キラっとワード1 作曲家 弾 厚作

 

 

関口)岩谷時子さんと共作の、ベストワークスコレクション、というアルバムを発売されたばかり
   ですねえ。これは岩谷さんとの思い出の作品の数々が?

良いのばっかり集めてますけど。岩谷さんが居なければいまの私はありません。それほど、
素晴らしい詩を書いてくださった方です。今でも、そう思ってますね。

関口)そして作曲は、弾厚作さん。つまり加山雄三さん。

竹平)アルバムの中から「恋は紅いバラ」、お聴きください。

○恋は紅いバラ(セリフまで)

リスナーからのお便り紹介(割愛)

竹平)弾厚作のペンネームで数々の作曲をされたという事ですが、これまでに何曲ぐらい?

曲は全部で、番号ふったのは330曲ぐらいあるんですよ。レコーディングしたのが260曲ぐらい
です。岩谷さんとは、この間、勘定したんだけど152曲かな?

関口)小さな頃から作曲なさってたんですよね?初作品が14歳の時。

そうですよね。14歳の時に作った。作ったつもりじゃなかったんだけど。親父が中古のピアノを
買ってくれたんだよね。もう嬉しくって朝から晩まで弾いて。ある時、自分で練習曲みたいのを
弾いてたわけ。それ終わったら、親父が、それ何だい?って。これ、俺が作ったんだって言った
ら。お父さんはピアノコンチェルトが大好きだから、一生懸命勉強してお父さんのためにピアノ
コンチェルト作曲してプレゼントしてくれよ。簡単に、ああ良いよって。それから12年もかかって
一応3楽章作りました。

関口)ちなみに、その時に作った練習曲って何だったんですか?

「夜空の星」。あんなになっちゃったの。あれね、編曲の段階で寺内タケシ君がやったら。なんだ
これは!?って。編曲というのはスゴいなあ!?彼がやったらカッコ良い。

関口)今聴いてもカッコ良いですもんねえ。

彼のおかげもあるけど。ものスゴいヒットしたね。「君といつまでも」のカップリングだろ?確か。

関口)14歳でこんな作品を作れたわけですからねえ。
   で、ピアノもなさってる。スゴい方が地元にいらっしゃって、その方の手引きがあったって。

それは憧れただけの話でさあ。近所に住んでいたのは、レオニード・クロイッツァーさんで。世界
的なピアニストなんですよ。ウチの3軒ほど横の奥に家があって。素晴らしい洋館だったんだけど。

関口)茅ヶ崎に住んでらっしゃった?

そうです。

関口)ドイツの世界的なピアニストで、小澤征爾さんいも影響を与えた。

そうです。その人がいらしゃったわけ。時々そこに通りがかるとピアノの音が聴こえてくる。
大好きなショパンの曲が多いんだ。そこで黙って聴いてて。ある時、もうすぐ鳴るかなあと
思って、そこで待ってた。そしたらおっちゃんが来て、君そこで何してる?って聞くから。
ピアノの音が聴こえてくるのを待ってるって言ったら。ピアノ好きなのか?って聞くから。
ものスゴい大好きなんですって言ったら。来いって手招きするからついて行った。玄関で
立ってろって。何かなって思ったら。ジャーンって玄関開けたまま弾くんだ。その人が
クロイッツァーさんだったんだよ。その話を家に帰ってお袋にしたら、それじゃあさあ、
あんた、クロイッツァーさんに習いなさいって。ウチの親父、怒ったね。世界的な人にピアノを
習おうなんて、何を考えているんだ。

関口)そうですよね。小学生が、いきなり将棋の名人に将棋を習うようなもんですもんね。

なんと言って良いか、申し訳ないって。そしたら奥様が出てこられて。当然断られたんだけど。
先生を紹介してもらったの。女性のピアノの先生を。そして習おうと思って一生懸命やったん
だけど。教則本みたいに面白くない本って無いよね。ツェルニーだ、ハノンだって。自分では
曲がやりたくてしょうがないの。ここ来週まで練習しといてくださいねっていうのを何も練習
しない。

関口)割と独学で?

結局、独学で。レコード聴きながら。ショパンの「英雄ポロネーズ」1楽章、2楽章全部弾ける
ようになった。耳コピと、もちろん譜面もあったけどね。弾けるようになっちゃったんだよ。

関口)そこが若大将の常人離れいたところですね。

ここまでの音源を期間限定で紹介します。

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2019年08月01日新設