聴いて、もう1回聴いてみたい
とか、頭の中でリフレインしちゃうとか、音源も宇宙もみんなやっぱり。

植野)ギターもピアノも一人で完結できて・・・。

最初はね、家に足踏みオルガンがあって。ある時若くてきれいな女性が遊びに来たの。
やがて俺のおばさんになるんだけどさ。

植野)加山さん、何歳の時ですか?

小学校2年か3年ぐらい。忘れもしない、バイエルの74番を弾いたのに魅せられちゃって。
ああいいなあ、俺もやりたい、教えて、教えて、教えてって。1時間半ぐらいで覚え
ちゃって。譜面なんか全然わかんないけど。

植野)見て動きだけで?

その人が、この子はピアノを好きになるかもしれないから、ピアノを買ってあげた方が
いいよって。ほんとに中古のピアノを小学校5年生か6年生ぐらいの時に買ってくれた。
それでピアノをちゃんと弾こうという気になって。ところがピアノの先生に言わせると
出来の悪い生徒だったって。来週までここやって勉強しておきましょうねっていうのを
何もやらない。自分の好きな曲ばかり弾いてる。

植野)基礎練習が嫌いなんですね。

ツェルニーもハノンも面白くない。そんなのやってるよりもベートーベンのエリーゼの
ためにの方が面白かった。

植野)スポーツとかもその調子なんですか?

スポーツは高校くらいから本格的にね。

植野)若大将シリーズでいろんなものを。

あれは映画ですから。

植野)でもやってますよね、マッターホルンの下を。

スキーだけは一応国体に2回出てるから。県予選2回通過して前年度入賞履歴ができて、
初めて出場して、成績は悪い。転倒したからね。スキーだけはちゃんとやってるから、
本物だけどね。

植野)アメフトとか。

あれはメチャラグっていって、ラグビーなんだかアメラグなんだかわからないようなのを
みんなで休みの時にやってただけの話。ボールを投げる時にちゃんと練習したよね。

植野)スポーツは、やりたいのだけというわけにはいかないのだろうなと。

水泳は海である程度やったけど、親戚の家に25mのプールが出来て、同い年の従弟が
いて、慶応の水泳部に入ったんだ。ものすげえカッコよく泳ぐわけだ。一緒になって
泳いでるうちにクロールで1日に1500m、多い時には3000mぐらい。一日中泳いでて、
泳ぎながら汗かくというのを覚えたしね。

植野)クロール一番得意ですか?

見ててカッコいいから。

植野)海じゃクロール使えないですよね?平泳ぎの方がこう・・・。

使えないこと無いよ!遠泳する時はやっぱりクロール。平泳ぎやってたら、ここが痛く
なる。両方から息吸ったりローリングしながら行く方がずっと楽だよ。

ここまでを期間限定で動画でご紹介します。

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(動画配信終了しました)

 

2017年07月15日新設