佐伯)最初に船長に東芝でお会いしたのが、27歳の時だったんですけど。急に
会長室に呼ばれたんです。その場に加山さんがおられまして。ニコニコ
笑ってる感じでした。ハワイに行くという話で、そこで写真を撮れと。
当時は化粧品関係の方以外に、アーティストで外国で写真を撮る方は
おられないんです。
ここで佐伯氏が加山との思い出の写真を見せてくれるという。
佐伯)この一連のがジャケットになったんです。「ハワイの休日」というLP
の時に撮った写真です。
当時を忍ばせる貴重な写真の数々。さらには、こんな貴重映像も。
佐伯)これは8mm(カメラ)のフィルム。船長はあの頃8mm(カメラ)をお持ち
でしたので。それで映しました。大島に航海した時に映像ですね。これは
初代光進丸。これからクルーと一緒に出発するところで、準備してるん
ですね。若いですね、船長も。写真を撮ってて思いましたけど。彼はどこ
から撮ってても絵になる、そんな感じですよね。これは船長が潜ってる
ところです。特殊なボックスを作りまして、海の中でも映せるように。
そういう発想をどんどんする人なんです、船長は。”売ってないです”、
っていうと、じゃあ作ろうって。彼は常に研究して、ものを可能にして
いくことを我々には言ってましたね。ポラロイドですね、これは。とに
かく新しい機材とかには、すごく興味を示されてますね。これは停泊
してる時に、船長のダイビングですね。ああいう高飛び込みなんかも、
どこでもやる人でしたね。 |