レポート その2 みらいブンカvillageスペシャル
 加山雄三60周年 Forever with you!
  
(文化放送ラジオ 2020年1月2日)

60周年のラジオ特番レポートを紹介します。

 トーク その5
 ”気”が大事 自立型高齢者住宅へ引っ越し

太田)年齢を重ねても新しいことにチャレンジしたりとか、新しい環境に入って
いったりとか。若くて元気でいつまでも、という気持ちで居られるという
のは、とても大事なことだと思いますが。

それは大事なことだと思いますね。人間は何でもそうだけど、”病は気から”
とか、”気力があれば”とか、”気”という字をどれだけたくさん使っているか。

太田)”元気”、”やる気”、”勇気”。

ものすごい数ですよ。いかに”気”が大事か、ということだと思うんだけどね。

太田)加山さんは、去年、お引越しをされたそうですけれど?

ええ、長いこと住んでた家が広過ぎちゃって。もう二人っきりになって。二階に
上がるのに16段も階段があって。忘れ物したりして、何度も上ったり下りたり、
トレーニングには良いんだけれども。どっか探してて、良い場所見つけたんです
よ。そこに入っていて、万が一何かあった時にはちゃんとケアしてくれる。
「自立型高齢者住宅」。申し込んだら、運良く入れたんですよ。小さいというか、
本当に狭いですけど。ちょうど良いなあ、今は。という感じですよ。

太田)年齢を重ねて引っ越しというのは、大変な決断だったと思いますが?

すごい大切なことだと思うんですよ。決断するのは、僕だなあ、と。僕が言った
ときに、カミさんは反対するかなって思ったけど。”エライわね。”って。
”そういうことは年を取ったら、中々言えないでしょ、周りが言っても突っぱ
ねるのが普通、貴方は免許も返納したわよね。”俺は免許を返納したら、みんなに
褒められてね。偉いねって。偉いも何も。事故を起こしたらお金もかかるし、
大変な迷惑もかけるし。そういうことを考えると免許証の返納もそうだし、ケア
付きの部屋で安全安く有意義に過ごせるところを探そうと。それを率先してやる
ことはすごい重要なことだと。そういう風に思うようになってね。僕らがやれば、
皆さんもそれで良いんだよな、となってくれると思うんだな。そうすると、みんな
が安全な方向に行くと思うんだよ。それがとっても大事だなとつくづく思うように
なってね。

太田)元気な内に自らの決断で、自らの責任を負えることをしっかりとやって
いこうということですね。

そういうことです。解説が上手い。その通り。自分で判断できる間に、良い
方向性を持った判断を決めるというね。

 トリビュート、新世界

太田)加山雄三さんをリスペクトするアティストは、本当にたくさんいらっ
   しゃるんですが。井上陽水さんもそのお一人でいらっしゃいますよね

有難いですよね。僕は井上さんの曲、大好きだしね。なんとも言えない味が
あるじゃないですか!?彼の歌は。

太田)井上陽水さんが加山雄三さんの曲をカバーしているナンバーをここで
   お届けしいたいと思いますので、曲紹介していただけますでしょうか?

「旅人よ」、井上陽水さんです。

♪旅人よ

太田)陽水さんらしいヴォーカルでの名曲、「旅人よ」でした

不思議な魅力がある方ですね。

太田)加山雄三さんは2011年のももいろ歌合戦大震災の後に、東北の被災地を
   訪れたりされまして、復興を応援するイベントに参加してきたわけなん
   ですが、その繋がりから誕生したバンドが「THE King ALL STARS」
   で、これも話題を呼びました。2014年には、「シアターブルック」の
   佐藤タイジさん、「モンゴル800」のキヨサクさん、「ザ・コレクター
   ズ」の古市コータローさん、「勝手にしやがれ」の武藤昭平さん、こう
   いった方々と見事なコラボレーションしております。加山雄三さんと
   コラボした方、あるいはリスペクトしているフォロワーの中では、相当
   ハードなサウンドを作る方々でしたよね

ロック界トップクラスばっかり集めちゃってっていう感じです。本当に良く
集まってくれたな、嬉しいなあ、有難いなって。つくづく思いますね。

太田)このコラボをきっかけに、加山さんはフェスにも随分お出になりました
   もんね。加山雄三さんのヒット曲が世代を超えて独特なアレンジで親し
   まれているケースもありますが。2017年にリリースされました「加山
   雄三の新世界」、これも、ものすごく面白いアルバムで。ラッパーの
   方々と本当に自由自在に加山雄三さんの曲を解体して再構築してる。

本当に良くやってくれたよね、みんな。と、思ってね。嬉しかったぁ、あれ
すごいすよ。

太田)その中から1曲お届けしたいと思います。アーティストはももいろ
   クローバーZ、サイプレス上野とロベルト吉野、ドリアンで。
   「蒼い星くず」

♪蒼い星くず(feat. ももいろクローバーZ×サイプレス上野とロベルト
          吉野×Dorian)

 ももいろクローバーZとの食事会、カラオケ

(「蒼い星くず」が終わって)

ラップ、生で一緒に演奏するじゃない、俺、どこから出るんだかわからなく
なったり、するんだよね。良くラップ、やれるなあと思ったんだけど。僕なら
無理だねえ。

太田)「ももいろクローバーZ」は、かわいがってらっしゃるというか、仲良く
してらっしゃいますよね?大晦日にも、ライブにサプライズで出演されて
ましたよね?

ええ、1曲だけですけどね。歌わせてもらって。毎年出てるんですよね。

太田)どうですか、世代的には相当、下ですし?

ひ孫だよね。ひ孫は言い過ぎだけど、絶対孫だよね。ご飯を食べに行って、
ご馳走してあげてもね、話題が全然噛み合わないからさ。ウチのスタッフが娘を
連れてきてたら、そっちと話が合っちゃってさ。それでね、カラオケをやると
全部英語の歌なんだ。俺の全然知らない歌なんだ。除け者にされたみたいになっ
ちゃってさ。俺の出る幕、まったくなし。全部アニメの主題歌なんだよね。
それで上手いのね。みんなノリノリでやってて。あ〜あ、美味しいものたべさせて
あげたのに、俺が入るところ無いやって。愕然として落ち込んで帰ってきたことを
覚えてる。

太田)メンバーの”しおりん”には、ギターもプレゼントして。

”若大将”って言ってるんで。(イメージカラーが)黄色だって言うんで。黄色
のギターをあげたんだけど。まったく弾けなかったのがね、初めて弾いてもらう
約束をしたステージに来た時に、彼女、ソロ弾いたんだよね。やる気があるん
だね、若い時ってすごいなあと思った。やっぱり脳が柔らかいのかな!?
羨ましいけど。俺なんか、ラップの”ラ”の字もダメだよ。

太田)ひ孫世代の方々にも影響を与え続けている加山雄三さんです。じゃあ、
   ラジオを聴いておられる方との共通体験もいっぱいある、このアーティ

   ストの曲をお届けしいたいと思いますけれども。森山良子さんが歌って
   らっしゃる曲をここでおかけしたいと思います。曲紹介をしていただけ
   ますでしょうか?

はい、「湘南引き潮」、森山良子さんです。

♪湘南引き潮(森山良子)

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 トーク その5
 
 トーク その6
 光進丸の焼失

太田)あの曲は、いつかかるんだろうとか、あの話題はいつ出てくるのかなあ
   と、ラジオの前でヤキモキされている方もいらっしゃると思いますが。
   光進丸のお話をしたいと思います。一昨年の4月、残念ながら焼失して

      しまいました。

あれはショックでしたね。正直申し上げて。あの後、記憶が飛んでますね。
寝込んでましたね。自分は船が好き、海が好き。それで設計もやって一生
懸命建造したわけですよね。それが原因不明で。(自分が)居ない時に火災。
どれだけ皆さんに迷惑をかけたか、心配になったんですけども。町の人たち
が船で消火活動をやってくれたんですよね。燃料が14キロリットルぐらい入って
たんですね。これに引火したら、湾全体が大火災になって。全部の船がダメ
になっちゃうぐらい大変なことになる。消火に当たった若い人に話を聞くと
船体がものすごい熱くなって、いつ爆発してもおかしくないほど、ひどい
状態になってきたんで。とにかく水かけろー、水かけろーで。沈めたのが
大成功ですね。冷えて爆発を免れたわけですね。皆さんには、本当に良く
協力してもらって、頑張ってくれて。もう本当になんとお礼を言ったら良い
か。本当に感謝の気持ちでいっぱいですよ!

太田)安堵して感謝の気持ちがあって。時間を置いて、ちょっと喪失感という
   か、悲しみが・・・

喪失感は、火事だって聞いた時から始まって。それで意識が無いくらい寝込
んだ時は喪失感の塊で。どうして、こういうことが起きるんだろう!?なん
という試練だろうと。でも、自分にそういうものが与えられたということは
何か意味があるだろう、決してこれは、ただただ燃えた、それだけの問題
じゃなくて。何か意味がある。それは、お前が光進丸で、いろんな人と楽し
い時間を過ごすのは良いけど、遊んでるばかりじゃ能が無いんだよ。お前は
遊んでる場合じゃないんだぞ、と。そういうものを卒業して、何かの役に立
つために、真剣に生きるということを考える時期に来てるんじゃないかな?
と。そういうことを改めて感じさせられたということなんですね。原因がわ
からないというだけに、天から与えられた試練だなあ、と。本当に自分が
人様の役に立つことを真剣に取り組んでいくということを考えなきゃあ、
生きている資格が無いんだと言われるぐらい。そういう気持ちになってきた
ですね。何がお役に立てるか、わからないけれど。少しずつ、そういう方向
性を自分の中で構築していこうと思ってます。

太田)そういう考えに、徐々に、徐々になっていった?

そうですね、本当にそうですね。

 海 その愛基金

太田)そして、基金を立ち上げて。海をきれいにする活動をお始めになった

「海 その愛基金」海洋環境クリーンプロジェクトを立ち上げたんですよ。
現在行っているコンサートツアーの収益の一部を基金に寄付させていただく
ことになっています。

太田)活動には、3つの柱があって。一つは、海を再生する。環境キャン
   ペーン、ビーチクリーン活動。ボランティアの皆さんと一緒にやっ
   てる。これは?

海岸をきれいにするために、みんなで拾い集める、まず、そこから始めよう
と。海岸では、ゴミが行ったり来たりするんです。流れ着いて上がったもの
は、そこで片付けないと、また、流れていってしまう。それで、みんなで
きれいにすることを思い立ってね。

太田)二つ目が、海を知る、子供たちに海やヨットを紹介する、訪問教室の
   開催

みんなを小さいヨットに乗せて。なぜ走るのか?そういうのは、みんな不思
議がったり、面白がったり。力学的なことから考えて船はバランスをとって
る。遊びではあるんだけど、力学的に役に立つものだということを学びなが
ら、ということですね。

太田)そして3つ目が、海を体験する。海への誘いイベント

いろんな教室みたいなものをやるんです。

太田)もちろん活動とコンサートとかイベントをリンクさせながら、という
   ことですよね?今後もこういった活動は広げていくということになり
   ますよね?

継続こそチカラなりじゃないですけど、そういうのを形にして、ず〜っと
繋いでいってほしいと思うんです。利害関係一切なく、海をきれいにして
いこうぜ!という。きれいにするということは、自分自身の心もきれいに
なるんですよ。それが大切だぞ、と。そういう気持ちをみんなが共有でき
る場をこれからどんどん繋げていってどんどん広げていくということは
とても重要なことだと。やっぱり自分の心が汚れていると、周りを汚して
いくんですよね。汚れているのを平気でいると自分も汚れていっちゃうん
ですよね。心がきれいになることが、いかに生きてる上で大切かという
ことも。年を取ると良くわかりますよ。

太田)以前、三浦雄一郎さんが、「エベレストの頂上に立った時に、「海
   その愛」のメロディーが自分の頭の中に流れてきた」と

エベレストのてっぺんから携帯で電話がかかってきたんですよ、僕の所へ。
”今エベレストの頂上に居ます。メロディーがパッとでてきたんですよ。
それ、「海 その愛」なんですよ。雲海の中から頂上が、ちょこっと見える
のが、みんあな島に見えるんですよ」って。嬉しいなあ、エベレストの頂上
と話し、出来ちゃうんだ!って。

太田)海というのは、人間の心に偉大で美しいものなんですね。そして
   その海の美しさを日本のみならず、世界に広げていくための活動が
   「海 その愛基金」。それを推し進めるのに、背中を押してくれた
   のが光進丸だったということですね?

海の藻屑と消えたけど、その理由が、お前さんの藻屑をきれいにしたら、
お前さんの心がきれいになってく。みんながそれを大切に思って、それを
きれいにしようぜ!って、なったら、どれだけ海がきれいになると思う?
って、言われているような気がしてね。

太田)その曲をお届けしたいと思います

はい、「光進丸」、加山雄三です。

♪光進丸

 1964年の加山さん

太田)デビュー60周年の加山雄三さんですけれども。今年は東京オリンピック
   パラリンピックがやってくる年でもあります。東京開催は2度目、前回
   は1964年、昭和39年。この年はどう過ごしていたか、覚えてらっしゃい
   ますか?

覚えてますよ。「赤ひげ」を撮ってたですね。それと光進丸が進水した年です
よ。初代光進丸が進水した。だから忘れられない年というか、10月1日に進水
してるんですよ。

太田)オリンピック開会式の9日前ですね。すごい1年でしたね。光進丸が
   進水した瞬間の映像が思い浮かぶんじゃないですか?

海の好きな人間が10人ぐらい並んでね。撮った写真があるのよ。懐かしい。

太田)「赤ひげ」も公開ということで。黒澤明監督は、加山雄三さんのことを
   大変高くかってらっしゃった?

高くかってたかどうかは、わかりませんけれど、かなり自由にさせていただき
ましたね。「加山、お前はセリフなんか覚えるな、覚えなくたって良い。思え
ば出るんだよ、セリフは。」って調子でね。

太田)思えばセリフは出るって、随分乱暴っちゃ乱暴ですね。

羽織袴を着て、正座して刀を置いて、台本の読み合わせですよ。そしたらひと
りでに頭に入るじゃないですか!?覚えなくたって、読んでる内に段々頭に入
ってくる。そしたら、思えば出る。なるほどねえ!?って。まあ後で、わかる
わけだけど。

太田)形から入って、自然に感情や思いが生まれてくるよう、状況を整えて
   くれる。

撮影所の中では、刀をちゃんと腰に差して。それで歩き回ってろ、って。重い
んですよ、本身だから。結構重い。ご飯食べに行く時なんか、大変だよ、抜い
て、脇に置いてさ。

太田)じゃあ、思い出深い1964年ですね

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 トーク その6

 

 トーク その7
 海外のアーティストとの交流 その1
 フランク・シナトラ

太田)ここからは、加山雄三さんならではの、超ビッグな海外アーティスト
   との交流を伺いたいと思います。まずはフランク・シナトラ。

彼の場合は、彼の歌を真似して歌ってるだけですね。ただ、彼が亡くなって
からフランク・シナトラ財団の方から、コラボレーションをやてくれと。
「My Way」を一緒に歌ってくれないか、と。”なんで、そんな事を考えたん
ですか?”生誕100周年のアルバムの目玉にほしい、と。大変光栄な事だけど、
緊張するわ。

太田)フランク・シナトラ周囲の関係者の方が、加山雄三をちゃんとリスペ
   クトして、良い歌をコンサートで歌ってくれているのをわかった上で?

そうだと思いますよ。

太田)嬉しいですよね?

嬉しいですよ。それでレコーディングは、彼が54歳ぐらいの時の音源で。逆
ならわかるけど、(フランク・シナトラの)声が全然若いじゃない?なんとか
頑張ろうって。出来上がったのを、まあ聴いてみてくれよ!って言いたくなる
くらい。僕なりに良かったんじゃないかと思いますが。

太田)じゃ、それを聴いていただきましょう

♪My Way duetWith 加山雄三

太田)加山さんの仰る通り、これ素晴らしい!

気持ち良いですよね、やっぱり、歌ってて。

太田)誤解を恐れずに言えば、今聴いていて、シナトラより良いや、って

そりゃあ、言い過ぎだよ。ありがとうございます。嬉しかったですね、彼と
デュエットできるなんてね。夢のまた夢でしょう。しかも二部で上をつけ
させてもらった。それが意外と合うんだよ。同系統の声かなと思った。

太田)できれば、生前一緒に・・・

そりゃあ、もう本当に。彼と話をしながら、やってみたいなと思うね。

 エルヴィス・プレスリー

太田)続いてはエルヴィス・プレスリーです。
   どんな思い出が蘇ってきますか?

高校の時から憧れてたから、最初会った時にどうしようかと思ってね。会える
と決まってからが大変だった。何を喋ったら良いか、どうしよう、って。それ
ばっかり考えながらステージ観てたら、ステージなんか頭に入ってこないから。
あとで話さなきゃいけないんだと思ったら。

太田)声、裏返っちゃってますよ。

本当に裏返っちゃって。カミさんとカミさんの友達も一緒だったんで3人で
会いに行ったんだけどね。たくさん並んでたんだけど、一番最後に居てくれ
って言われて。入って行って、よろしくって言いながら、”貴方の趣味は
何ですか?”って。そしたら”空手だよ”って言ったんだ。それで打ち解け
て。”曲の最後に決めるポーズはそれから生まれたんですね?”って言った
ら、”わかっただろ”って。”お前はブラックベルトか?””ノーノーノー
ホワイトも無いよ”って。

太田)想像すらできない会話ですね。

彼はすごく良い人でね。真剣に話するんだよ。優しいしね。で、俺が質問する
んだけど、答える時は女の子の方を見てするんだ。俺が聞いてるんだから、俺
向いて喋ってほしいんだけど。

太田)忘れられない思い出ですね

 ザ・ベンチャーズ

太田)続いてはザ・ベンチャーズです。日本での大ブームを巻き起こしたきっ
   かけは加山雄三さんが作ったと言っても過言じゃない?という

そうじゃないんだろうと思うんだけど。テレビ番組で共演したんですよ。僕の
音楽番組に彼らがゲストで来て、ランチャーズと共演したのね。それが最初の
出会いでさ。その時にモズライトの白をプレゼントしてくれちゃったんだね。

太田)加山さんにですか?

そう、リードギターとサイドギターとベースまで。全部モズライトで。彼らの
曲を本気になって、文化放送でかけた。「ウォークドントゥラン」を年中かけ
た。そうしたら火がついた。

太田)特にノーキー・エドワードとは交流が深かった?

そう、ノーキーは、一番良く喋ってくれた。彼はギターが本当に好きなんだな。
5歳からギターを持ってて、家族は旅芸人だったみたいね。一緒に周っている
間、ギターと戯れているという生活をしていたので、ギターを離さなかった。
光進丸来た時も、ギターを持たせたら離さない。夜中の3時まで弾きっぱなし
だよ。手と一体化してる。これじゃ、上手くならなきゃおかしいなってくらい。
本当にすごい(ギタ−の)虫。

太田)そのベンチャーズも、加山雄三さんの曲をカバーしていますので、その
   曲をお届けしたいと思いますが

じゃ聴いていただきます。「ブラックサンドビーチ」、ザ・ベンチャーズです。

♪ブラックサンドビーチ (ザ・ベンチャーズ)

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 トーク その7

 

 トーク その8
 海外のアーティストとの交流 その2
 ザ・ビートルズ

太田)続いては、ザ・ビートルズとの交流という事ですね。これはすごい事
   だと思うんですけど、加山さんはあっさりと?

僕はビートルズよりベンチャーズの方が良いとかさ。ビートルズを高く評価
してないわけじゃないんだけど、別格だなってもんで。ちょっと距離を置い
てたのね。会いたいかって言われて、そりゃあ会いたいさっていう程度だっ
たのね。

太田)会えれば会いたいという感じだったんですね。

ウチに帰っておばあちゃんに、”おばあちゃん、ビートルズって知ってるか?”
って言ったら、””あたしを誰だと思ってるんだよ、あの髪の毛の長い子たち
だろ?””会いたかったら会わせてやるぞって言う人が居るんだけど””会い
な!将来役に立つよ!”って。”わかった、じゃあ会うよ”って。東芝の方が
話を進めてくれて。ホテルに行ったら、(彼らは)着いたばっかだったのね。
10階全部を借り切って。誰も行かれないように、エレベーターも停まらない。
階段も上がれない。食事を運ぶ従業員の階段を上がって行ったら、ギャー
ギャー騒いでる声が聞こえるので、行ってみたらリンゴ・スターが出てきた。
良く来たなって、いきなり握手してきたからビックリしてさ。どうもどうも、
って言ってる脇からポールが出てきて。俺の手を取って握手してくれてビック
リしちゃってさ。中に入って話をしたんだけど。窓からジョージがのぞくん
だよな。そしたら、下に居る何千人というファンがギャ〜っ!?って。そした
らニコっと笑って引っ込んで、ちょっと時間経つとまた行って笑うとギャ〜っ
!?って。俺も引っ張ってかれてニコってやったら、キャ〜>>>って。少し
変なんだよ。それから(彼らが)絵を描きたいって言いだしてさ。すぐに大き
な画用紙を持ってきて。真ん中にスタンドを置いて4人でいっぺんに水彩画で
絵を描き始めた。それぞれが訳の分からない絵を描いてる。それぞれが個性が
あるなあと思って。書き終わって真ん中にサインを入れるんだな。

太田)その水彩画は、加山さんにくださった?

とんでもない!それが2億4,000万円の値段がついた。日本人が競り落とした
らしいです。

 ペリー・コモ

太田)そして最後は最も親しかったと言っても良いでしょう、ペリーコモさん

この方は本当に良い人だったなあ!?この方にも最初に言ったのは、やっぱり
貴方の趣味は何ですか?だった。それしかバリエーションが無いだよ。でも、
それが良かった。

太田)エルヴィスの時には、話が弾んだ

ペリー・コモの時には、釣りだよって。俺船持ってるけど、船に来る?って
言ったら、マネージャーにスケジュールを確認して、ゴルフをやめて、船に
乗ろうぜって言ってくれて。それで熱海の港に船で行ったんだよ。それで乗
せたよ。釣りをやろうってなって、始めたら、いきなり、こんなでっかい
キスが釣れた。30cm以上あったよ。そしたら、エサが釣れたよ、って。名前
は何て言うんだ?って聞くから、それはキスだ、って言ったら、オーマイ
ガットって。こんな魚とキスしたくないよって。お昼にね、それを唐揚げに
して、これ、あんたのエサって、食べさせたの。食べたら、これは美味しい
ねえって。それから打ち解けちゃってさ。今度フロリダの家に来いって言う
から、行ったの。家族全員で。すっごい家だよね。庭の芝生を通り抜けたら
ビーチがあって、桟橋に自分のモータークルーザーが。こんなゴージャスな
人だったのか!?って。それに乗ったら、2m近いバラクーダーが3本、箱に
入ってた。これが魚だよ!?こういうのを釣ってればキスはエサだなって。
やっとそこでわかるわけよ。

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 トーク その8

 

 60周年に向けて

太田)60周年、いろんな企画があると思いますが?

まあ、それはあるけれど・・・。まあ楽しみにしておいてください。

太田)西伊豆に加山雄三ミュージアムがありますが

そうですね、寄っていただくと楽しいと思うんですよ。

太田)きょうお届けする最後の曲になると思うんですけど?

じゃあ何にしようかな!?「Dreamer〜夢に向かって いま〜」、加山雄三です。

♪Dreamer〜夢に向かって いま〜

太田)新年早々、加山雄三さんとこういった形でご一緒できて、私にとっても今年
   一年がすごく良い一年になる予感が沸々と・・・。

予感じゃなくて、本当にその通りになりますよ。良い年になりますよ。

太田)今年83歳になる加山雄三さんの気力、体力、発想力、想像力、ラジオを聴い
   てる方もあやかりたいと思ってる方がたくさんいらっしゃると思いますが、
   これからも全国に元気をお届けする加山雄三さんのツアー続いています。

   加山さんがずっと走り続けるということは、ファンの方を勇気づけることに
   なると思いますが。

本当に応援していただけるということの方が、僕は有難いなあと思うんですね。
それは皆さんを心から応援していきますよという気持ちも伝えていきたいなと
思うんですね。お互いに励ましあって、お互いに元気で行こうや、食べ物は
注意してさ。良く寝てよ。そういう感じでね。お互い元気で行こうや。体力、
発想力、想像力をフルに発揮してな。そういう感じで行きたいなと思いますね。

太田)デビュー60周年が、東京オリンピック、パラリンピックの年にあって、病気
   から元気に、見事に、奇跡的に回復してたくさんの企みがあって、コンサー
   トツアーを続けられて。お客さんがワンサカと押しかけて、本当に加山雄三
   ほど果報者は居ない、幸せですかと聞かれたら?

幸せだなあ!

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 60周年に向けて

 

 

2020年01月30日新設