動画 1992逆転人生

1992年、加山さんの芸能生活30周年を記念して関西TV(フジTV系列)にて放映された特別番組「逆転人生!加山雄三 オレのオヤジと妻と子供たち」を加山さんのインタビューの内容を中心にレポートします。

番組は冒頭、コンサートで「君といつまでも」を唄う場面から始まりました。

(番組ナレーション)
この唄が28歳の青年を大スターにした。
無限大の才能が若大将の名前とともに頂点を極めた。あれから27年の時が流れた。

突然若大将が崩れ落ちた。経営参加していた会社が倒産、5億円の借金を肩代わりハメになった。そして住み慣れた家も愛用の船も手放すことになった。
しかもこの倒産の3ケ月前、理想の女性と慕った最愛の母を癌でなくしたばかり。

失意と借金地獄のどん底時代に松本めぐみさんと出会い結婚。加山雄三の逆転人生はここから始まる。

加山雄三を再び不幸が襲う、北海道の雪山で雪上車に巻き込まれ重体、生死の境を彷徨った。
しかし美恵子夫人の献身的な介抱で奇跡的に一命を取り留める。
前の年に生まれた長男の信宏君も加山雄三を元気付けた。

あれからまもなく20年、若大将のシンボル光進丸も今や3代目、家族も増え一家の船長として舵を取ってきた。

オヤジとオフクロと妻 

オヤジが大事にしていたセメントを無断で使ったのを叱られて得心がいかず家出をして、海岸で打ち寄せる波をじっとみつめていた。
夜の九時半ごろ遠くの方からお袋の声がする。”あんたそこにいるんだろう?”段々声が近づいてくる。お袋の勘の良さというか、どこに行こうがお釈迦様の手のひらの上にいる孫悟空みたいな感じ。

お袋と言う存在は自分の腹を痛めて生んだ子だからすべて分かってるんだろう。と暖かいものを感じた。

(本当は10人子供がほしかったという。)
無事だったら本当は8人いたんだけど4人も流産してドクターストップがかかった。間(あいだ)、間だったけどその度に女房は悲しい思いをして、一生懸命俺に謝ったけど、”謝る必要はないよお前の身体のほうが大事だ”と言いながらまた作っていた。馬鹿だったよ。(笑い)

(父上原謙の死)
一瞬真っ白けだよ、報道が凄かった。逗子の仕事先で聞いた。祝日だったので車は渋滞で移動に時間が掛かった。
前の日相当元気だったので当分どおってことない雰囲気だったから
意表を付かれた。頭をハンマーでなぐられた瞬間みたいな感じだった。”なんと言うことだ”と思った。

離婚騒動が治まって家に引き取ってからは目一杯親孝行したつもりでいる。ひとつの人間の終末を見て、人間完全なる幸福と言うものは存在するのかと思う。楽あれば苦ありの繰り返しという波の中で生きているが10%くらいしか幸せだなあと思うことはなくてあとの90%は悩みや苦しみの連続だと思うけど、その苦しみがなければ幸せを幸せと思う心も生まれないと思う。
身から出た錆、錆は出ちゃうもんだから普段の心がけとか行動とか昔から言われている良いということを頭の一部に置くことが大切かなあ。考えさせられた一年間でした。

長男信宏君のホームステイ(アメリカ、ユタ州ソルトレイク・シティ)先を美恵子さんが訪問、手料理を作って一緒に食べたり、信宏君が演奏をしているところが紹介され、加山家で徹大君がホームパーティで加山さんと一緒にギターを演奏しているのが紹介されました。

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 逆転人生 その1

 

ウッチャン・ナンチャンのナンチャンが加山さんの大ファンで、コンサートを観に行ったり、自らの番組で加山(くわやま)雄三ショーというコーナーを設け、加山さんもゲスト出演した場面が紹介されました。ウッチャンに感想を聞かれた加山さんは一言
”やめたほうがいい”
ブルドーザーで整備しながら
楽しくてやめられないよ、なかなか進まないけど段々なれてくると早くなるんだな、このゲレンデが滑りにくかったら俺のせいだよ

得意の料理の腕前を披露、30人分の料理を一人で作って工事スタッフの苦労をねぎらいます。

逆境を潜り抜けてきた男は逆境に立つ人たちの気持ちがわかる。
生まれて初めて挑戦したトークショーのリハーサルの合間をぬって長崎の雲仙で家を失くした人たちを激励に訪れ、自らのモットー”ピンチに燃える精神”をメッセージとして伝えた。

人生生きるということは自分の目標とか道そして希望を持って築いていくことだと思いますが、そういう中でこういう災害は予想も出来ないし、こういうことが起きると言うのは許しがたい気持ちで一杯だと思うんですが、何も苦難を知らない平々凡々と暮らしてきた人には出来ないことが、皆さんには天から与えられたんだと信じている。また私同様、多くの方々が心の中でみんな頑張っているかなあという気持ちでいることを忘れないでほしい。
頑張ってください!
息子はオヤジの背中を見て育った。
父上原謙、息子加山雄三、余りにも大きく偉大なオヤジの背中、息子は尊敬しながら反発しそして人生を学んでいった。
反発は不屈の精神を鍛えどん底に落ちることを恐れず試練のたびに這い上がってきた。

いつまでも若大将、それは人生の山坂にへこたれない常に前進する男に与えられた勲章である。

加山雄三、今一人の父親として父から教わった強さとたくましさを息子達に伝えようとしている。

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 逆転人生 その2

2007年2月15日新設
2020年5月14日更新