土屋）ここで加山雄三さんの曲を聴かせていただきたいんですが？

素晴らしいアーティストと一緒にやってるんだなあ、いろいろとな。

土屋）曲紹介を。

ＬＯＶＥの話だから、ももクロちゃんと一緒にやった「蒼い星くず」。

「蒼い星くず」（加山雄三の新世界から）　。

土屋）こういう世代を超えたコラボレーションって新鮮ですね。

何年か前から、すごく多くなったのね。ロックフェスによく出るようになったら、ロックフェスに
集まってくれたメンバーというのは、すごいメンバーが集まってくれて。アラバキロックフェス
から始まって、いろんなロックフェスをやってきてると、若い人たちと出会うチャンスが多い
わけだ。音楽的にも若いのを興味を持つわけだ。この前なんか、俺、ベビーメタルのドーム
コンサートを観に行ったりさ。ちゃんとチケット買って観に行った。

土屋）招待で行けるんじゃないですか？

招待なんて、情熱が無さ過ぎる。もう、ず〜っと聴いてたからさ。日本人がまだ知らない時から、
絶対世界的になるほどの技量、持ってるなと。バックの４人の演奏がすごいんだ！案の定、外国で
火が点いて。絶対観たくてドームに行って。どーもすいません、って感じで。

土屋）若い人の音楽も積極的に観に行って。ベビーメタルも好きな加山雄三さんですが、メールが
　　　きてますので。

増山）嫁と食の趣味がまったく合わないので、一緒のものを食べるということをしませんでした。
　　　今も別々のもの食べています。

土屋）どう思われますか？

それは若い証拠っていうかさ。我々みたいに、戦前、戦中、戦後を生きてくるとね、食べるものも
無い、お金があっても食べるものが無い、そういう時代を過ぎるとね「世界最高の調味料は空腹
なり」になるんだよ。そういう経験をしてないから、そんな贅沢なことになっちゃうわけ。両方
食べられるというのは贅沢だと思うよ。これはすごい、いいじゃんよ。だけど、それって話が
合わなくなる可能性が高いね。

土屋）やっぱり同じ食卓を囲んで？

そうだね、何種類かあるもので、食べたくないものは食べないで、いいから。会話は絶えない
ような家庭の中がいいやなあ。

増山）我が家には、その日お風呂に最後に入った人が風呂掃除をするルールがあるんです。
　　　なので平日は基本的に旦那が風呂掃除をしています。家では当たり前のことになって
　　　いるんですけど、どうでしょう？

素晴らしい！俺も必ず掃除する。

土屋）え〜えっ！？

増山）加山さんがなさってるんですか？

風呂の中は、滑りやすい。ブラシで水を掃く。その後タオルで拭き取る。

土屋）もっとデーンと構えて、お前、これ、やっとけって。

とんでもない！デーンと構えたらどんどん老けるばっかだよ。自分から何でもやってると頭の
回転も助かるし、身体だって動きやすくなるだろ？それが若さにつながると思うね。

土屋）そこですね。

そう、何にもしないでいるというのは、どんどん自分を老けさせているだけ。怠け者はダメだよ。
だから生涯、現役でいる。仕事だけじゃなくて、趣味でもそうだし、家庭の中における仕事も
そうなんだよ。全部、現役だと思ってやってるほうがいい！80（歳）になって、こんなに元気
なのは、そうやってるからだと信じてるわけだ、俺。

土屋）朝、他人丼、作って、夜は風呂掃除。これが一番の長生きの秘訣、健康の秘訣ですね。

そのうちお互いに譲りあいながらできるようになってくるから。命令なんか、するもじゃないよ。

土屋）それは若い頃からですか？

最初っから。料理なんて、最初っから上手いわけないじゃん。でも、絶対に不味いとは言わない。
それで、旨いなあと思った時に、旨い！って、一言、言うだけだよ。ちょっとだけ、ヒントを言う
と出来るようになるじゃん。そうやって育てていくこと。子ども育てるのと同じさ。

土屋）美味しくないなと思っても言わずに？

いきなり言ったら、やる気なくなるだけじゃん！？一生懸命作ったんだから。と、思えばね。
うんと腹減らして食べれば美味しいんだよ。はっははっはは。

土屋）空腹は最高の調味料というようなところが「男と女」の秘訣は、加山さんの話を聴いてると
　　　全部が答だって気がすなあ。自ら率先して。加山さんがやってるんなら俺もやらなきゃって
　　　思うようになりますね。

ここまでを期間限定で音源を掲載いたします。（掲載終了しました）

２０１７年１０月１９日新設