でんでんの知ったかぶり1
 加山雄三ショー(第1回ゲスト 森繁久彌)

演技の勉強よりも、人間の勉強というのは大切だと思いますが、我々は演技の勉強は大切ですから。
例えばですね、方言です。これは森繁先輩は素晴らしい。

森繁)あれね、ちょっと宣伝するようですけれど、NHKでやってます「日曜名作座」というのを

聴いております。

森繁)もう30年経ちました

そんなになりますか?

森繁)やらせる方もやらせる方ですね、やってる方もやってる方ですが。まだ、やってます。あの中には  
九州弁が出てまいります。岡山、広島はもちろんですし、大阪弁に、京都弁。

良く出来るなあと思って。パッと切り替えられるでしょう。

森繁)なんでもなく聞いてらっしゃるかもしれませんけれど。
   そんな事言うたかて、あかんがな。
   おはんなそげんこつば言うが、そりゃあそうだい。
   まあ、そない言いなはんな。
   こういう風に出てくるんです。難しいんです

大したもんです、これは。北の方も。

森繁)そうですよ、東北が難しいんですよ。ムツカシィン

これは、私も勉強したんですよ。

森繁)大好き、僕は

いや、僕も大好きなんですよ。

森繁)あっ、そう

何か、哀愁というか、郷愁みたいなものを感じる
ぐらいですね。
やっぱり俳優というものは勉強
しないといけないと言う事で。

 

青森へロケ行ったんです。旅館の女中さんがね、完全な津軽弁だったんです。それで一生懸命それを
テープレコーダーに録って。ンゥディ、ベンチョウしたんです。

森繁)ウンダ、ウンダ。マンズゥ

マンズゥ。ハイッ!?アスィタノ、ロケハドコダロゥナア。って、聞いたら。
ハティ?ドッカノ、ジムゥンショダッティイッテタヨ。

森繁)ジムゥンショ!?

どのくらい、かかるの?
クルマァディマンズゥ、ハチジィッチログライデ、トバシティイケバ、イチィズィカンハングライデ、
ツクゥンデネエカ、

と。これね難しいんですよ。半濁音っていうんですかね、あれ。キィレイダァ。少〜し弾むんですね。
僕は森繁先輩のを聴いてる内に、これは僕もやらなきゃあいかんと。そう思ったんですよ。

森繁)上手いねえ、驚いたねえ!
ザァンジィズゥゼェゾォ。タァツィツゥティトォ。ナァニィヌゥネェノォ。ハァヒィフゥヘェホォ。

やっぱり上手(うわて)だ!

 

期間限定で動画でご紹介します。

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 加山雄三ショー(第1回ゲスト 森繁久彌)

2019年02月28日新設