Tresen 全力saku   
(FM YOKOHAMA 6月11日 15:00〜 )      

「FM YOKOHAMA」の「全力saku」というコーナーで
加山さんへのインタビュー(録音)が放送された内容を
レポートします。

MCは、植松哲平さんとSakuさん。

saku)きょうの「全力Saku」は、この方にお話を伺えることに
   なりました。初めまして。こんにちは。

こんにちは。加山雄三でございます。

saku)よろしくお願いします。

ありがとうございます。

saku)私、ギターを持ってきたんですけど、これは1972年の
   トリプルオーのマーチンなんですけど。一応ビンテージの
   ギターでして。

すごいのを手に入れたね。

saku)父親がすごいギターが大好きで、家にいっぱいあったん
   ですよね。すごい良い音が出るんですけど。

なんか弾いてみ。

saku)加山さんの前で弾かしてもらうのは・・・。
  (数小節弾くSaku)

それなに?自分で作ったの?

saku)よだれ垂れちゃう!?

ギター弾くとき、よだれ垂らしながら弾くの?良いねえ。

saku)よだれ垂れちゃいました!?

BGM 「夜空の星」

植松)sakuちゃん、よだれはダメだろう!?なんぼなんでも。
   よだれはダメだ!加山雄三さんの前でよだれ!?

saku)ほんと、失礼いたしました!

植松)どういう状況がそうさせるの?

saku)緊張してて、唾をのみ込むのを忘れてたんです。ギター
   弾いてて、よだれ垂れちゃって!?

植松)食べられるんじゃないかって、思ったんじゃない!?

saku)私のギターの弾き方に興味を示してくださったり、
   ギタリストでもある加山雄三さんとギター談義にも花が
   咲いちゃいましたよ〜。

植松)ギターだけで、距離が縮まる感じがするんだね!?

saku)加山さんの事務所でインタビューさせてただいたんです
   けど。事務所にギターを持ってきた娘なんて初めてだって。

植松)挑戦的だよね。

saku)そうですよね、私もヒヤヒヤしながらだったんですけど。
   とても熱い話が出来ました。

植松)すごい貴重だわ。

saku)そして加山さんにも私のギターを触ってもらいたなと思い
   まして、ギターをお渡ししたら。なんと、嬉しい出来事が
   起こっちゃいました。

ギターを弾きながらラブミーテンダーを歌う加山さん。

一番だけだけどね。

saku)すご〜い!!滅茶苦茶贅沢な!?贅沢ですよね。
   感動しちゃいました!

実は俺、ロック系が好きだったんだよね。学生時代に持ってた
バンドは、プレスリーばっかり。カントリーも入ってるけど。
その方向で歌っていくつもりが、途中で妙な作曲をしちゃった
わけだよ。つまり♪アイ ラブユー イエス アイ ドゥー 
バット アイ ドント ハブ トゥ テル ユー♪
こういうのを。スローナンバーをレコーディングしちゃったん
だよね。映画の中で歌う時に、日本語に訳してもらったのが
岩谷時子さんで。それが出会いだよね。

saku)え〜っえ!!

それが「恋は紅いバラ」で、大ヒットした。25万枚うれた。
それがいけなかったんだな。同じコード進行でもっといいの
作ってください、って言われて♪ふたりを夕やみが つつむ 
この窓辺に♪に、なっちゃったんだ。
それが今度は350万枚とヒットしてしまったために、ずっと
鼻こすって、になっちゃった。ロックがどんどん遠のいて
いっちゃったんだよねえ。

saku)そうだったんですか!?

ロック系でさ。(「SWEETEST OF ALL」を弾く加山さん)
こういうのね。

saku)カッコいい!!

植松)カッケ〜!!

saku)ちょっとギターをお渡しして、触ってもらうだけで
   良かったんですよ!?弾いてもらうなんて、そんな
   厚かましいと思ってたので。ウチのお母さんにも、明日
   加山さんに会うんだと、取材の前日に電話してたので、
   ちょっと触ってもらえないかな?って。

植松)いや、おかげさまで、3分でわかる加山雄三史みたいに
   なってたじゃん、今。

saku)良かったですよねえ、今の。

植松)滅茶苦茶、面白かったんだけど。
   いやあ〜、カッコいいねえ!!

saku)その場ですぐ、歌って弾いてくださって。特別な時間を。
   スペシャルライブのようでしたね。

植松)たまんないねえ、「ラブミーテンダー」から始まって
   からの流れ、全部が。

saku)よだれ、垂れちゃうっていう意味が分かってもらえたかな
   と思うんですが。

植松)結果的に、おいしかったけど。おいしそうと思うのが早い
   よ。加山雄三さんを、おいしそうと思っちゃダメだよ。

saku)加山さんにギターを弾いてもらえて、ギター自身も喜ん
   でたと思います。弾く方が違うと全然音が違うんだ!
   っていう。

植松)それはやっぱり、加山雄三さんの経験値っていうのが、
   あるからね。

saku)加山さんの全てが一つ一つの音色に詰まっていましたね。
   この続きは5時からお届けいたします。名曲、「海 
   その愛」の秘話から、先日火災で無くなってしまった
   光進丸のお話まで、まだまだタップリと伺ってきました
   ので、後半戦もお楽しみに!

植松)まだまだ気になりますねえ!

ここまでの音源を期間限定で紹介します。

下の「全力saku その1」をクリックしてください。

 全力saku その1

 

saku)4時台では、加山さんの素敵なギタープレイや歌声を聴か
せていただいたんですが、続いては加山雄三さんの名曲の
誕生エピソードについて語ってもらいました。
それでは、さっそくお聴きください。どうぞ!

BGM 「海 その愛」

実は「海 その愛」は、お蔵入りになってたんだよ。

saku)そうなんですか!?

だけど、アルバム作るのに、曲が足りないんですけど、って
言われて。引っ張り出してきて弾いてみたら、これはいいかも
知れないって。編曲は、見事なのが作られてきて、 羽田健太郎
さんがピアノを弾いて、岩谷さんが、「海 その愛」っていう
タイトルでどうかしら?って。読んだら、すげえんだよな!?
「海 その愛」、いいですねえ!から始まって。
レコーディングの時から、これ、お蔵入りにならなくてよかった
って。最高の曲になったなあって思ってね。ゆっくりで、高い
ところは大きな声で歌えるし。ステージの最後に歌うように
なったら、それが定着しちゃって。そのうちに火がついちゃって
売れちゃって。自分で作ってても、これがいいのか悪いのかって
いうのは。自分でいいと思っても他人がすじゃなかったり。
自分で大したことがないと思ったのが、いいと思われたり。
わかんないんだよ!?

saku)その判断は難しいですね。

難しいですよねえ、やっぱりねえ!?

saku)私も、いい曲出来たと思って、次の日、聴いたらそうでも
   なかったりとか。

他人がいいなあと言ってくれれば、いいんだなあと。素直に思う
べきだと思うようになったけどさ。ヒットすりゃあ、もっと、
そう思うよなあ。

saku)曲を作っている時は、わからないけど、世の中に出てみて
   初めて答えがわかるみたいな感じなんですかね?

もちろん、その通りだよね。最初にヒットした時にね、世間で
どうなっているのか、よくわからなかったんだけど。汽車で
会社に通っていたんだけど、昔の東海道線は窓が開けられるん
だよ。藤沢の駅で歩いてる人が♪もしも この船で〜♪って、

俺の歌を歌いながら歩いてる。なんで、この人知ってるんだろ?
列車も、なんか俺の乗ってる車両だけ、混んでるなあと思ったら
ファンの人たちが気付いて、一緒に乗ってた。こりゃ、ダメだと
思って中古の車を叔父貴から譲ってもらって、乗るようになった。

BGM 「お嫁においで」

植松)いやあ、リアルだなあ!?

saku)まさかの「海 その愛」はお蔵入りするはずだったという
   エピソードも聞かせてくださいましたね。

植松)ご自身の人気を実感する場所が藤沢駅って、すごくリアル
   で素敵な話ですね。
   東海道線で普通に通ってたわけでしょう!?いい話。

saku)心が暖まるというかお話をたくさん聞かせていただき
   ましたね。今、流れている「お嫁においで」は、フュー
   チャリングでPUNPEEとやってたり。ミュージックビデオも
   面白くて。加山さんも最後の最後で登場されているという
   とても面白いミュージックビデオなので、ぜひ見てもらい
   たいと思います。

   最後は加山さんの新曲や今後の予定をお聞きしました。
   6月6日にリリースされたニューシングルは、どういった
   作品になったか教えていただいても良いですか?

笑わないでくれる?全部、演歌なんですよ。

BGM 「嘘よ」

saku)すごいですよねえ、ビックリしました。

なぜ、そうなったかは、話が長くなるから。カラオケでやる時は
演歌しか歌わないんだよ、俺。自分の歌も歌わないし、英語の歌
もロックも歌わない。

saku)なんでですか?

なんでだろうねえ!?船の中でカラオケをやることが多いんだ
よね。船で演歌をスピーカーで流すと魚がよく釣れるの。

saku)そうなんですか!?それ、関係あるんですか?

よくわからないんだけど、♪きたの〜♪なんてやりだすと魚が
釣れだすの。みんな演歌の好きなやつが集まってて。元々、俺
は演歌が好きだったんだけど、船が沈んじゃったんだよ、火災
を起こしてね。船でいつもね、歌う時に、クラブ光進にようこそ
って言ってたんだ。誰かが司会をやって。ネオンサインで
「Club 光進」って作って、そこで俺がグラス持ってるのを写真
に撮ってジャケットにして、CDにしたら沈没しちゃったんだ。
だからこれが最後の光進丸の映像になるわけ。すごいよ、不思議
なことだと思うんだけど。この他に、フォーラムで。

saku)そうですよね、東京国際フォーラム、ホールAで。

あそこ5000人も入るんだよね。初日が、さだまさし君とか、
BEGINとか。大好きな前川清&クールファイブが出るんだ。

saku)豪華ですね、ほんとに。

二日目が、まずTHE King ALL STARS、それからKEYTALK。

saku)若いバンドですよねえ。

それから平井 大君と、ももいろクローバーZ。それからPUNPEE。

saku)PUNPEEも最高ですよねえ!?大好きです。

「お嫁においで」をやってくれて、アクセスが何百万回も。

saku)ミュージックビデオも拝見させてもらったんですけど、
   最後に加山さん出てらっしゃって。お父さんだったという
   あのオチが最高でした。

見たな!?歌はね、そういう意味では、若者にも継いでいって
もらえる可能性があるじゃない。

BGM 「君といつまでも」

だからメロディーの良いのを残していくということはね、音楽の
使命でもあるしね、音楽のすばらしさだと思ってるんだけど。
たとえば、200年くらい前の曲だって、今、歌ってるやつもいる
しね。ベートーベンが書いた「悲愴」っていう曲の第二楽章は
「BRAVE NEW WORLD」って、アンディー・ウィリアムスが歌っ
てるしね。それを真似して俺が歌ってるしね。

saku)加山さんが歌っておられるのを、さらに真似して歌う方も。

要はね、良いメロディー、良い曲は時代を超える。年代を越える。
国境を越える。それが音楽の良さだと心から信じて。音楽は生涯
の親友だ。と、思ってる。なんか、いいこと言っちゃったなあ!?

saku)カッコいい!?ということで、きょう、お話を伺ったのは
   加山雄三さんでした。ほんとに、ありがとうございました。

ごきげんよう、ありがとうございました。

 

saku)加山雄三さん、ほんとうに、ありがとうございます。

植松)羨ましいわあ!直に話が聞けたのは。
   最高にカッコ良いねえ!

saku)それではここで1曲お送りしましょう、加山雄三さん主演
   の映画「エレキの若大将」で、「君といつまでも」ととも
   に主題歌となったナンバーです。
   加山雄三さんで、「夜空の星」

○夜空の星

ここまでの音源を期間限定で紹介します。

下の「全力saku その2」をクリックしてください。

 全力saku その2

2018年10月25日新設