トーク3(ゲストの服部真二さんと)

服部真司さんです。

服部)こんばんは。お招きいただき、ありがとうございます。

東島)こちらこそ、ありがとうございます。服部さんもコンサート行かれたんですよね?

服部)何よりも81歳の加山さんがお元気で、我々に元気を与えてもらいました。いつも私は、加山
   さんの音楽はエレキサウンドを中心に聴いておるんですけど、今回はクラシックの演奏で、
   加山さんの音楽の幅の広さを改めて感じました。

服部さんはヨットのレースの時にもお見えになってましたね?

服部)リオ五輪のヨットの応援団長だったので、その時にお会いしたのを覚えています。

東島)服部さんが加山さんの音楽に触れられたのは?

服部)デビュー曲の「恋は紅いバラ」ですから、昭和40年、41年。その頃ですねえ、中学1年だと
   思います。

東島)初めて音楽を聴いた時の思い、感覚というのを覚えていらっしゃいますか?

服部)突然太陽が現れたような感じで、時代もそうですけど、「お嫁においで」だったらB面は
   「アロハ・レイ」ですからね。ハワイのイメージが浮かぶんですよね。「夜空を仰いで」
   だったら砂浜が浮かぶんで、湘南とかね。画像が浮かんでくるんで。私の青春の船頭役と
   いったら失礼ですけど、そういうイメージですよね。

すごいなあ!?なんて言って良いか、わからないな、困っちゃうな、詳しいだけじゃないよ。

服部)私の青春のすべては、加山さんですから。

オーマイガッド!?

服部)60(歳)代っていうのは、皆、加山さんのファンですよ。若いミュージシャンとコラボ
   レーションすることによって、若いファンも増えてきますし。音楽の幅がおありになる
   なあと思います。

年齢の幅があるというのは嬉しいですね。まあ、それだけ永い事やってるから。例えば、おじい
ちゃん、おばあちゃんが良く聴いてたという子供が、居るんですよね。お父さん、お母さんなら
まだわかるんですけどね。時は経つのは不思議だなあ、だけど、すべて時を超えてるなあ。
タイトル通りですよ!

東島)加山雄三さん、セイコーの腕時計に大変な思い出があるんですよねえ?

これです。

東島)今、見せてくださってますけれども。

お父さんに見せたんだ。

服部)叔父に、ですね。

ごめんなさい。叔父さん。初めてお会いした時に、セイコーの時計持ってます、ってお話したら、
なんでそんな安い時計してんのか?って。すごい精巧に出来てるから、僕は好きなんですよ、って
言ったら。ニヤニヤ笑って、じゃあ、もうちょっと高いのをプレゼントするよ、っていただいたん
ですけど。取り替える気はしないんです。何故かっていうと、この時計にはエピソードがあるんで。
これは40年近く前に25,000円で買ったんです。ある時、南の方へ光進丸で航海に出てんですよ。
小笠原諸島に寄って、潜る前に取り変えないといけないと思ってたんです。いきなり40mまで
潜ったんですよ。ハッと気が付いて見たら、この時計をしたまんまなんですよ。うわ〜っ、しまった
と思ってね。そのまま上がって、ダメかも知れないなって、なでてて。だけども、汗かいてて、
水も溜まってる様子も無いんですよ。見たら、動いているんだな。ぜんぜん水が入らない。60m
潜っても大丈夫だったんですよ。それで、ほとんど狂わないんですよ。もう、これが好きになっ
ちゃってねえ。絶対に手放さない!それがねえ、紛失したんです。10年ぐらい前かなあ、散々
探したけど、出てこない。諦めてたんだけど、3年経って、倉庫を掃除したの。隅っこに箱が
あってね、中にこれが入ってたんだよ。

東島)へ〜えっ!

あった〜!と思ったら動いてるんだよ。お前、動いてたか〜!?って。それで、これ、もう絶対
手放さない。

東島)感動の再会だったわけですねえ?

再会ですよ、だから、縁というものはね、人間だけじゃなくてね。物にも縁があって、好きでいる
ことは、多分この時計も好いてくれているというね。そういう意識があると。
もう、これは離せません。

東島)今回のコンサートを始めとして・・・

○セイコーが音楽を通じた様々な活動をしている理由について(割愛)

服部)愛されるセイコーブランドになったら良いなあと思ってるわけでございます。

素晴らしいですね。人間は心から何かを捧げるとか、奉仕するとか、そういうものっていうのは
人様に本当に温かく受け入れられると思うんですよね。それってものすごく生きているうえで
大切なことなんです。”時”っていうのは本当に不思議でね、どっから”時”が始まって、どこへ
終わっていくのか、まったく分からないけど。人間の身を削って”時”は流れていってると思うん
ですよね。ということは、それだけ大事なものだと。”時”をものすごく大切にして、その”時”
を共有する。それが音楽であって、人々が喜ぶこと。それで奉仕の精神で、役に立つこと。という
ことを計画として、一つのキャンプをやって、外国のアーティストが来て、みんなで幸せだなあ
って、言えるのが、これがやっぱり大事なことだと僕は思いますのでね。

服部)加山さんに言っていただけると励みになります。続けていきたいと思います。

絶対にこれは大切なことだと思いますね。

東島)”わ”で奏でる東日本応援コンサート、そして「セイコーサマージャズキャンプ」。
   どちらも続けて回を重ねていらっしゃるというところも素晴らしいところですよねえ。

そうですねえ、続けることの大切さというか。

セイコーのイメージソング、「時代とハートを動かすセイコー」(省略)

東島)さあ、音楽のチカラで、またスタジオの空気も前向きになりましたが。
   
加山さん、実はですね、セイコーのイメージソング、「時代とハートを動かすセイコー」を
   お聴きいただいたんですね。

これは社歌ですか?

服部)社歌ではなくて、企業のイメージソングです。実は2014年に制定した企業スローガンが
  「時代とハートを動かすセイコー」というスローガンで。歌で元気になろうよと。

素晴らしいね、これ、作曲なさったんだって?

服部)はい、作曲をしまして。

貴方、作曲家になった方が良いよ。と、思うくらいちゃんとした曲ですね。立派な曲です。これ、
編曲、前田さんでしょ?

服部)だから良く聴こえるんですよ。

いやあ、すごい!メロディーもしかり、詩も素晴らしい!これ、詩は会社の皆さんですか?

服部)社員全員から公募して、良いところをつなぎ合わせて。

イメージソングだけあって、”時”を刻んでいく大切さみたいなことと、一日の始まりにって
ところから始まるから素晴らしい。最後の締めるところで、希望が溢れ出すとかね。どこまでも
一緒にって。だから僕のこの時計と一緒だ。

東島)今、お聴きいただいたバージョンがセイコーホールディングスグループの社員の皆さんで
   構成されています「オールウエイズ四丁目合唱団」というものがございまして、
その皆さん
   で歌っていらっしゃるバージョンです。

会社の皆さんで?

服部)コーラス隊を編成しまして「オールウエイズ四丁目」というのは、和光が四丁目ですから。

あ〜あ!?そういうことね。

服部)その和光でいつも練習してますよということで。会社の始業と終業にかかるんですけどね。
   私の歌にしようかとも思ったんですけど、やはりまずいだろうということで。

自信があるんですよ。僕のステージにちょっと上がってきちゃあ、一緒に歌うことがよくあるん
だけど。やるなあ!って感じで。

東島)さて、この番組のタイトルにもなっています、「時を超えて」なんですが、これから「時を
   超えて」頑張っていきたいこと、目標をぜひ教えていただければと思うんですが。
   
服部さん、いかがでしょうか?

服部)”時”に関わる仕事をしておりますので、豊かな人生になるように、愛されるブランドに
   なるために、音楽、スポーツを通じて皆さんに感動を与えていきたいと思っております。
   セイコーは昔からスポーツ掲示を、1964年の東京オリンピックからずっとさせていただいて
   いるんですけど、音楽が余りにも無かったんですよね。最初の音楽と言うのは、1974年の
   「Sound Inn ”S”」。やっぱり音楽にチカラを入れていきたい。
   音楽で愛されるブランドになりたいですね。

ここまでの音源を期間限定で紹介します。

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 トーク3(ゲストの服部真二さんと)

2019年01月17日新設