3月16日

干場)この船に乗っていただいたゲストのみなさんには、「ご自身の旅のお話」をしていただいて
   いるのですが、今日はどちらへ行かれたお話を聞かせていただけますでしょうか?

南太平洋の方で、オーストラリアはもう何べんも遊びに行ってるんだけど。

干場)オーストラリアは何をしに行かれたんですか?

遊びに行ってる事が多いんですが、日本が夏のときにスキーに行くことになって。

干場)日本の夏に!急に?

日本と気候が反対だから、オーストラリアに行けばスキーができる。

干場)贅沢な!

で、仲間を集めたら20人近く集まって。シドニーから乗り換えてクーマっていう飛行場があるん
だよね、そこからは車で何時間もかかって山に登ってくんだけど、本当に雪あるのかよって感じ
なんだよ。

干場)どうしてですか?

相当上に上がらないと雪がないんだよね。

干場)そういうことですね。かなり標高高く行かないと雪がないと

で、着いたらちゃんとスキー場があるわけ。お客さんもそんなにたくさん滑ってないし、これは
いいやと思ってかなり楽しみました。で、帰るためにまた飛行場に向かったんだけど、飛行機の
時間大丈夫かなって言ったら「大丈夫だ」って運転手は言うんですよ。ワゴンの屋根の上に
トランクをいっぱい積んで山を降りて行ったんだけど、眠かったからみんな寝ちゃったんだよね。
そしたら、ドスンって音がしたので後ろを向いたら、トランクが落っこちちゃってるわけ。運転手
に言って車を降りたら、それが最後のトランクだったんだよ(笑)。

干場)ええっ!?

山の途中に全部落っことしちゃってたんだよね(笑)。しょうがないから戻ろうってことになって
戻ったんだけど、どうしても一つ足りないんだよね。もう飛行機間に合わないよ、時間ないよって
言ったら「大丈夫だ。大丈夫だ」って、のんきなんだよこれが。で、そのまま進んでたら、羊が
道路を横断してるんだよね。クラクション鳴らして道を開けるかと思ったら、のんびり待ってる
んだよ。

干場)どかないんですか?

どかないっていうよりも、羊が優先なんだよな。で、羊が全部いなくなるまで待って、飛行場に
着いたら、ちょうど飛行機が動いてるから、
「飛行機行っちゃうよ!」って言ったら
「今、飛行機が着いたところだ」とか言うから、絶対そんなことないなんて言ってるうちに飛び
立って行っちゃったんだよね。

干場)飛んでっちゃったんですか!?

次の飛行機で行こうと思ったら、次の飛行機が無いの。シドニーに行くためにもう1回乗り換え
ないといけないんだぜ。いや、そこまで車で行くからって。どのくらいかかるんだ?って聞いたら
5,6時間で行くって。結局、シドニーまで車で行くことになったんだけど、国際線は30分ぐらい
遅れる可能性があるから、飛ばしていけば大丈夫だとか言ってて。本来なら1時間ちょっとで着く
ようなところを車で6時間ちょっとかけて行ったんだけど、やっぱり出発時間になっちゃったわけ
だよ。で、飛行場の中に入って行ったら旗を振ってる奴がいて。中に入っていっちゃった。

干場)車のまんまですか?

そうそう。飛行機のところに車をつけるわけさ。それで、「これに乗ってくれ」って言われて。

干場)そんなにいい加減なんですか?(笑)

出発時間は10分ぐらい過ぎてるんだよ。他のお客さんに申し訳なくて、乗るときに「すみません、
クーマっていうところからスキーの帰りで、羊がたくさんいて…」って、言ったらみんなに拍手
されてさ(笑)。それで、なんとか間に合ったというね。

干場)散々ですね

散々なんてものじゃなかったよ。ハラハラしたし腹は立つしさ、荷物は一個無くなってるし…。
だけど半年経ったら中身はそのまま、何も取られずに送られてきて、これも驚いたね!だけど、
開けてみたらばスキーの靴とウェアしか入ってないんだよ。大切なものは何も入ってなかった。

干場)良かったですね!

そういう意味ではいろんな体験をしたわけだ。オーストラリアの人はのんびりしてるっていう事と
人間よりも羊が大事だっていうことと、国際線でも10分でも15分でも待ってくれるっていう、その
のんびりさがすごいな、と。日本では絶対に考えられないからね。

干場)考えられないですねえ

そういう体験をしたな、と思って。

干場)すごい体験でしたね!

最後に(荷物を)送ってくれて、感謝だよ、本当に。大したもんです。

○「ツイストアンドシャウト」(ザ・ビートルズ)

干場)「ニュージーランドの若大将」では、シドニーにも行かれたということですが?

もちろんシドニ−にも寄りましたね。遊びでも行ってるんですよ。バスに乗ってどこかへ行こうと
思ったんだよ。

干場)シドニーって結構大きいですよね。

大きい街なんだよね。どこ行きかわからないから、乗りゃあなんとかなるだろうって、乗ったは
良いけど。全然知ってる街の名前が出てこない。その内日が暮れてきた。どうしようと思って、
適当に降りた。

干場)降りちゃったんですか?

降りた。ちょっとした町があったから。降りたは良いけど、帰りのバス、どうやって探そうかと。
シドニー行きは無いのか?って聞いたら。もう2つ先に行って、そこに来てるバスに乗らないと
ダメだと教えられて。次のバスが来るまでに1時間以上かかって。で、乗って2つ先で降りた。
町の人に聞いたら、さっき出たんだよって。次はあったかなあって言い出して。

干場)それは散々ですねえ。

しばらく待ってたら、最後のバスがやっと来たから、シドニーに行くか?って聞いたら、シドニー
には行かないよ。乗り換えのバスはきっとあるって。とにかく乗って、運転手がここだよって、
降りたところが、”ど田舎”なんだ。こんなとこでシドニー行きが来るのかなあと思って。待ってる
と10時ぐらいになった。

干場)夜の?

夜の10時だよ。本当に来るのかなあと思ってたら、来たのバスが。あ〜あ、ラッキー!?天の
助けだ!と思って。それに乗って、やっとシドニーへ着いた。もう11時半頃だよ。運転手にニヤ
ニヤ笑われて。俺一人しか乗ってないんだもん。

干場)そのバスが来てなかったら野宿ですよね?

もう大変だよ。それでホテルへ帰ったら、みんなが、どこ行ってたんだ、お前って。迷子だよ、
迷子。みんな心配してたんだよって。まあなんとかなるだろうと思ってたんだ。

干場)なんとかなったんですね

そういうバカなことやったりね。

干場)でも原因としては、乗っちゃったんですもんね?

乗っちゃったのが、いけないんだ。どこへ行くか、わからないのに乗っちゃった!?本当にバカ
だなあと、後で考えたら何をやってるんだろうって。暇だったのと、つまんないのとで、思わず
乗ってしまって、どこかへ行ったら面白い事あるかなあとか、そんな事考えて。

干場)やっぱり広すぎる国も危険ですね?

そうねえ、ちゃんと下調べして行かないと、ちゃんとしてから行ってください!お願いします。
今は日本語の書類とかが、あると思うんだよね。

干場)グーグルマップもありますからね

そうなんだよ。当時は、携帯も無ければ、何も無い。でも、今となっては良い思い出。

ここまでの音源を期間限定で紹介します。

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 3月16日

2019年02月10日新設