3月23日

干場)今日はどちらへ行かれたお話を聞かせていただけますか?

何回も行ってるのは、ハワイですね。

干場)ハワイといえば加山さんですよね。

「ハワイの若大将」とかね。

干場)「ハワイの若大将」あれは1963年公開ですね。

半世紀以上前の話だ。

干場)その当時のハワイって今と違うんですか?

全然違いますね。ホテルの数が違うのと、あんなにたくさんホテルは無かった。ダイアモンド
ヘッドがフルサイズで見えた。それぐらい何もない時代。
珍しかったのかな?僕が行った時に、向こうの大金持ちの方とか、いろんな方が面会してくれたり
して。友だちになったりして。家に招待してくれたり。「」きょうやっていう、和食のレストラン
があったんですよ。そこのお祖母ちゃんが、「若大将」の中のお祖母ちゃんと良く似てるんだ、
雰囲気が。そこに年中顔を出してて。行けば必ず、すき焼きが食べられるしね。そこで、
レイモンド・バーを紹介してもらっちゃったりして。一緒にそこで飯を食ってさ。デカイ身体して
るんだ。お相撲さんみたいな感じでね。でも、顔はスッキリしててね。で、低い声でさ、ああ映画
の中と全く同じだなあと思いながら・・・。

干場)年齢はその頃、いくつぐらい?

俺より上だよ。かなり上だったと思う。10歳ぐらい上だったと思う。

干場)友だちみたいになったんですか?

運よく2回遭ってるんだ、俺。

干場)たまたまですか?

そう、たまたま。こっちも行く回数が多いから。相手も2,3回来るんだって。それで南太平洋に
島を持ってたらしいんだよね。そこへ行く途中に寄ってたらしいんだ。

干場)それで、その「きょうや」へ?

「きょうや」、もう今は無いですよ。そういう意味では、昔あちらに住んでた人たちの結構豪華な
家を拝見させていただいたり、いろんな所を案内していただいたりとか、かなりゆとりある旅を
させていただいたんですよ。

干場)そうだったんですね。

だからハワイの良さというのは、どんどん変わって行っちゃうとかね。今が買い物、スゴいじゃ
ないですか!?みんな何しにここへ来てるんだって。それこそアラモアナショピングセンター
みたいなところへ行くと、みんな買い物してるんだよね。

干場)加山さんにとって、こうやって楽しむと良いよというような事は?

僕は海へ出ていって、泳ぐか、サーフィンやるか。ワイキキはそんなに波はひどくないんで。
ボードもロングだからね。誰でも出来ますよ、女性でも後ろから押してもらって、黙って立って
れば岸まで行っちゃうからね。だけど、ノースショアの方へ行くと怖いですよ。20m以上の波が
あって、冬場なんてものスゴい波。

干場)波のサイズ、全然違うんですね?

全然違う。ワイキキは大人しくて良い波。だけど、サンセットビーチの方へ行ったら、サーフィン
のメッカだけど、いやあ冬場の波はスゴい波だ!?波が上がっていって、水平線が見えなくなる
ぐらい高い波だ。だから、30mぐらいになる時があるね。人間がこんな小っちゃいんだ。滑り出し
がパドリングじゃ出来ないんで、マリンジェエトで引っ張ってた。それで乗ったなあと思ったら、
戻って来るんだ。それで、でんぐり返ったらエライことになるからね。

干場)のまれたら大変ですね?

大変!?でも、それは見るのは楽しいからさ、見に行くけどね。

干場)加山さん、撮影だけじゃなくて、コンサートでもハワイへ?

コンサートでも、去年、ブルーノートっていうライブハウスでやりましたね。それからグリーン
ルームっていうフェスティバルに参加させてもらって結構、盛り上がったねえ。歌をやるのは、
ハワイは良いけれど、ハワイへ行って仕事するよりは、やっぱり泳いだ方が良いね。

干場)ハワイでの思い出の場所とかってありますか?

思い出の場所はいっぱいあるわ(笑)。マウイ島も行ってるし、カウアイ島にも行ってるし。

干場)ほとんど行きつくしている感じですね。

ハワイ島に行ってる時に、ブラック・サンド・ビーチっていうのがあるんですよ。セコい湾が、
真っ黒の浜辺で、そこで作った曲が「ブラック・サンド・ビーチ」というエレキの曲で、最近
では「ピンク・サンド・ビーチ」っていうのがあるんだよ、あそこに。何でピンク色になった
のか分かんないんだけど、今度は「ピンク・サンド・ビーチ」っていうのを、また作ろうかな
と思ったりね(笑)。

干場)はい(笑)

オアフ島に、ニュージャージーにいた頃に、そこでお寿司屋さんをやっていたご夫妻がいて。
ハワイに移住して、ハワイでもお店を出したんだよ。もう行くたびに必ず寄る、「すし 遊」
っていうとこなんだよね。

干場)それ、名前出しちゃって大丈夫なんですか(笑)。

だって、俺たちがつけた名前だから。うちのカミさんが、
「ゆうは『遊び』っていう字にしましょうよ」って、僕がそれを書で書いたわけ。それがもの
すごく上手く書けちゃったわけよ!(笑)額縁にちゃんと入れて、ニュージャージーにいた頃
から貼ってあったの。それを元にして、暖簾とかに「すし 遊」って書いてあるんだよ(笑)。

そこのオカンがとっても気さくな、フレンドリーなもんだから、ジョージ・ベンソンがニュー
ジャージーにいた頃には近所だったのね。ジョージ・ベンソンが来ると
「ジョージ! この人も歌ってるのよ!」って、それで友達になって。オカンがボロボロのギター
を持ってきて、“こんなのジョージに弾かせたらえらいことになる、かわいそうにな”ってと
思った。持ったらあいつの音になるんだね! びっくりした!俺。

干場)そうなんですね!

ボロボロのギターでも、いやあ、スゲェって思って。で、僕が持ったら、俺の音になって、ボロ
ボロなわけだよ。こんなに違うのかと思ったら、ギターやめようかと思ったくらい。ホントだよ、
本当にそう。そういう場所があって、行けば必ず寿司食ってるよ(笑)。

干場)4月には「若大将フェスチバル 2019」を、4月10日と11日ということなんですけど?

11日は僕の誕生日なんですよ。

干場)あっ、誕生日なんですね!?おめでとうございます

で、10日はアッコの、和田アキ子さんのね、誕生日が10日。

干場)和田アキ子さんもご出演!?五木ひろしさんも

来てくれるんだな。

干場)面子がものスごい豪華ですね。豪華メンバーですね。

お付き合いが多いんでね。頼むよ、どうかよろしく!って。その代わり、向こうからお願いします
ときたら、あっ分かったって。

干場)そういうご関係なんですね。さらに2015年の夏にファイナルとされたコンサートツアーも
   再開されるということで

そうなんですね、これは何か役に立つ事をしなくちゃいけないなあとつくづく思い始めてて、基金
を立ち上げたんですよ、この間。海の汚れが、今ヒドいんですよ。それを元から正さないとダメ
じゃないかという事で。意識改革も含めて、僕のコンサートの売り上げの一部を寄付して。それを
きれいにする事に役立ててもらいたい。永遠にこれを続けてもらいたいという事から始まっている
んですけど。俺、驚いたんだけど、若者の16%が海には興味が無いとか言われたりね。それ、
ショックだね。なんで嫌なのかというと、足に砂が付くのが嫌だ。なんだよそれって。それが良い
んじゃないかよって思うくらいなんだけど。だんだん子供もね、海離れしていると聞いたんでね。
海離れを抑えるために、みんなに啓蒙していくというか。
日本の海岸線を真っ直ぐにするとアメリカの海岸線の4〜5倍になるんだよ。

干場)えっ、そんなにあるんですか?

あるんですよ。だからそれは大事にしなきゃいけないなあと思うんですね。海をきれいにしようと
いう目的をキチっとするために「海 その愛基金」海洋環境クリーンプロジェクトを立ち上げた
んですよ。

干場)素晴らしいですね

これを持って、全国ツアーを周って、皆さんにお願いして。

干場)6月6日神奈川の茅ヶ崎?

そうです、僕の育った茅ヶ崎。そこから始まります。

干場)全国を周られるということで。

一応ですね、かなり周りますね。

干場)そこで集めた基金を元に海をきれいにしていくと

そうです。

干場)素晴らしいですねえ

ここまでの音源を期間限定で紹介します。

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 3月23日

2019年03月31日新設