「ウルトラヒットの道標 My Way」 
 (あさぼらけ ニッポン放送 4月20日 05:00〜6:00)

上柳)とうとう最終日になってしまいました。加山雄三さんをお迎えしてお送りしています、
   「ゴー!ゴー!若大将フェスティバル」は6月の16日、6月の17日東京国際フォーラム、
   ホールAでコンサートがございます。チケットは一般発売が始まっております。
   ぜひともということで。

よろしくお願いします。

○黒澤明監督とのこと

上柳)昨日は、黒澤明監督のことを。加山さんのことが可愛かったんでしょうね?

よくわかりませんけれども、皆さん怖がっておられましたね。たった1回セリフを言っただけで、
もう要らないよって、追い出された人のいるし。そういう話を聞くと俺も一発で追い出される
かもなとか。そういう気楽な気持ちで入っていったのかよかったのかなとも思うし。よく
掴まって、ぶらさがって役を果たせたなという感じがしないでもないんですけど。

○デビューに至る話

上柳)お父様の関係等で東宝に入って、俺は役者で行くんだなと、思ってらした?

いや、全然。東宝に入った理由というのが、親父の名前を借りて、ちょっと有名になって一旗
揚げて、金儲けして自分で船造る。

上柳)やっぱり船なんですか!?

それを言ったのは友だちですよ。僕は3つぐらい候補あげて資料を集めておいた。それを見た
友だちが、お前はサラリーマンになるつもりかよ?お前は勉強なんか何もしなかったじゃない
かよ。やったのは音楽とスポーツしかないだろう。それを活かせるのは、親父の暖簾を使って
一旗あげて自分で船造ればいいんじゃないかよ。もうその一言!頭の上にパっと灯が点いて、
親父に相談したら、カンカンになって怒って。

上柳)上原謙さん、怒りましたか!?

やめろ、あんたは向いてない。こんなにプライバシーのない仕事はお父さんだけでたくさんだ!
って。お袋に話したら、母さん賛成だよ。もう一回言ってごらんよ、と言われて。3回目ぐらいに
お前が本気ならば、自分で蒔いた種は、自分で刈り取るでやれ!それで東宝を紹介してくれたん
です。その時の株が一番高かったからです。普通のサラリーマンになるつもりだったから。

上柳)一旗揚げて、金儲けて、船造ればいいじゃないかって、言った人が居なかったら、わから
   ない人生でしたよねえ。本当は慶応の工学部(当時の)に入りたかったんですよね?

そうなんですよ。点数が足りないから、政治学部に行っちゃった。

上柳)工学部に行ってたら、また、違った人生になってましたねえ。

技術者になってたと思う。造船技師の方に入ったかもしれませんね。

○一つの事を思い続ける

上柳)いろんなところに分かれ道、ありましたね?

分かれ道だらけですね。人生って、そういうもんじゃないかなと思いますね。

上柳)経営に関わって、20億円の借金があってでも。その後でも、船だったじゃないですか?
   当時、すごい根性だなと思いましたよ。

そうかもしれないですよね、本当に馬鹿だと思いますよ、自分でも。人間、一つの事を思い
続けるということ、情熱を持つということ、理由を持って、芯を通してその思いを通していく
ということは、すごく重要なことだと思いましたよ。借金は自分が作ったんだし、自分で返さ
ないといけない。自分で蒔いた種は、自分で刈り取る。

上柳)そこに繋がってくるんですね!?お父さんの上原謙さんが、言った通りだなと。そう
   いうことなんですね。

でも、最後には親父がへまやってる時に、親父に、俺に言ったこと、覚えてるか?って、
言ったら、親父、しぶ〜い顔をしてたけど。

上柳)ということで、5日間どうもありがとうございました。

こちらこそ、楽しかったです!

上柳)昨年出ました、「ベスト&レア音源集」から、フランク・シナトラDuetWith加山雄三、
   「My Way」。これしかないでしょう。この流れじゃ!?

そうですねえ!

上柳)「My Way」をお聴きいただきましょう、加山雄三さん、どうもありがとうございました。

ありがとうございました。

○「My Way」フランク・シナトラDuetWith加山雄三

ここまでの音源を期間限定で紹介します。

下の”ウルトラヒットの道標 「My Way」”をクリックしてください。
(9月下旬音源配信終了予定)

 ウルトラヒットの道標 
 「My Way」

2018年08月16日新設